7 / 83
異世界探索の始まり
7話 エルトロンの帰還
しおりを挟む
【 野田周がメルシアに入界する一週間前 】
カルバンの総指揮官バルカニスは執務室にて椅子に座り瞑想に没入していた。体の周囲から銀と青色が混合されたような光が浮かび上がり部屋中を覆っている。
守護神の意識と自身の意識を同化させることでより良い解決策を見いだすための、いつもの習慣である。
ここ2年間ほど、仮相界の一つである「アース」にてファントムウイルスなる存在による死者が多く、下層の真相界に流れこんできている。
残念ながら、死者のほとんどは実体が目を覚ましておらず、死によりアースを離れた後には手厚く保護する必要がある。
この任務は転生案内と言うが、相手を導くための専門的な技量・突如のトラブルに対応できる力の両方を要し、メルシア各地の養成機関を通じて転生案内人が育成されている。
アースに滞在する人口は少なく、メルシアの人口は遥かに多い。
そのため、アースの人類の半数が死者となろうとも、対応することは可能となっている。
しかし、転生案内を遂行するにあたって大きな障害がある。テロ集団ユベールバーンだ。
アースを離れた人間の保護のために転生案内人が向かえば、ユベールバーンと戦闘になることも多々ある。幸い、心格においてメルシアの住民の方が勝っているゆえに撃退は可能ではある。
しかし、ここ最近、転生案内人の被害が多くなってきたのだ。
この世界に肉体の死は無い。
ただ、著しく体を損傷すれば休眠することになる。今もメルシア各地の病院にて休眠中の転生案内人は数多い。目覚めるまでの期間は休眠中の人間の資質による。
瞑想中、ドアをノックする音が響き渡った。バルカニスは瞑想を切り上げドアの方へ「入ってください」と声をかけた。
カルバンの諜報部長ミルコスタである。輝くような美しい黒髪をなびかせ、部屋に入ってきた。
知能に優れているのを感じさせる油断の無い目を俺に向け
「報告があります。ユベールバーンと強力な悪魔が手を組みました」と伝えた。
「やはりそうか....」と俺は首の横あたりをさすった。
しかし、ユベールバーンの属しているパーゲトルには悪魔はいないはず。あそこはアースから離れた荒くれ者達で構成されている世界だが、悪魔はいない。
「パーゲトルに潜入させていた部下の話によると、悪魔が使う空間魔法を行使する人間が増えていて、街中でも、空間魔法による瞬間移動を目撃することがあるようです。」
いつもは表情を変えないが、珍しく苦い顔をしてミルコスタは言った。
秩序を乱すとして、神々から封印されていた瞬間移動を単身で人間が扱えるとなると、裏にいるのは悪魔の存在しかありえない....か。
一体、何の目的でユベールバーンなんかと手を組むのだろうか。
これは途方もなく厄介な問題になってきた。ミルコスタが苦い顔をするだけのことはある問題だ。
もう1つ報告があります。
「アースに滞在していた”エルトロン”が一週間後、メルシアに帰還するようです。
場所は、エルモンテスの街から丘を下りエベルローライトが正面に見える浜辺です。
何らかの理由でこの場所に精神が紐づけられていたようです。
実体はまだ目覚めきってはいないものの、すでに天使に匹敵する力を備えていると見られます。
ただ、ユベールバーンも彼に目をつけているようですが、彼の”実体”についての理解はあまり無い可能性が高いでしょう。」
「彼の実体についてあのテロ組織が理解していないのは好都合だ。彼ならあそこの1戦闘員が現れた所で転生案内人無しでも撃退できるだろう。例え、悪魔が裏で手を引いていたとしても。
まだ彼に真実を話すわけにはいかないだろうが、いつか話すことになるだろう。覚醒を見極めるためにも彼のことを注意深く見守ろうと思う。
適任と思える人間を観察役につけてくれ。」
「承知いたしました。生前、母親をしていた”ルーティア”という女性に彼の入界を知らせようと思います。彼のことを探るには親密な親族が適任と思われます。それにあたって魔法「マセプション」の使用許可をお願いいたします。
冷静かつ、有無を言わさぬ勢いをにじませながら彼女は言った。
「人道に反する手段だが仕方があるまい。許可をする。」
マセプションは対象の精神が得た情報を勝手に傍受する魔法である。
これは、人格において”事実に基づく推理力”と”目的のためなら手段を選ばない合理性”の2つが極みの域に達した人間のみが扱える。
ミルコスタが諜報部門のトップに立ったのはこの2つの要素を満たしていたからというのもある。
それにしても、少しの迷いもなくこの魔法の許可を求めるとは、恐ろしいほどの断決力だ。俺よりも総指揮官に向いているんじゃないか?と思ったが、彼女が上司である事を想像すると、頭が締め付けられる思いがする。
おそらく、カルバンに所属する大多数が同じことを思うだろう。
「ありがとうございます。それでは、失礼いたします」
美しい黒髪をなびかせながら無駄の無い動きで退室していった。
エルトロンか。
過去の彼を思い出すと恐ろしい思いがするが、何とかして力を借りなくてはいけないだろう。
幸いだが、どうやら今の彼は随分と穏和になっているということだ。
おそらく、アースにて彼の母親役をしていたルーティアという女性がメルシアに入界するほどに精神が向上していた事と関係がある。
その過程を解き明かす意味でも、ルーティアにマセプションをかける事ことは避けられないであろう。
メルシアの住民に対してこの魔法を使うことになるとは、一線を踏み越えてしまったという思いが拭えない。
しかし、この危機に対応していくためにはこの背徳感も乗り越えるべきものの一つであると信じる。
それでも.....この決断には守護神の意志がどれほど反映されているのだろうかと考えずにはいられない。
彼の動き次第では、監視を増やす必要もあるだろう。
執務室の窓からいつも見える、環を持つ惑星カヴァーナが今日は目の前に大きく迫っているような気がした。
カルバンの総指揮官バルカニスは執務室にて椅子に座り瞑想に没入していた。体の周囲から銀と青色が混合されたような光が浮かび上がり部屋中を覆っている。
守護神の意識と自身の意識を同化させることでより良い解決策を見いだすための、いつもの習慣である。
ここ2年間ほど、仮相界の一つである「アース」にてファントムウイルスなる存在による死者が多く、下層の真相界に流れこんできている。
残念ながら、死者のほとんどは実体が目を覚ましておらず、死によりアースを離れた後には手厚く保護する必要がある。
この任務は転生案内と言うが、相手を導くための専門的な技量・突如のトラブルに対応できる力の両方を要し、メルシア各地の養成機関を通じて転生案内人が育成されている。
アースに滞在する人口は少なく、メルシアの人口は遥かに多い。
そのため、アースの人類の半数が死者となろうとも、対応することは可能となっている。
しかし、転生案内を遂行するにあたって大きな障害がある。テロ集団ユベールバーンだ。
アースを離れた人間の保護のために転生案内人が向かえば、ユベールバーンと戦闘になることも多々ある。幸い、心格においてメルシアの住民の方が勝っているゆえに撃退は可能ではある。
しかし、ここ最近、転生案内人の被害が多くなってきたのだ。
この世界に肉体の死は無い。
ただ、著しく体を損傷すれば休眠することになる。今もメルシア各地の病院にて休眠中の転生案内人は数多い。目覚めるまでの期間は休眠中の人間の資質による。
瞑想中、ドアをノックする音が響き渡った。バルカニスは瞑想を切り上げドアの方へ「入ってください」と声をかけた。
カルバンの諜報部長ミルコスタである。輝くような美しい黒髪をなびかせ、部屋に入ってきた。
知能に優れているのを感じさせる油断の無い目を俺に向け
「報告があります。ユベールバーンと強力な悪魔が手を組みました」と伝えた。
「やはりそうか....」と俺は首の横あたりをさすった。
しかし、ユベールバーンの属しているパーゲトルには悪魔はいないはず。あそこはアースから離れた荒くれ者達で構成されている世界だが、悪魔はいない。
「パーゲトルに潜入させていた部下の話によると、悪魔が使う空間魔法を行使する人間が増えていて、街中でも、空間魔法による瞬間移動を目撃することがあるようです。」
いつもは表情を変えないが、珍しく苦い顔をしてミルコスタは言った。
秩序を乱すとして、神々から封印されていた瞬間移動を単身で人間が扱えるとなると、裏にいるのは悪魔の存在しかありえない....か。
一体、何の目的でユベールバーンなんかと手を組むのだろうか。
これは途方もなく厄介な問題になってきた。ミルコスタが苦い顔をするだけのことはある問題だ。
もう1つ報告があります。
「アースに滞在していた”エルトロン”が一週間後、メルシアに帰還するようです。
場所は、エルモンテスの街から丘を下りエベルローライトが正面に見える浜辺です。
何らかの理由でこの場所に精神が紐づけられていたようです。
実体はまだ目覚めきってはいないものの、すでに天使に匹敵する力を備えていると見られます。
ただ、ユベールバーンも彼に目をつけているようですが、彼の”実体”についての理解はあまり無い可能性が高いでしょう。」
「彼の実体についてあのテロ組織が理解していないのは好都合だ。彼ならあそこの1戦闘員が現れた所で転生案内人無しでも撃退できるだろう。例え、悪魔が裏で手を引いていたとしても。
まだ彼に真実を話すわけにはいかないだろうが、いつか話すことになるだろう。覚醒を見極めるためにも彼のことを注意深く見守ろうと思う。
適任と思える人間を観察役につけてくれ。」
「承知いたしました。生前、母親をしていた”ルーティア”という女性に彼の入界を知らせようと思います。彼のことを探るには親密な親族が適任と思われます。それにあたって魔法「マセプション」の使用許可をお願いいたします。
冷静かつ、有無を言わさぬ勢いをにじませながら彼女は言った。
「人道に反する手段だが仕方があるまい。許可をする。」
マセプションは対象の精神が得た情報を勝手に傍受する魔法である。
これは、人格において”事実に基づく推理力”と”目的のためなら手段を選ばない合理性”の2つが極みの域に達した人間のみが扱える。
ミルコスタが諜報部門のトップに立ったのはこの2つの要素を満たしていたからというのもある。
それにしても、少しの迷いもなくこの魔法の許可を求めるとは、恐ろしいほどの断決力だ。俺よりも総指揮官に向いているんじゃないか?と思ったが、彼女が上司である事を想像すると、頭が締め付けられる思いがする。
おそらく、カルバンに所属する大多数が同じことを思うだろう。
「ありがとうございます。それでは、失礼いたします」
美しい黒髪をなびかせながら無駄の無い動きで退室していった。
エルトロンか。
過去の彼を思い出すと恐ろしい思いがするが、何とかして力を借りなくてはいけないだろう。
幸いだが、どうやら今の彼は随分と穏和になっているということだ。
おそらく、アースにて彼の母親役をしていたルーティアという女性がメルシアに入界するほどに精神が向上していた事と関係がある。
その過程を解き明かす意味でも、ルーティアにマセプションをかける事ことは避けられないであろう。
メルシアの住民に対してこの魔法を使うことになるとは、一線を踏み越えてしまったという思いが拭えない。
しかし、この危機に対応していくためにはこの背徳感も乗り越えるべきものの一つであると信じる。
それでも.....この決断には守護神の意志がどれほど反映されているのだろうかと考えずにはいられない。
彼の動き次第では、監視を増やす必要もあるだろう。
執務室の窓からいつも見える、環を持つ惑星カヴァーナが今日は目の前に大きく迫っているような気がした。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
薬漬けレーサーの異世界学園生活〜無能被験体として捨てられたが、神族に拾われたことで、ダークヒーローとしてナンバーワン走者に君臨します〜
仁徳
ファンタジー
少年はとある研究室で実験動物にされていた。毎日薬漬けの日々を送っていたある日、薬を投与し続けても、魔法もユニークスキルも発動できない落ちこぼれの烙印を押され、魔の森に捨てられる。
森の中で魔物が現れ、少年は死を覚悟したその時、1人の女性に助けられた。
その後、女性により隠された力を引き出された少年は、シャカールと名付けられ、魔走学園の唯一の人間魔競走者として生活をすることになる。
これは、薬漬けだった主人公が、走者として成り上がり、ざまぁやスローライフをしながら有名になって、世界最強になって行く物語
今ここに、新しい異世界レースものが開幕する!スピード感のあるレースに刮目せよ!
競馬やレース、ウマ娘などが好きな方は、絶対に楽しめる内容になっているかと思います。レース系に興味がない方でも、異世界なので、ファンタジー要素のあるレースになっていますので、楽しめる内容になっています。
まずは1話だけでも良いので試し読みをしていただけると幸いです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
転生先はご近所さん?
フロイライン
ファンタジー
大学受験に失敗し、カノジョにフラれた俺は、ある事故に巻き込まれて死んでしまうが…
そんな俺に同情した神様が俺を転生させ、やり直すチャンスをくれた。
でも、並行世界で人々を救うつもりだった俺が転生した先は、近所に住む新婚の伊藤さんだった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる