悪魔と呼ばれ捨てられたけれど、王子に愛される運命を手に入れてみせます!

なごみ

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精霊

精霊……?

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その小さな赤い塊に近づいてみると、それは何かの生き物のようだが、動かない。サイズは手のひら程度の大きさで、赤ずきんのようなフードのついた服を来ている。そっとフードを外してみると可愛らしい耳がぴょこんと立った。

「・・・・・・・っ!」

 抱き抱えてよく見てみると、それはうさぎにしては小さく、リスのような愛らしい生き物だった。怪我をしているのか、フードがついた赤い洋服はところどころ血がついて、その生き物は荒い息をして意識がなかった。

「ルシル様・・・それはなんですか?」

「わからないわ。でも、怪我をしているみたいなの。戻って手当してあげなくちゃ。」

 あまりの小ささに、私の手で覆われ、中のものがなにかオーランにはわからないようだったので、少しフードをずらしてみせた。

「そ、それは!私も実物はあまり見たことがなかったので、絶対とは言えませんが・・・“精霊”と言われる生き物ではないでしょうか?」

「え~。精霊って本当に居たの?」

「ええ。でも、最近は個体数が減っているのであまり見られなくなったとか。」

「そうなのね。でも、こんなに小さいのに怪我をして苦しそう。はやく手当してあげましょう」

 今にも、息が止まってしまうのではないかというくらい小さい生き物が辛そうで・・・胸の奥がギュッと締め付けられたまま、離してもらえないような感じがした。

 いったい、何があったの・・・・・・?
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