死にたがり(愛されたがり)の悪役令息

たまも。

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26-2人で※

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…精液を舐めるなんて、ありえない…。
というか、この身体精通してたんだ。


「…ん…」


疲れと倦怠感で瞼が自然と重くなってくる。
こんな状況で寝るなんて冷静に考えたらありえないが、生理現象には逆らえない。


「兄上、眠い?」


ラルクが先程とは打って変わったように優しく問いかけてくる。


「んん…」


僕は返事をするように喉を鳴らす。

ラルクは獣を潜めた目でフワリと笑う。



「だめ、おれがまだ出してません。弟を放置して自分は先に寝ちゃうなんて、酷い兄ですね」


「ッんぅ!?」


ラルクはいつの間にか出していたガン勃ちの自身と、出したばかりでくにゃりとしている僕を精液が付いたままの手で握り込む。

ラルクのものは歳下のくせに勃起した僕のものより2回りくらいデカい。ビキビキと血管が立っている。凶器か。


僕今出したばっかだって…!?


これから起こるであろう事に先程までの快楽を思い出し、ブルリと身体が震える。


にちゅにちゅにちゅ…


僕の精液を使い、ラルクは自身と僕を擦りあげる。兜合わせと言うやつだ。ラルクの大きいものからの熱を感じ、また変な気分になる。


「んッんぅ!ん゛!んーッ!」


ラルクのものと僕のものが擦れる感覚と、1人でするよりも卑猥なその光景で何とも言えない快感が身体を駆け巡る。


やだ!やめて!もうイきたくない!キツイから、やめてよ…。


僕の気持ちとは裏腹に、僕の身体は絶倫だった。ラルクから与えられる刺激にまた下半身に熱が集まる。


「…ッは、おれとするの気持ちいい?もう元気になってる…っ…やっぱ変態だなッ…兄上は」


ラルクも感じているのか、頬を赤くしながら、目をキュッと細めながら僕を煽るように笑う。


お前にッ言われたくない…!

と言うように睨みつけようとするも、身体に走る快感のせいで上手くいかない。


「ん゛ッ!ん゛!ンん!」


また熱が出そうな感じがして、腰が浮いてくる。先程より快楽を拾うのが早い気がする。もしかして射精するのって癖になったりするのだろうか。

また生理的な涙が出てきて視界が歪む。

ラルクももう出そうなのか、擦る手を早めてくる。


「ッ…フッ…ん゛ッんッ、ん!」


「フゥッ…はッ…はッ…もう、おれもでそ…っあにうえ、いっしょにイこ…?」


ラルクがまた爪を立て、僕の頭をいじめる。


それッやめぇ…ッ!

2度目のスパークで頭が白くなる。
身体がガクガクと震える。

ビュルッ…


「…ッゥ…!」


ラルクもイったのか、低い唸り声をあげる。
僕のお腹に温かい液体がかかる。


「……ンー…」


身体がめちゃくちゃだるい。重たい。
さっきとは比べ物にならない倦怠感に襲われる。


「…ふー、………ルーク…さま」


ラルクがぐったりしている僕の猿轡代わりの唾液と涙でびちゃびちゃになっているタオルを外す。
そのまま僕に顔を近づけ、唇を合わせる。
抵抗する気も起きず、されるがままラルクの舌を口に迎える。


「んぅ、ちゅっ…んん…」


自分の舌を絡め取られ、ジュルジュルといやらしい音を立て吸われる。
腰と背骨にまた甘美に刺激され震える。


「っぁ…」


満足したのか唇が離れ、舌同士繋がっていた透明な糸がプツリと切れる。



「…反省した?あにうえ。もうおれにあんな事言ったら駄目ですよ」



ラルクの声が遠く感じる。重力のまま、僕は瞼を降ろし、意識を手放した。
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