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妖精界の騒乱
16話 雷公セトとの激闘
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野田周視点
宝石のような輝きを放つ花畑の間に伸びる道を、3人で進んでいく。
ピクニックじゃないよ。暴れ狂う龍達を何とかしにいくんだよ。
妖精のニルバナさんは羽があるので、僕と母さんの前をパタパタ飛んでいる。
母さんは妖精の飛ぶ後ろ姿に萌えているらしく、緩んだ顔でにこにこしている。
そもそも、なぜ、ここに母さんがいるんだろうか。。。。
・・・・・・・・・・・・・・
出発直前
僕「分かりました。お役に立てるか分かりませんが、ぜひ、妖精界へと同行させてください」
ニルバナさん「本当ですかっ!!!」
妖精さんの目が一気に輝く。
母「私も行くっ!!!」
僕の目はどんよりする。
僕「え?なんで母さんも行くんだよ」
母「一度、妖精さんの世界に行ってみたいと思ってたの。子供の頃からの夢なのよ。夢が叶っちゃう!?きゃー!!」
僕「龍が暴れ回ってるんだよ!母さんまた死にかけたらどーするの」
母「妖精さんの世界に行けるならもう一度死ぬぐらい問題ないわっ!」
僕「.........」
ニルバナさん「そこまで憧れられるなんて、一生懸命、動植物達のお世話を頑張ったかいがあります。ぐすっ....ぐすんっ」おいおい、妖精さん泣き出したよ。
母「あわわ....それじゃ、すぐに出発しましょうっ!!」
・・・・・・・・・・・・・・
といった具合だ。
本人は妖精の世界にいけるなら命を投げ出す覚悟があるようだが、母さんに何か危険が迫れば当然、僕が守る。まあ、一緒に行くしかない運命なのかもしれない。
ニルバナさんが言うには、この大陸の西の端まで行き、そこからは海中トンネルを通っていくらしい。
そもそも、エルモンテスは大陸の極めて西の先端にあるので、このまま歩いていけばじきに海中トンネルに差し掛かる。
この世界では空腹も感じない上に、睡眠すらもとる必要が無いのだから、旅の支度も簡単だった。
しかも、景色はアースと比較にならないほど美しい!
今も左を向けば青、水色、黄色、紫などの色が煌めく海を見渡すことができ、右を向けば宝石のような色とりどりの光輝をはなつ花畑がある。そして、右斜め前方を観れば黄金の稲光と漆黒の雲の狂乱のような恐ろしい.......
ギャーーーーーーー!?
「あそこになんか雷の竜巻みたいなものがある!?」
僕が指をさして大声で叫ぶ。
会話をしてたニルバナさんと母さんが声に反応し、僕が指さす方向を観た。
母さんは両手を口にあてて「まぁ!」と驚き、ニルバナさんは驚きで羽が止まり地面にべちゃっと顔から落ちた。
しかも、どういうわけか雷の竜巻はこちらに迫ってくる。
巨大な全長40mほどの雷の竜巻が地面を焦がし花畑を炎上させつつ。
んん!?.....なんか..魔人みたいなものが竜巻の合間から見えるぞ。
ガンダムを小型化して、全体を黒と黄色に部分部分を染め上げたような体躯を備えている。
そして、腕を組みながら宙を浮いている。男の子だったら思わずカッコいいと言ってしまう姿だ。
「あ、あ、あれは.....ら、雷公セト.....」
とニルバナさんが絶望まじりに呟いた。なんだその強そうな名前は!?確実にボスクラスじゃないか。
観察してる間にも雷の竜巻が迫ってくる。
あの雷竜巻の速度から言って、逃げる事は不可能だ。
僕は3人各自の体表を覆うような魔法障壁をイメージした。
同時に、3人の体表に透明の膜が現れる....よし、成功した!
しかし、この魔法障壁であいつの雷竜巻を防げるとは限らない。
僕はセトの足止めを行うことにした。
幸い、近くには海がある。僕はセトへ向けて海水の極太ビームが発射され、セトの体が海水の球体に包まれるイメージを浮かべた。自分の雷で感電しやがれっ!!
同時に、海から極太の海水ビームがセトに発射され、バチっバチっという電気音と、ジューっという音を立てセトの体から水蒸気が立ち昇った。
こわっ!!あいつの体には絶対触りたくないな。
海水は地面に落ちることなくセトの体を球体で包み込んだ。
雷竜巻は消え去り、海水の球体に包まれたセトが目の前で動きを停止している。
今の内に母さんとニルバナさんを離れた場所へ移動させないと!
50mほど離れた場所に二人が転移するイメージを描いた。
瞬時に、今いる場所から二人が消え、母さんとニルバナさんは少し遠くの花畑の中に現れた。
胸を撫でおろした次の瞬間......海水の球体が爆発した。
バァアアアアアン!!という破裂音を上げ、水しぶきが周囲に撒き散る。
っっ!!何が起こったんだ。電気で海水を吹っ飛ばすことはできないはず。
まあ、この世界の物理法則は良く知らないけども。
セトを中心に衝撃波が広がるようにセトから逆方向に花が倒れていくのを見て分かった。
僕の体表は魔法障壁で覆われているので、倒れる花を見なければ分からなかった。
風である。風(空気?)を爆発的に生成することで海水を吹っ飛ばしたんだ。
よく考えてみたら、雷竜巻を発生させたのだから、風ぐらい起こせるだろう。
再び、宙を浮く体躯に雷を纏わせるセト。
ピシッ!バチィッ!!とこちらを威嚇するように発せられる嫌な音。
何本もの雷がセトの表面を走っている。
僕は乾燥した冬には静電気すら怖がり、ドアノブに触れるのをためらっていたほどの人間だ。
目の前の雷魔人への恐怖はいかほどのものだと思う?
「嫌だーっ!!!!!」
こう言って我武者羅に逃げ出す程度には怖い。
自分も少し遠くへ転移するイメージを浮かべたが......何も起こらない。
転移できない、だと!?
いつもならイメージした瞬間に転移してるのに。。。。
し、し、しかも、理由は分からないが僕の魔法障壁が解けたらしい。
マズい!!マズすぎる!!!
背中を向けて逃げ出す僕に対して、セトは手を開き片手を突き出すと、そこに魔法陣が出現する。
そして.....
雷の束を無数に収束させたような破壊光線が僕に向けて発射された。
遠くから母さんの「めぐ君!!」という悲痛な叫びが聴こえた。
背中から途方もない衝撃に襲われる。
光線が背中に直撃し、数十メートル先の岩山にズガガアァァン!!!という轟音を立てて僕は激突した。
岩山に顔を突っ込んだまま呆然とする僕。
驚くことに、痛みは.....無い。
ただ、何か腕がプルプル痙攣して変な動きをしてる。
感電してるのだろうか。
僕はゆっくりと立ち上がる。こういう時は地面に電気を逃がせばいいのだろうか?
アースの原理を応用すべく足を地面に突っ込もうと思ったら、すでにドンッ!!という音を立てて地面に片足を突っ込んでいた。
地面へ電気が逃げたのか、手の痙攣が止まった。
忘れていたけど僕には痛み耐性があるんだった。それが、痛覚を無効にしてるのか?
カツマラアのパンチも痛みは感じなかった。
それにしても僕の体は頑丈すぎやしないか?
環境変化に対する不動の心とやらがこの体に反映された結果なのかもしれない。
しかし......あの雷魔人どうしたもんかな?
あのバチィ!!って音が生理的に嫌いだ。音の凶悪さが静電気の比じゃないぜ。
静電気......はて、静電気....?
閃いた。
僕は乾燥した冬にドアノブを触る時は、勢いよく触っていた。
ゆっくり触ると指が金属に近づいた瞬間に指と金属の間に電気が走るからだ。
勢いよく触れば電気が来ないことが多い!!
勢いよくぶん殴ればいいんじゃね?
例え、奴の体が熱くても一瞬殴るだけなら大丈夫だろ。
怖いがやるしかない。
と思い、セトの顔面に拳を打ち込み奴が吹っ飛ぶイメージをした。
その瞬間、数十m離れた場所からセトの目前に僕が出現する。
声は漏らさないものの頭部をピクリっと動かし、驚愕のご様子だ。
繰り出した拳は顔面を狙う.....が、奴が咄嗟に顔面を守りガードに使った腕に拳が命中した!
ドゴォオオン!!!という轟音が炸裂し、セトはガードの姿勢のまま猛スピードで後方に吹き飛ぶ。
「ガードしただと!!?」
基本、イメージした通りになるものだと思っていた僕は面を食らった。
宝石のような輝きを放つ花畑の間に伸びる道を、3人で進んでいく。
ピクニックじゃないよ。暴れ狂う龍達を何とかしにいくんだよ。
妖精のニルバナさんは羽があるので、僕と母さんの前をパタパタ飛んでいる。
母さんは妖精の飛ぶ後ろ姿に萌えているらしく、緩んだ顔でにこにこしている。
そもそも、なぜ、ここに母さんがいるんだろうか。。。。
・・・・・・・・・・・・・・
出発直前
僕「分かりました。お役に立てるか分かりませんが、ぜひ、妖精界へと同行させてください」
ニルバナさん「本当ですかっ!!!」
妖精さんの目が一気に輝く。
母「私も行くっ!!!」
僕の目はどんよりする。
僕「え?なんで母さんも行くんだよ」
母「一度、妖精さんの世界に行ってみたいと思ってたの。子供の頃からの夢なのよ。夢が叶っちゃう!?きゃー!!」
僕「龍が暴れ回ってるんだよ!母さんまた死にかけたらどーするの」
母「妖精さんの世界に行けるならもう一度死ぬぐらい問題ないわっ!」
僕「.........」
ニルバナさん「そこまで憧れられるなんて、一生懸命、動植物達のお世話を頑張ったかいがあります。ぐすっ....ぐすんっ」おいおい、妖精さん泣き出したよ。
母「あわわ....それじゃ、すぐに出発しましょうっ!!」
・・・・・・・・・・・・・・
といった具合だ。
本人は妖精の世界にいけるなら命を投げ出す覚悟があるようだが、母さんに何か危険が迫れば当然、僕が守る。まあ、一緒に行くしかない運命なのかもしれない。
ニルバナさんが言うには、この大陸の西の端まで行き、そこからは海中トンネルを通っていくらしい。
そもそも、エルモンテスは大陸の極めて西の先端にあるので、このまま歩いていけばじきに海中トンネルに差し掛かる。
この世界では空腹も感じない上に、睡眠すらもとる必要が無いのだから、旅の支度も簡単だった。
しかも、景色はアースと比較にならないほど美しい!
今も左を向けば青、水色、黄色、紫などの色が煌めく海を見渡すことができ、右を向けば宝石のような色とりどりの光輝をはなつ花畑がある。そして、右斜め前方を観れば黄金の稲光と漆黒の雲の狂乱のような恐ろしい.......
ギャーーーーーーー!?
「あそこになんか雷の竜巻みたいなものがある!?」
僕が指をさして大声で叫ぶ。
会話をしてたニルバナさんと母さんが声に反応し、僕が指さす方向を観た。
母さんは両手を口にあてて「まぁ!」と驚き、ニルバナさんは驚きで羽が止まり地面にべちゃっと顔から落ちた。
しかも、どういうわけか雷の竜巻はこちらに迫ってくる。
巨大な全長40mほどの雷の竜巻が地面を焦がし花畑を炎上させつつ。
んん!?.....なんか..魔人みたいなものが竜巻の合間から見えるぞ。
ガンダムを小型化して、全体を黒と黄色に部分部分を染め上げたような体躯を備えている。
そして、腕を組みながら宙を浮いている。男の子だったら思わずカッコいいと言ってしまう姿だ。
「あ、あ、あれは.....ら、雷公セト.....」
とニルバナさんが絶望まじりに呟いた。なんだその強そうな名前は!?確実にボスクラスじゃないか。
観察してる間にも雷の竜巻が迫ってくる。
あの雷竜巻の速度から言って、逃げる事は不可能だ。
僕は3人各自の体表を覆うような魔法障壁をイメージした。
同時に、3人の体表に透明の膜が現れる....よし、成功した!
しかし、この魔法障壁であいつの雷竜巻を防げるとは限らない。
僕はセトの足止めを行うことにした。
幸い、近くには海がある。僕はセトへ向けて海水の極太ビームが発射され、セトの体が海水の球体に包まれるイメージを浮かべた。自分の雷で感電しやがれっ!!
同時に、海から極太の海水ビームがセトに発射され、バチっバチっという電気音と、ジューっという音を立てセトの体から水蒸気が立ち昇った。
こわっ!!あいつの体には絶対触りたくないな。
海水は地面に落ちることなくセトの体を球体で包み込んだ。
雷竜巻は消え去り、海水の球体に包まれたセトが目の前で動きを停止している。
今の内に母さんとニルバナさんを離れた場所へ移動させないと!
50mほど離れた場所に二人が転移するイメージを描いた。
瞬時に、今いる場所から二人が消え、母さんとニルバナさんは少し遠くの花畑の中に現れた。
胸を撫でおろした次の瞬間......海水の球体が爆発した。
バァアアアアアン!!という破裂音を上げ、水しぶきが周囲に撒き散る。
っっ!!何が起こったんだ。電気で海水を吹っ飛ばすことはできないはず。
まあ、この世界の物理法則は良く知らないけども。
セトを中心に衝撃波が広がるようにセトから逆方向に花が倒れていくのを見て分かった。
僕の体表は魔法障壁で覆われているので、倒れる花を見なければ分からなかった。
風である。風(空気?)を爆発的に生成することで海水を吹っ飛ばしたんだ。
よく考えてみたら、雷竜巻を発生させたのだから、風ぐらい起こせるだろう。
再び、宙を浮く体躯に雷を纏わせるセト。
ピシッ!バチィッ!!とこちらを威嚇するように発せられる嫌な音。
何本もの雷がセトの表面を走っている。
僕は乾燥した冬には静電気すら怖がり、ドアノブに触れるのをためらっていたほどの人間だ。
目の前の雷魔人への恐怖はいかほどのものだと思う?
「嫌だーっ!!!!!」
こう言って我武者羅に逃げ出す程度には怖い。
自分も少し遠くへ転移するイメージを浮かべたが......何も起こらない。
転移できない、だと!?
いつもならイメージした瞬間に転移してるのに。。。。
し、し、しかも、理由は分からないが僕の魔法障壁が解けたらしい。
マズい!!マズすぎる!!!
背中を向けて逃げ出す僕に対して、セトは手を開き片手を突き出すと、そこに魔法陣が出現する。
そして.....
雷の束を無数に収束させたような破壊光線が僕に向けて発射された。
遠くから母さんの「めぐ君!!」という悲痛な叫びが聴こえた。
背中から途方もない衝撃に襲われる。
光線が背中に直撃し、数十メートル先の岩山にズガガアァァン!!!という轟音を立てて僕は激突した。
岩山に顔を突っ込んだまま呆然とする僕。
驚くことに、痛みは.....無い。
ただ、何か腕がプルプル痙攣して変な動きをしてる。
感電してるのだろうか。
僕はゆっくりと立ち上がる。こういう時は地面に電気を逃がせばいいのだろうか?
アースの原理を応用すべく足を地面に突っ込もうと思ったら、すでにドンッ!!という音を立てて地面に片足を突っ込んでいた。
地面へ電気が逃げたのか、手の痙攣が止まった。
忘れていたけど僕には痛み耐性があるんだった。それが、痛覚を無効にしてるのか?
カツマラアのパンチも痛みは感じなかった。
それにしても僕の体は頑丈すぎやしないか?
環境変化に対する不動の心とやらがこの体に反映された結果なのかもしれない。
しかし......あの雷魔人どうしたもんかな?
あのバチィ!!って音が生理的に嫌いだ。音の凶悪さが静電気の比じゃないぜ。
静電気......はて、静電気....?
閃いた。
僕は乾燥した冬にドアノブを触る時は、勢いよく触っていた。
ゆっくり触ると指が金属に近づいた瞬間に指と金属の間に電気が走るからだ。
勢いよく触れば電気が来ないことが多い!!
勢いよくぶん殴ればいいんじゃね?
例え、奴の体が熱くても一瞬殴るだけなら大丈夫だろ。
怖いがやるしかない。
と思い、セトの顔面に拳を打ち込み奴が吹っ飛ぶイメージをした。
その瞬間、数十m離れた場所からセトの目前に僕が出現する。
声は漏らさないものの頭部をピクリっと動かし、驚愕のご様子だ。
繰り出した拳は顔面を狙う.....が、奴が咄嗟に顔面を守りガードに使った腕に拳が命中した!
ドゴォオオン!!!という轟音が炸裂し、セトはガードの姿勢のまま猛スピードで後方に吹き飛ぶ。
「ガードしただと!!?」
基本、イメージした通りになるものだと思っていた僕は面を食らった。
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