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第8話
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ユリの発情から四日目の朝、ライモは食料調達の為にオークの里に戻った。
ライモは狩りの途中で居なくなったわけだが、元々自由奔放なライモの生活スタイルから、それほど心配する者は居なかったようだ。
「帰ったと思ったら、もうどっかいくのかい?」
家で荷物をまとめていると、妹のタルが怪訝そうに聞いてきた。
「しばらくしたら戻る」
そっけなく返事をすると、タルはライモに近づいて鼻をフガフガさせる。
「ライモ、あんたΩを囲ってるね」
ギクッとしてタルを睨む。
タルはニヤニヤしながら続けた。
「この匂いは……うちの村のコじゃないよね。雄? 雌? そんなにイイの? 今度貸してよ」
タルの発言に強烈な不快感が沸き起こった。
タルは雌のαだ。Ωや雌を妊娠させることができる。
オークは特定の相手を持たず結婚という形はとらない。タルも三人子供を産んだが当然父親が誰かは不明だ。その為、オークは母親を中心に家族を形成してきた。この家もライモの母親の家で、ライモとタル、他五人の兄弟達と、その子供達が暮している。
ライモにとってはそれが普通だった。昨日抱いた雌が、今日他の雄に抱かれていても何も思わなかった。しかしユリは駄目だ。妹にですら絶対渡したくない。
ライモはタルを無視して、急いで荷物をまとめて家を出た。
「何よ。感じ悪っ!」
タルは独り悪態をついた。
急いで小屋に戻りると、中は静かだった。
寝床を見るとそこには服や布が盛られ、白い脚が二本出ている。その柔らかなふくらはぎを撫でながらライモは声を掛けた。
「ユリ」
布がモゾモゾ動きに、ぼんやりとしたユリが顔を出した。しかしその目は涙目だ。
「ライモ……おかえり……」
ユリはそう呟きライモに抱きついて来た。
「どうした? こんなに服集めて。寒かったか?」
小屋にある数少ないライモの服が寝床の上掛けと一緒に小さな山になっている。ユリはその中で寝ていたらしい。
心配になり尋ねるとユリはライモの胸に顔を埋めたままグリグリと頭を振った。
「淋しかった……。ライモの匂い落ち着く……」
ユリへの愛おしさがライモの胸に膨れ上がる。
この四日間、ユリはライモにべったり甘えていて、ライモもそんなユリが愛おしくてたまらない。
ユリの発情期がいつまで続くのか分からないが、このままでいて欲しいと思ってしまう。
ライモはユリを抱き締め頭を撫でた。
「遅くなってごめんな」
ユリの髪に鼻を埋めてユリの匂いを嗅ぐ。心地よい甘い香りを堪能しつつ気付いた。
(ちょっと……汗臭いな)
その汗臭さはライモの匂いだ。ずっと一緒にいて匂いが移っている。
「ユリ、一緒に水浴びしよう。天気もいいし」
そう誘うとユリは嬉しそうに頷いた。
ライモは狩りの途中で居なくなったわけだが、元々自由奔放なライモの生活スタイルから、それほど心配する者は居なかったようだ。
「帰ったと思ったら、もうどっかいくのかい?」
家で荷物をまとめていると、妹のタルが怪訝そうに聞いてきた。
「しばらくしたら戻る」
そっけなく返事をすると、タルはライモに近づいて鼻をフガフガさせる。
「ライモ、あんたΩを囲ってるね」
ギクッとしてタルを睨む。
タルはニヤニヤしながら続けた。
「この匂いは……うちの村のコじゃないよね。雄? 雌? そんなにイイの? 今度貸してよ」
タルの発言に強烈な不快感が沸き起こった。
タルは雌のαだ。Ωや雌を妊娠させることができる。
オークは特定の相手を持たず結婚という形はとらない。タルも三人子供を産んだが当然父親が誰かは不明だ。その為、オークは母親を中心に家族を形成してきた。この家もライモの母親の家で、ライモとタル、他五人の兄弟達と、その子供達が暮している。
ライモにとってはそれが普通だった。昨日抱いた雌が、今日他の雄に抱かれていても何も思わなかった。しかしユリは駄目だ。妹にですら絶対渡したくない。
ライモはタルを無視して、急いで荷物をまとめて家を出た。
「何よ。感じ悪っ!」
タルは独り悪態をついた。
急いで小屋に戻りると、中は静かだった。
寝床を見るとそこには服や布が盛られ、白い脚が二本出ている。その柔らかなふくらはぎを撫でながらライモは声を掛けた。
「ユリ」
布がモゾモゾ動きに、ぼんやりとしたユリが顔を出した。しかしその目は涙目だ。
「ライモ……おかえり……」
ユリはそう呟きライモに抱きついて来た。
「どうした? こんなに服集めて。寒かったか?」
小屋にある数少ないライモの服が寝床の上掛けと一緒に小さな山になっている。ユリはその中で寝ていたらしい。
心配になり尋ねるとユリはライモの胸に顔を埋めたままグリグリと頭を振った。
「淋しかった……。ライモの匂い落ち着く……」
ユリへの愛おしさがライモの胸に膨れ上がる。
この四日間、ユリはライモにべったり甘えていて、ライモもそんなユリが愛おしくてたまらない。
ユリの発情期がいつまで続くのか分からないが、このままでいて欲しいと思ってしまう。
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「遅くなってごめんな」
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(ちょっと……汗臭いな)
その汗臭さはライモの匂いだ。ずっと一緒にいて匂いが移っている。
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そう誘うとユリは嬉しそうに頷いた。
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