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「……これは?」
小瓶に手を伸ばすこともなく、ヒバリはロールを撫でながら問いかける。
香水瓶のように小さく美しいそれは、特に文字も何も書かれていない。ただただ血のように赤い小瓶だ。
「私が兎都の者であるのは隠しようもないことですから、年に二度、祖国から贈り物がとどけられるのです」
それはツバキに、というよりは椿を妻にしたディーディア国王に対しての御機嫌取りだろうことはツバキ本人もヒバリも察している。ディーディアとの友好を続けられるなら、貴族階級の者を使者にして、ズラリと贈り物を並べることくらい躊躇いなくするだろう。
「これは毎回贈られてくるもので、お酒でもお茶でも、お好きなものにこれを二滴ほど垂らしてお飲みになれば、疲れや緊張がほぐれて身体を休めてくれます。……その、最近お顔色があまり優れないように見受けられましたので」
声をかけることができなかっただけで、ツバキは幾度かヒバリの姿を見かけていた。肌の白い彼ではあるが、最近は更に青白くなっているように見える。それにどこかボンヤリとしていて、最初の頃は見間違いかと思ったが、そうでないことは今まさに明らかとなった。
小瓶に手を伸ばすこともなく、ヒバリはロールを撫でながら問いかける。
香水瓶のように小さく美しいそれは、特に文字も何も書かれていない。ただただ血のように赤い小瓶だ。
「私が兎都の者であるのは隠しようもないことですから、年に二度、祖国から贈り物がとどけられるのです」
それはツバキに、というよりは椿を妻にしたディーディア国王に対しての御機嫌取りだろうことはツバキ本人もヒバリも察している。ディーディアとの友好を続けられるなら、貴族階級の者を使者にして、ズラリと贈り物を並べることくらい躊躇いなくするだろう。
「これは毎回贈られてくるもので、お酒でもお茶でも、お好きなものにこれを二滴ほど垂らしてお飲みになれば、疲れや緊張がほぐれて身体を休めてくれます。……その、最近お顔色があまり優れないように見受けられましたので」
声をかけることができなかっただけで、ツバキは幾度かヒバリの姿を見かけていた。肌の白い彼ではあるが、最近は更に青白くなっているように見える。それにどこかボンヤリとしていて、最初の頃は見間違いかと思ったが、そうでないことは今まさに明らかとなった。
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