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〚アフターストーリー〛〜不幸な少女のその後〜
〚42〛「その後のなんでもないある日」
しおりを挟むバーベキューから一ヶ月が経ち、その間ゲームしたりアニメ見たりして適当に過ごした。
柚希はこの一ヶ月はずっとリビングのソファでゴロゴロくつろいでいて。日向はゲーム三昧の日々を送っている。
「……なあ柚希」
「なんじゃ?」
ソファに横になっている柚希に声をかける。
「その本能のままのくっちゃね生活は、祈り村の影響か?」
祈り村でただ眺めるだけしかしてこなかった生活の反動で、肉体を持った楽しさを満喫しているのかと予想する。
「うむ、そうじゃのう」
「……そうか」
「……ん?」と柚希が小さく声を出す。
「まさか……儂、太ったかえ……?」
何かを察したのかそんなことを言うと、服を捲り自分の腹を確認する。
「……だ、大丈夫じゃな」
「いや、太ったとかじゃなくて……。生前あれだろ?ラノベとか結構読んでたって言ってただろ、だからちょっと気になって。ほら、本とか読んでるところ見たことないから」
「大丈夫じゃよ。なんだか、肉体を貰ってから物語を読むとかの欲が薄くなってしまってのう」
「ほぅ、……まあお金が欲しかったら遠慮なく言ってくれ」
「了解じゃ」
会話が終わり、テレビに集中する。
なんかのドラマが流れていた。
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