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第4話
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待ち合わせの場所は私の職場のカフェ近くにある大きな十字路の角。場所を指定したのは私。
なんともセンスのない場所選びをしてしまったのだろうと後悔したが、パッと思いついたのがここだったのだから仕方ない。
待ち合わせ時間の30分前から近くをうろつき、10分前にあたかも今到着しましたと言わんばかりにその角に立った。
トントン、と肩に振動を受け振り返るとそこにはシャツにカーディガンを着た好青年。
「こんにちは、ふゆさん」
そう言ってはにかむ貴方に私は1秒で100回心臓を貫かれたような衝撃をうけました。
職場から反対方向にある別のカフェに入り、まずは簡単な自己紹介を。
「改めてまして、佐々本 ふゆ です」
ここで初めて名前を明かしたが、私は自分の名前があまり好きではない。
冬産まれというだけでふゆ。しかも平仮名。流行りの名前でもなんでもないただのふゆ。
「ふゆさん、冬産まれですか?」
ほらね?
「僕も冬産まれなんです。あ、僕は中野 翔太といいます」
…冬産まれで良かった。
メッセージアプリの名前が翔だったので、名前の予想は出来ていた。それよりも貴方が【僕】なのに驚きました。
でも【俺】よりもしっくり。
「ところで、あの…突然なんですけど」
私がカフェで貴方を初めて見た時からずっと思っていたこと、彼女達とは一体どういう関係なのか?
まともに話す初めての日なのに随分と失礼な質問をしてしまってごめんなさい。
慎重に生きてきたはずの私ですが、この時ばかりは焦っていました。
貴方はそんな私の質問に少し困ったように、だけどはっきりとした口調で
「お付き合いして居ます。全員」
と答えてくれました。
ああ、やはりそうなんだ。
自分の考え通りの解答に納得すると同時に、私の胸の鼓動がドクン、と波打った気がした。
「皆さん素敵な方ですね」
「ふゆさんも、素敵な方ですよ」
ただの社交辞令。ただの社交辞令だから!と強く自分に言い聞かせながら冷静さを保った。
思えば私のそんなところも貴方にはきっと見透かされていたのでしょう。
眼鏡の奥の瞳、伏し目がちに微笑む貴方に、私は言葉を失っていたのだから。
とにかく、こんなに魅力的な人に出会ったのは初めてだった。
何人もの女性とお付き合いをしている好青年風眼鏡男子。歳が2つ上の28歳と聞いた時は目を丸くした。私と同じくらいか、もしくは歳下だと思っていたから…
しばしの談笑をした後、私は自然と言葉を発した。
言うつもりなんてなかったのに、まるで魔法にでもかかったように。
「私もいつか、彼女達のように翔さんに好意を持って欲しいです」
本当に馬鹿。だけど本心。
全てを知ったうえでなお、もっと知りたい、近付きたいという感情が絶えず私の心に沸いてきていたから。
なんともセンスのない場所選びをしてしまったのだろうと後悔したが、パッと思いついたのがここだったのだから仕方ない。
待ち合わせ時間の30分前から近くをうろつき、10分前にあたかも今到着しましたと言わんばかりにその角に立った。
トントン、と肩に振動を受け振り返るとそこにはシャツにカーディガンを着た好青年。
「こんにちは、ふゆさん」
そう言ってはにかむ貴方に私は1秒で100回心臓を貫かれたような衝撃をうけました。
職場から反対方向にある別のカフェに入り、まずは簡単な自己紹介を。
「改めてまして、佐々本 ふゆ です」
ここで初めて名前を明かしたが、私は自分の名前があまり好きではない。
冬産まれというだけでふゆ。しかも平仮名。流行りの名前でもなんでもないただのふゆ。
「ふゆさん、冬産まれですか?」
ほらね?
「僕も冬産まれなんです。あ、僕は中野 翔太といいます」
…冬産まれで良かった。
メッセージアプリの名前が翔だったので、名前の予想は出来ていた。それよりも貴方が【僕】なのに驚きました。
でも【俺】よりもしっくり。
「ところで、あの…突然なんですけど」
私がカフェで貴方を初めて見た時からずっと思っていたこと、彼女達とは一体どういう関係なのか?
まともに話す初めての日なのに随分と失礼な質問をしてしまってごめんなさい。
慎重に生きてきたはずの私ですが、この時ばかりは焦っていました。
貴方はそんな私の質問に少し困ったように、だけどはっきりとした口調で
「お付き合いして居ます。全員」
と答えてくれました。
ああ、やはりそうなんだ。
自分の考え通りの解答に納得すると同時に、私の胸の鼓動がドクン、と波打った気がした。
「皆さん素敵な方ですね」
「ふゆさんも、素敵な方ですよ」
ただの社交辞令。ただの社交辞令だから!と強く自分に言い聞かせながら冷静さを保った。
思えば私のそんなところも貴方にはきっと見透かされていたのでしょう。
眼鏡の奥の瞳、伏し目がちに微笑む貴方に、私は言葉を失っていたのだから。
とにかく、こんなに魅力的な人に出会ったのは初めてだった。
何人もの女性とお付き合いをしている好青年風眼鏡男子。歳が2つ上の28歳と聞いた時は目を丸くした。私と同じくらいか、もしくは歳下だと思っていたから…
しばしの談笑をした後、私は自然と言葉を発した。
言うつもりなんてなかったのに、まるで魔法にでもかかったように。
「私もいつか、彼女達のように翔さんに好意を持って欲しいです」
本当に馬鹿。だけど本心。
全てを知ったうえでなお、もっと知りたい、近付きたいという感情が絶えず私の心に沸いてきていたから。
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