死にたがり(愛されたがり)の悪役令息

たまも。

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27-最悪な目覚め※

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ラルクにやり返されてから、僕たちの生活が変わった。

朝、下半身に走る妙な感覚に意識が浮上する。


「ん…んッ…んぅ…ぁっ…あ?」


ニチュニチュクチュ


「あ、ルーク様おはようございます」


ラルクは横向きに寝ている僕を背中から抱きしめた形で片手で朝勃ちしている僕を擦って、もう片方で乳首をいじくっていた。


「っいやぁ、はぁ!?なぁ、に…ぁ…してぇ…!?」


「ご主人様に対しての朝の御奉仕です。
ルーク様は好きですよね?こういうの」


クチュクチュニチュ、グリ、グリ


「ッやぁ!ぁっ…すきじゃないッ!ぁあ゛ッ、…!て、てぇとめてぇッ!」


下半身と上半身からの刺激で無意識のうちに腰が揺れてしまう。

僕に巻きついているラルクの手をどうにか止めようとラルクの手首を掴むが、下からの刺激で力が入らず、意味をなさない。


「あっ…ラルクッ…!でる…ッ…ぁ゛っ、でちゃうからぁ…!て、ぁッ…はなしてぇ…、ぁ、も…イっちゃ…ッッッ~゛ッ…!」


ビュクッ


昨日の今日でだっ…だしちゃった…しかも朝っぱらから。


ハーッ…ハーッ…


「昨日2回も出したのに、全然薄くない。流石ルーク様。健康そうで何よりです」


うるさい…!


顔が沸騰したかのように熱い。

それから何事も無かったかのように粛々と僕の身支度を整えたラルクから逃げるように僕は先に部屋を出た。



ーーー


そこからいつも通り、僕は父の執事とこの国の勉強、妃としての基本マナーの勉強。
ラルクは剣の稽古をしに別行動を取っていた。


もうそろそろ夕食の時間だ。


よし…!このままあの変態に捕まらないうちに先にお風呂に入ってしまおう。

今朝であれだったら風呂場なんて何をされるか分からない。というかそもそも一緒に入ること自体おかしい気もする。


脱衣所で服を脱いでいて、ふと横にある姿見に写る自分と目が合う。

首元に大きな歯型のカサブタ。その周りは変色して青くなっていた。胸の飾りは昨日と朝弄られたからか、少し赤くなって腫れてる気がする。

そして赤い斑点みたいな鬱血痕が首、胸、腹、足至る所に…


「え、嘘でしょ」


思わず声が出る。これキスマークだ。
絶対にあいつが付けた。僕の意識がないうちにやったのだろう。


付けてるところを想像し、思わず鳥肌が立つ。

…さっさとラルクが来る前に入ってしまおう。ラルクのこの執着はおかしい。

僕が自分の母親に似ていると言っていたのが、やはり関係するのだろうか。

それにルークの身体も明らかおかしい。
やっぱりここがBLと呼ばれるジャンルの世界だからか。あの感じやすさは異常だ。


あれ以上のことをされると、今の僕はどうなってしまうのだろう。



想像しかけた思考を止めて僕はお風呂場へと向かった。

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