悪魔と呼ばれ捨てられたけれど、王子に愛される運命を手に入れてみせます!

なごみ

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隣国の企み

ルシル拘束!?

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「ルシルは本当に食べるのが好きだな~」

 毎日の日課になりつつある殿下との朝食である。

「殿下こそ、しっかり食べなくては!!王になる人間が体調を崩しては国は成り立たないですから。」

 私の食欲に負けてか、パトリック殿下の朝食の量は少なく感じる。まぁ、私が食べ過ぎとも言うのだけれど。

「分かっているが・・・・・・朝から君のようにそんなに食べられる人の方が珍しいのではないか?それにしても、その細い体のどこにこんなにたくさんの食事が入るんだ・・・・・・」

「そんなことはないです!たぶん。ここのお料理は毎日美味しいものばかりですもの!」

 そんなたわいもない会話をしていた時だった。

 “ドンっ”という大きな音を立てて扉が開いた。

「ルシルという女を、この城から追い出すようルーデル国王陛下より伝達を受けこちらに参った。」

 入っていきた人間は、全員がこの朝食という場に似つかわしくないような、剣を帯同した状態だった。

「なんだって!?ルシルは本物のルシル・フローレス。フローレス伯爵令嬢だ。何を言っている。」

 私が、何を言われたか考える前に、パトリック殿下は苛立ちを隠せないような表情で今入ってきた人間に言い放った。

「陛下より、王命ですので。」とパトリック殿下が私を守るように間に立ってくれていたが、そんなことは関係なしに、私の体を拘束した。

「おい。そんなことが許されると思っているのか?」

 殿下は先程よりも声を荒らげて言っている。

「国王の命令ですから。」

 私の腕を押さえ拘束している男は淡々と言い、そのまま私を部屋の外へと連れ出した。

「ルシル!!!!!」

 パトリック殿下が手を取ろうしてくれたが、その手は繋がれることなく無情にも扉が閉められた。

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