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妖精界の騒乱
17話 雷公セトとの決着
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僕の拳により吹き飛ばされ、ガード姿勢のまま10m先で宙に静止するセト。
僕の方は、雷に触れ感電しているのか、また腕がプルプル変な動きをしている。
まあ、静電気とは違うよな......と思いつつ、痛みが無い事を確認し安心した。再度、足を地面に突っ込み電気を逃がす。
あっ!そういえば、さっき魔法障壁が解けたんだ。張りなおしておこう。
瞬時に僕の体表に膜が張られる。
もしかしたら魔法障壁がある状態で殴れば感電しないかもしれないし。
それにしても.......
こいつ、僕の拳をガードした。
顔面に命中するイメージをしたが、実際に、当たったのはガードした腕だった。
相手の力量次第ではイメージ通りにならない事もあるのか。
当然と言えば当然の話だ。
しかし、相手の反応速度が速くガードされたが、吹っ飛ばすという辺りまではイメージ通りの結果である。
「それなら、これはどうだ!!」
僕はセトの真後ろの背中から拳を叩きこむイメージをした。
瞬時に僕はセトの後ろに現れ背中から拳を叩きこむ!!またドゴォオオン!という轟音が鳴り響いた。拳の3ミリほど先にある薄い膜に堅い物が衝突する感触が伝わり、衝撃が僕の全身を伝わっていった。
セトは「グゥ!!」という低い声を漏らし、前に数メートル吹き飛ぶ。
腕を確認すると、感電していない。やはり魔法障壁のお陰で電気は無効化できているのか。
そして、セトがこちらに向き直ると、再度、セトの後ろから拳を打ち込むイメージをする。
瞬時に僕は奴の背後に出現し、拳が直撃して轟音を響かせ、再び、セトは前方へと吹き飛ぶ。
それを数回繰り返した。
最初はセトの正面に現れたからガードされたが、単純に、視界の外から攻撃すればガードは間に合わないだろう。
セトは地に片手をつけダメージを隠せないようだ。
その姿を見て.....
哀れみの気持ちが少しわき、追撃をためらった。
この雷魔人が襲ってきた理由は何なのだろうか?
ただ襲ってきたわけではないだろう。
思いを巡らせている間に、セトの全身が輝きだした。
「なんだ!?」
セトの全身が分解され無数の雷玉になり、目の前に浮かんでいる。
その玉はプラズマのように眩く発光している。
なるほど.....どこから打撃が来ようとも通用しない形に姿を変えた、というわけか。
さて、どうするか??
と、考えている間に、雷玉がバチィッ!と嫌な音を立てて目前へと迫ってきた。
高密度の雷玉.....その威力は計り知れない。
僕は30mほど上空へと転移するイメージを浮かべ、すでに上空に逃れていた。目の前には遥か彼方の地平線が見える。
そして、空から地面に目を向けると、さっき自分のいた場所に迫っていた無数の雷玉がある。その周囲を茶色の宝石のように煌めく土の地面が広がっていた。
一つアイデアが閃いたが、できるかな。
僕は雷玉の半径50mほどの周囲の土が巻き上がり、中央にある雷玉を埋め尽くすイメージを浮かべた。
その瞬間、周囲の地面が捲れ上がるように、中央にある雷玉へと襲い掛かる。
そして、、、ドドドッと低い音をあげ埋め尽くした。
僕は上空からその様子を見ていたが、イメージを浮かべ、雷玉が埋まる土の山から少し離れた場所に転移する。
土の山の合間から雷玉の光が漏れるが、次第に、分散し.....消えていった。
土で埋めてしまえば、雷の玉と化してしまったセトは放電して消滅するだろうと考えた。
その考えはどうやら正しかったようだ。
雷公セト、僕はあいつが何者なのか知らない。
この結末は、襲われたゆえの正当防衛の結果とも言えるだろう。
ただ、出来るだけ殺さずにこの場を済ませたかった。
カルーナに聴かされたように、何か、僕にも襲われる理由があったのかもしれないし。話し合いが通じる相手かは分からないが、それを試みるべきだったのではないか?
色々な思いが胸の内を錯綜する。
ふと、視線を横に向けると、離れた場所から母さんとニルバナさんが唖然とした表情でこちらを見つめている。
僕が母さんとニルバナさんの安否を詳しく確認しようと思ったら、すでに二人の隣に移動していた。
「わっ!!」隣に出現した僕に母さんが驚いて、尻餅をついた。
「ぎゃっ!!!?」ニルバナさんもウェーブの髪の毛のかかった丸い目を見開き、後ろに下がった。
二人ともよほど怖かったんだな。
母さんに関しては今も足腰が立たない状態だ。どうやら死の覚悟は出来ていなかったらしい。
この先大丈夫かな?まあ、僕も死ぬ覚悟はできていないが。
「二人は大丈夫だったかい??」
「う、うん!めぐ君こそ本当に大丈夫??雷のビームを浴びてたみたいだけど。。。」
と、フラフラと立ち上がり、なぜか、僕の額に手を当てて熱を測る母さん。
「ら、雷公セトを倒すなんて....」
と何やら顔を真っ赤に染め上げ興奮するニルバナさん。興奮すると顔が赤くなるタイプらしい。
「雷公セトってそんなにすごい奴なのかい?」
「すごいなんてもんじゃありません。セトは”雷”の実体とも呼べる存在です。
龍が自然現象として管理している雷・電気なども元々セトの実体から産まれ出でていると言われています」
え??じゃあ、僕は電気をこの世から消してしまったということか?
突如として電気が使えなくなるアースは大混乱、僕は大悪人じゃないか。
僕が目をひん剥いて動揺しているのを察したのか、ニルバナさんはフォローしてくれた。
「あははっ!大丈夫だと思います。高次の世界に存在するはずのセトの実体がメルシアに現れるわけがありません。あれはおそらく、分体の一つでしょう。一つやっつけた所で、実体に影響があるわけではないと思います。
それでも、自然現象の1つが具現化した分体ですから、並みの龍より遥かに強力です。
目の前のが雷公セトである事を知った時、死を覚悟しました。」
そうなのか、別の意味でも安堵した。
あれはセトの分体であって、妻や子供もいる命ある存在じゃ無いのか。
僕は機動戦士のようなセト父を囲む、セト母とセト子供を想像しながら胸を撫でおろした。
フォローの言葉を言ってくれた後、心なしかニルバナさんの眼に強い好意を感じた。
死を覚悟していたそうだから、命の恩人とでも思っているのだろうか。
それにしても、ニルバナさんは色々な事を知っている。
「妖精ってすごいんだな。子供でも色々な事を知ってるんだね。」
と、心底感心しながら伝えた。すると、また後ろから「こらっ!めぐ君!!」と、窘める母さんの声が聴こえた。
「いえ、私は妖精としては成体でして、アースの人間による年齢の数え方に換算すると、6000歳ほどになると思います」
ぎょぎょっ!!!?
種族も違うし、もしかしたらお婆ちゃんぐらいの年齢だったりして....という可能性を考えていたが、想像を遥かに上回ったか。確かに、妖精界の危機を別の世界に知らせるのに子供を使いに出すのはおかしいよな。
「6000歳生きて見える世界か、想像もできないな」
「そう!妖精さんはとっても長生きなんだよ」
母さんが言う。どうやら、妖精さんが僕より遥かに年上であることを初めから知っていたらしい。
「えへへっ!でも、それはあなた達二人も同じことじゃないですか。お互い寿命は無限にありますし、精神の進歩により過去の記憶を思い出して年齢が増えていくのも同じですよ。」
「そうなのっ!?」
「まじで!?」
母さんと僕が同時に驚く。
ひょんなことから重要な事実を聴いてしまった。
寿命は無限!?
しかも、この世界での年齢は時間じゃなくて、精神の進歩によって決まるのか?
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もしかしたら魔法障壁がある状態で殴れば感電しないかもしれないし。
それにしても.......
こいつ、僕の拳をガードした。
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しかし、相手の反応速度が速くガードされたが、吹っ飛ばすという辺りまではイメージ通りの結果である。
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僕はセトの真後ろの背中から拳を叩きこむイメージをした。
瞬時に僕はセトの後ろに現れ背中から拳を叩きこむ!!またドゴォオオン!という轟音が鳴り響いた。拳の3ミリほど先にある薄い膜に堅い物が衝突する感触が伝わり、衝撃が僕の全身を伝わっていった。
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腕を確認すると、感電していない。やはり魔法障壁のお陰で電気は無効化できているのか。
そして、セトがこちらに向き直ると、再度、セトの後ろから拳を打ち込むイメージをする。
瞬時に僕は奴の背後に出現し、拳が直撃して轟音を響かせ、再び、セトは前方へと吹き飛ぶ。
それを数回繰り返した。
最初はセトの正面に現れたからガードされたが、単純に、視界の外から攻撃すればガードは間に合わないだろう。
セトは地に片手をつけダメージを隠せないようだ。
その姿を見て.....
哀れみの気持ちが少しわき、追撃をためらった。
この雷魔人が襲ってきた理由は何なのだろうか?
ただ襲ってきたわけではないだろう。
思いを巡らせている間に、セトの全身が輝きだした。
「なんだ!?」
セトの全身が分解され無数の雷玉になり、目の前に浮かんでいる。
その玉はプラズマのように眩く発光している。
なるほど.....どこから打撃が来ようとも通用しない形に姿を変えた、というわけか。
さて、どうするか??
と、考えている間に、雷玉がバチィッ!と嫌な音を立てて目前へと迫ってきた。
高密度の雷玉.....その威力は計り知れない。
僕は30mほど上空へと転移するイメージを浮かべ、すでに上空に逃れていた。目の前には遥か彼方の地平線が見える。
そして、空から地面に目を向けると、さっき自分のいた場所に迫っていた無数の雷玉がある。その周囲を茶色の宝石のように煌めく土の地面が広がっていた。
一つアイデアが閃いたが、できるかな。
僕は雷玉の半径50mほどの周囲の土が巻き上がり、中央にある雷玉を埋め尽くすイメージを浮かべた。
その瞬間、周囲の地面が捲れ上がるように、中央にある雷玉へと襲い掛かる。
そして、、、ドドドッと低い音をあげ埋め尽くした。
僕は上空からその様子を見ていたが、イメージを浮かべ、雷玉が埋まる土の山から少し離れた場所に転移する。
土の山の合間から雷玉の光が漏れるが、次第に、分散し.....消えていった。
土で埋めてしまえば、雷の玉と化してしまったセトは放電して消滅するだろうと考えた。
その考えはどうやら正しかったようだ。
雷公セト、僕はあいつが何者なのか知らない。
この結末は、襲われたゆえの正当防衛の結果とも言えるだろう。
ただ、出来るだけ殺さずにこの場を済ませたかった。
カルーナに聴かされたように、何か、僕にも襲われる理由があったのかもしれないし。話し合いが通じる相手かは分からないが、それを試みるべきだったのではないか?
色々な思いが胸の内を錯綜する。
ふと、視線を横に向けると、離れた場所から母さんとニルバナさんが唖然とした表情でこちらを見つめている。
僕が母さんとニルバナさんの安否を詳しく確認しようと思ったら、すでに二人の隣に移動していた。
「わっ!!」隣に出現した僕に母さんが驚いて、尻餅をついた。
「ぎゃっ!!!?」ニルバナさんもウェーブの髪の毛のかかった丸い目を見開き、後ろに下がった。
二人ともよほど怖かったんだな。
母さんに関しては今も足腰が立たない状態だ。どうやら死の覚悟は出来ていなかったらしい。
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「二人は大丈夫だったかい??」
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「雷公セトってそんなにすごい奴なのかい?」
「すごいなんてもんじゃありません。セトは”雷”の実体とも呼べる存在です。
龍が自然現象として管理している雷・電気なども元々セトの実体から産まれ出でていると言われています」
え??じゃあ、僕は電気をこの世から消してしまったということか?
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僕が目をひん剥いて動揺しているのを察したのか、ニルバナさんはフォローしてくれた。
「あははっ!大丈夫だと思います。高次の世界に存在するはずのセトの実体がメルシアに現れるわけがありません。あれはおそらく、分体の一つでしょう。一つやっつけた所で、実体に影響があるわけではないと思います。
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そうなのか、別の意味でも安堵した。
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僕は機動戦士のようなセト父を囲む、セト母とセト子供を想像しながら胸を撫でおろした。
フォローの言葉を言ってくれた後、心なしかニルバナさんの眼に強い好意を感じた。
死を覚悟していたそうだから、命の恩人とでも思っているのだろうか。
それにしても、ニルバナさんは色々な事を知っている。
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と、心底感心しながら伝えた。すると、また後ろから「こらっ!めぐ君!!」と、窘める母さんの声が聴こえた。
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「そう!妖精さんはとっても長生きなんだよ」
母さんが言う。どうやら、妖精さんが僕より遥かに年上であることを初めから知っていたらしい。
「えへへっ!でも、それはあなた達二人も同じことじゃないですか。お互い寿命は無限にありますし、精神の進歩により過去の記憶を思い出して年齢が増えていくのも同じですよ。」
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