必ず会いに行くから、どうか待っていて

十時(如月皐)

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 酔った勢いと虚勢であったとはいえ、ゆきやのことを穀潰しだの役に立たないだの慈悲で置いてやっているだのと言ったのは間違いなく松中で、弥生が白々しくそれらを理由に言っているとわかっていても反論する術がない。ただゆきやを手元に置いて可愛がりたいのだと、彼に執着して叔父を仕向けたのだと言えば弥生の言葉を退けることもできるのかもしれないが、無駄に高い矜持と罪を認識しているがゆえに何を言うこともできず「でも……」「しかし……」と何も続かない言葉をボソボソと呟くことしかできない。そんな松中の様子に弥生の父がクッ、と堪えきれぬ笑いを零した。
「松中殿、この子供は我が愚息に任されよ。なに、身の安全と教育に関しては私が保証しよう。それに、この世に美姫など多くいるというのに、松中殿以外に男がいるとあっては近づきたがらぬだろう。松中殿は、それを望まぬのでは?」
 お前は女誑しだろうと皮肉を言っているのだが、松中はそれを皮肉と感じ取ることもできず、確かにそうかもしれないと真剣に考え込んでいる。
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