189 / 227
〚アフターストーリー〛〜不幸な少女のその後〜
〚9〛「渾身のアバター」
しおりを挟む
あれから約2時間。何とか全項目を弄り、自分の納得いくキャラが出来た。
肌は人形のように白く、髪も完璧な白髪。少し垂れ気味な目は、どこか悲しそうで、白色の瞳は瞳孔は無くただ虚ろで。
儚げな美少女が出来上がっていた。
キャラはただただリアルで、これからのゲーム世界が楽しみになる。
そして決定ボタンをタップすると、次の画面に切り替わる。次の項目は声らしい。
元となる声は自分の声で、それをピッチを上げたり色々項目を弄れてそれで自分好みの声にしていくらしい。
自分で時折「あー」と言いながら声を変えてゆく。理想は儚げな雰囲気に合う、吐息多めのような薄い声。
次第に理想に近付いてきた。
近付いてきたのは良いけど、そろそろご飯の時間だ。
キャラメイクが終わったら一旦止めよう。そう思いながら声を調整してゆく。
「あーあー…」
こんな感じかな。
声の調整を終えると、次に名前の選択が来た。
どうしよう…名前は…う~ん…。
月那でいっか。思いつかないんだからしょうが無い…別にあまりに生々しく本名、って感じの名前だったら危ないけど、月那なら…まあネトゲでの名前は大体月那だけど。
つまり毎回思い付かないと月那にしてるわけだ。まあそんな事より、これで終わりらしい。
決定ボタンをタッチすると画面…と言うか全方向が真っ黒になる。そして少しすると、視界が明るくなり、平原に出た。
出たというか、感覚的には転移したあとみたいな感じ。そしてチュートリアルらしいメッセージが目の前に表示されているのを無視して、メニューを開く。
メニューの開き方は、視界右下のアイコンをタッチすると開かれる。歯車マークだ。
そしてログアウトボタンをタップし、僕は現実世界で目を覚した。
上半身を起こし、ナーヴソフトウェアを外す。
「……ご飯作るか」
ベッドを降り、階段を降りる。
「あ、お姉ちゃん」
僕が多少遅れてもいいご飯の時間にわざわざ止めたのには理由がある。日向と話すことがあるから、それと確実…とまではいかないが、高確率で日向がログアウトするからだ。
もしログイン状態だった場合、ゲーム内から起こすのが一番いいが、フレンド申請もしてないしキャラも分からない、それとキャラ名すら知らない状態で探すのは不可能に近い。
ゲーム内で無理ならリアルでだが、説明書には、ログイン状態でのコンセントを抜いての強制終了は危険と書いてあった。
なのでこのタイミングで話したかったのだ。
まあそんな事よりさっさとご飯を作って日向とフレンド申請しよ。
肌は人形のように白く、髪も完璧な白髪。少し垂れ気味な目は、どこか悲しそうで、白色の瞳は瞳孔は無くただ虚ろで。
儚げな美少女が出来上がっていた。
キャラはただただリアルで、これからのゲーム世界が楽しみになる。
そして決定ボタンをタップすると、次の画面に切り替わる。次の項目は声らしい。
元となる声は自分の声で、それをピッチを上げたり色々項目を弄れてそれで自分好みの声にしていくらしい。
自分で時折「あー」と言いながら声を変えてゆく。理想は儚げな雰囲気に合う、吐息多めのような薄い声。
次第に理想に近付いてきた。
近付いてきたのは良いけど、そろそろご飯の時間だ。
キャラメイクが終わったら一旦止めよう。そう思いながら声を調整してゆく。
「あーあー…」
こんな感じかな。
声の調整を終えると、次に名前の選択が来た。
どうしよう…名前は…う~ん…。
月那でいっか。思いつかないんだからしょうが無い…別にあまりに生々しく本名、って感じの名前だったら危ないけど、月那なら…まあネトゲでの名前は大体月那だけど。
つまり毎回思い付かないと月那にしてるわけだ。まあそんな事より、これで終わりらしい。
決定ボタンをタッチすると画面…と言うか全方向が真っ黒になる。そして少しすると、視界が明るくなり、平原に出た。
出たというか、感覚的には転移したあとみたいな感じ。そしてチュートリアルらしいメッセージが目の前に表示されているのを無視して、メニューを開く。
メニューの開き方は、視界右下のアイコンをタッチすると開かれる。歯車マークだ。
そしてログアウトボタンをタップし、僕は現実世界で目を覚した。
上半身を起こし、ナーヴソフトウェアを外す。
「……ご飯作るか」
ベッドを降り、階段を降りる。
「あ、お姉ちゃん」
僕が多少遅れてもいいご飯の時間にわざわざ止めたのには理由がある。日向と話すことがあるから、それと確実…とまではいかないが、高確率で日向がログアウトするからだ。
もしログイン状態だった場合、ゲーム内から起こすのが一番いいが、フレンド申請もしてないしキャラも分からない、それとキャラ名すら知らない状態で探すのは不可能に近い。
ゲーム内で無理ならリアルでだが、説明書には、ログイン状態でのコンセントを抜いての強制終了は危険と書いてあった。
なのでこのタイミングで話したかったのだ。
まあそんな事よりさっさとご飯を作って日向とフレンド申請しよ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる