38 / 41
第38話
しおりを挟む
「大丈夫よ。この馬車は馬を必要としないの」
「馬車なのに……馬がいらない?」
漁師たちは一斉に目を丸くする。
ざわざわと戸惑いの声が上がる中、グロウ兄様とギルが当然のように先頭に座る。
「俺と一緒だからってサボるなよ、坊主」
「殿下こそ。しっかり“漕いで”くださいね」
二人はハンドルを握り、足元のペダルへと足をかける。
座席の下には回転式の足場があり、それが車輪と連動して動く仕組みになっていた。
トンネルの鉄製レールに沿って、ずっしりとした車体が沈むように静止している。
「ふっ、考えたもんだね。まさか人力の馬車とは。しかも車輪で走るから、ただ引くよりも遥かに効率がいい。たしか“トロッコ”……って言うんだっけ?」
「はい、リヒテル兄様」
トンネルを掘り進めながら、私は思った。
この国には家畜と同じで馬も少ない。貴重な馬をトンネル移動のみに充てていいのだろうか、と。
とはいえ、十五キロの道を人が荷物を抱えて歩くのも現実的ではない。
そこで思いついたのが、この「トロッコ」というわけ。
人がペダルを漕いで動かす、いわば“自転車型の輸送台車”。
さすがに電動化までは実現に至らなかったけれど、それでも効果は充分。錬金術の補助で摩擦を減らしたため最低限の力で進む。
しかも今回はグロウ兄様とギルが修行のためと二人のみでの運行だが、最大では十人分の操縦席がある。必要ならもっと増やすことも可能。みんなで手分けすれば、負担もかなり分散できる。
……ま、さすがに王子と王女の近衛騎士を馬のごとく扱うという点で、漁師たちは若干恐縮そうだったけども。
ともあれ、準備完了。
全員がトロッコに乗ったのを見届けてから、グロウ兄様とギルバートはグッと太ももに力を込めつつ叫んだ。
「よっしゃあ! んじゃ、いよいよ出発だぁ!」
「はい! 全力で行きます!」
トロッコが急加速で恐ろしい勢いで走り出す。
二十人以上の重み、漁業道具、トロッコ本体を引いているのに、体感で時速六十キロほど。ほとんど車と変わらないような感覚だ。
いかに魔力で身体能力が強化されており、且つ障害物のない一直線で全力を出せる環境とはいえ驚異的すぎる。
「まったくとんでもないね、うちの兄も君の騎士も……」
「ええ。正直恐いわ……」
リヒテル兄様と二人で顔を引きつらせる。
乗る前はもっと爽快な気分を想像していたのに、馬車でこの速度は恐怖すら覚えた。
……これはあとでシートベルトの設置を検討しておかないと。
「でもこの速度、単に二人の馬鹿力だけじゃないだろう? このトロッコ自体もすごい」
「あら。やっぱりリヒテル兄様にはわかるのね」
「ぜんぜん揺れない、車輪が回る音がしない、つまりロスがまったくないってことだ。この馬車もフェルトの力かな」
「そうよ。車輪はゴムで加工してあるの。だからグリップ力が高いし、摩擦も最小限。加えてトンネルの舗装も完璧よ」
従来の木製車輪では、こんな滑らかさはあり得ないでしょう。
ゴムの弾力が振動を吸収し、音も立てない。
もともとは塩袋や長靴用に試作していた素材だけれど、応用してみたら想像以上の出来だった。
さらに道そのものも改良した。
トンネル内の床材は、土と石を錬金術で分解・再構築し、分子レベルで隙間をなくしてある。
普通の道のようにデコボコせず、固すぎず、かといって滑らない。
地面とタイヤが“握手している”ような感触――それがこの滑走感の秘密だ。
「このトロッコ、トンネルだけじゃなく外の平地でも応用したいね。この素材なら草原でも十分使えるだろう。移動時間なんてものは、いくらでも短縮できるに越したことはないよ」
「そのつもりよ。あとでリヒテル兄様が外交に使うための馬車も付け替えるようにしておくわ。ま、その分移動時間が短くなるからサボる暇も減っちゃうけど」
「ああ、それは悲しいね。やっぱり今の発言は撤回しようかな」
「ふふ、もうダメよ。ここへ来る前に手配しちゃったもの」
「……有能なのも困りものだね」
リヒテル兄様は肩を落とし、私はくすくす笑った。
トンネルに響く車輪の低い唸りが、まるで笑い声を追いかけてくるように広がっていった。
***
二十分ほどで、トンネルの出口に白い光が見えた。
グロウ兄様とギルの馬鹿力に頼ったとはいえ、死の山脈をたった二十分で抜けられるのは僥倖そのものだった。
「ふう、こんなもんか。……おい、坊主、バテてんぞ」
「……バテてなど、いません。今から模擬戦でもやりますか? 俺としては望むところです」
「やめとけ。ガッツだけは認めてやるがな」
グロウ兄様は豪快に笑い、ギルは肩で息をしながら汗を滴らせている。
どちらも常人離れしているけれど、やはり怪物じみた実力はグロウ兄様が一枚上手のようね。
「フェルト。これ、外のやつが漕いだら、どれくらいで着く?」
「そうね……荷台の重さも入れて、十人フルで回せば二時間くらいかしら」
「恐らくそれくらいだろうね」
振り返って尋ねて来たグロウ兄様の質問に答えると、リヒテル兄様が補足してくれた。
余談だけど、この二か月で二人の兄との会話からはだいぶ敬語が減っていた。
私自身が次期国王に内定したのもそうだけど、一番はやっぱり心の距離感の問題だと思う。
話すときに緊張もしなくなったし。
「つまり、日帰りで漁ができる。これは大きいね」
「うん。往復四時間としても、漁の時間は十分取れるわ」
日帰りで海に行けるようになったことで、国中の食卓に魚が並ぶ日も遠くはない。
その事実に気づいたのは私たちだけではなかった。
漁師たちはトンネルを抜けると身を乗り出し、初めて見る広大な海に歓声をあげる。
涙を流す者、叫ぶ者、目を輝かせる者――反応はさまざまだが、全員が心を揺さぶられていた。
「う、おおおおお……!」
「こ、これが……海……!」
「フェ、フェルト王女! 早速、漁に出てもよろしいですか!」
「ええ、もちろん。そのために来たのよ」
キラキラした目で振り返って来た漁師たちに頷き返すと、彼らは一目散に道具を担いで波打ち際へ。
「やったー! おいみんな行くぞ! 急げ!」
「よーし、獲って獲って獲りまくるぞ!」
「子どもたちに腹いっぱい海の幸を食わせてやろうぜ!」
漁師たちが海で手探りの漁を始める。
波打ち際では塩田拠点にいた兵士たちも合流し、彼らはみんなで網を張ったりしていた。あるいは川釣りの要領で竿を構えている者もいる。
ここから見る限り、成果は上々。なによりみんな楽しそうだ。
私たちはというと、海岸線を一望できる小高い崖の上に立ち、地形を確認していた。
グロウ兄様、リヒテル兄様、ギルと私。
ただ眺めているだけじゃない。
潮の流れ、風の向き、岩場の形――すべてを記録していく。
この海が国の未来を支えるのだから、データの蓄積は何より重要だ。
「お兄様たち。トンネルが出来たことで、海と私たちの国は繋がったわ」
「おう。これでもう軍の護衛はいらねぇな」
「同感だね。もう、行き来は自由と言っていいだろう」
グロウ兄様とリヒテル兄様の言葉に、私は頷いた。
「うん。だから今度は、また次のステップに行きたいの。海にたどり着いたのはゴールじゃない。むしろ、ここからが始まりよ」
「と、言うと?」
リヒテル兄様が問い返してくる。
私は視線をさらに遠くへ向けた。果てしない水平線の向こう。
「次に目指すのは海の先よ。この国にはまだまだ足りないものが多すぎるもの。それらを海の向こうで手に入れて持ち帰るの」
「海の先に行く? ってことは、船でも作るつもりか?」
「正解よ、グロウ兄様。私は船を作る。そして遠征に出るの。この国に足りないものを世界中から集めるために。いくら私が錬金術師でも、材料がないとできないことばっかりだからね」
これこそが以前にライルと話して閃いた発想。
どうやって鉄を集めるか――その答えを、私は海の先に活路を求めることで見出した。
陸路には隣国が邪魔で、必ず衝突が起きる。
でも海の先は自由であり、無限の可能性が広がっている。
アストリア王国には足りないものが多すぎる。
戦うための鉄、お父様を治す薬の材料、もっといろいろな食料の種類、家畜の数、そして人の数――何もかも不足している。
「スケールがでかすぎて信じられねぇな。……だが、フェルトならやっちまうんだろうな」
「僕たちもいい加減、フェルトに驚かされるのに慣れたよ。詳しく話を聞かせてくれ。フェルトの案は、たまに“うっかり”があるからね」
「う……否定できないわ」
たしかに私はアイディア先行で詰めが甘いときがある。
……まあでも、それもこれもお兄様たちがいればきっと大丈夫でしょう。
二人とも私の足りない部分を補ってくれる。
逆に私も兄たちの弱点を埋めていける。
お互いが力を合わせれば、きっと私たちは限りなく完璧に近づける。
そう信じて、私は海の向こうに広がる夢を語り始めた。
最初は驚いていた兄たちも、次第に目を輝かせはじめる。
ギルも真剣な表情で頷きながら、何度もメモを取っていた。
――この水平線の向こうには、何があるのだろう。
未知の国、見たことのない景色、そして新しい出会い。
私たちは日が暮れるまで語り合った。
「馬車なのに……馬がいらない?」
漁師たちは一斉に目を丸くする。
ざわざわと戸惑いの声が上がる中、グロウ兄様とギルが当然のように先頭に座る。
「俺と一緒だからってサボるなよ、坊主」
「殿下こそ。しっかり“漕いで”くださいね」
二人はハンドルを握り、足元のペダルへと足をかける。
座席の下には回転式の足場があり、それが車輪と連動して動く仕組みになっていた。
トンネルの鉄製レールに沿って、ずっしりとした車体が沈むように静止している。
「ふっ、考えたもんだね。まさか人力の馬車とは。しかも車輪で走るから、ただ引くよりも遥かに効率がいい。たしか“トロッコ”……って言うんだっけ?」
「はい、リヒテル兄様」
トンネルを掘り進めながら、私は思った。
この国には家畜と同じで馬も少ない。貴重な馬をトンネル移動のみに充てていいのだろうか、と。
とはいえ、十五キロの道を人が荷物を抱えて歩くのも現実的ではない。
そこで思いついたのが、この「トロッコ」というわけ。
人がペダルを漕いで動かす、いわば“自転車型の輸送台車”。
さすがに電動化までは実現に至らなかったけれど、それでも効果は充分。錬金術の補助で摩擦を減らしたため最低限の力で進む。
しかも今回はグロウ兄様とギルが修行のためと二人のみでの運行だが、最大では十人分の操縦席がある。必要ならもっと増やすことも可能。みんなで手分けすれば、負担もかなり分散できる。
……ま、さすがに王子と王女の近衛騎士を馬のごとく扱うという点で、漁師たちは若干恐縮そうだったけども。
ともあれ、準備完了。
全員がトロッコに乗ったのを見届けてから、グロウ兄様とギルバートはグッと太ももに力を込めつつ叫んだ。
「よっしゃあ! んじゃ、いよいよ出発だぁ!」
「はい! 全力で行きます!」
トロッコが急加速で恐ろしい勢いで走り出す。
二十人以上の重み、漁業道具、トロッコ本体を引いているのに、体感で時速六十キロほど。ほとんど車と変わらないような感覚だ。
いかに魔力で身体能力が強化されており、且つ障害物のない一直線で全力を出せる環境とはいえ驚異的すぎる。
「まったくとんでもないね、うちの兄も君の騎士も……」
「ええ。正直恐いわ……」
リヒテル兄様と二人で顔を引きつらせる。
乗る前はもっと爽快な気分を想像していたのに、馬車でこの速度は恐怖すら覚えた。
……これはあとでシートベルトの設置を検討しておかないと。
「でもこの速度、単に二人の馬鹿力だけじゃないだろう? このトロッコ自体もすごい」
「あら。やっぱりリヒテル兄様にはわかるのね」
「ぜんぜん揺れない、車輪が回る音がしない、つまりロスがまったくないってことだ。この馬車もフェルトの力かな」
「そうよ。車輪はゴムで加工してあるの。だからグリップ力が高いし、摩擦も最小限。加えてトンネルの舗装も完璧よ」
従来の木製車輪では、こんな滑らかさはあり得ないでしょう。
ゴムの弾力が振動を吸収し、音も立てない。
もともとは塩袋や長靴用に試作していた素材だけれど、応用してみたら想像以上の出来だった。
さらに道そのものも改良した。
トンネル内の床材は、土と石を錬金術で分解・再構築し、分子レベルで隙間をなくしてある。
普通の道のようにデコボコせず、固すぎず、かといって滑らない。
地面とタイヤが“握手している”ような感触――それがこの滑走感の秘密だ。
「このトロッコ、トンネルだけじゃなく外の平地でも応用したいね。この素材なら草原でも十分使えるだろう。移動時間なんてものは、いくらでも短縮できるに越したことはないよ」
「そのつもりよ。あとでリヒテル兄様が外交に使うための馬車も付け替えるようにしておくわ。ま、その分移動時間が短くなるからサボる暇も減っちゃうけど」
「ああ、それは悲しいね。やっぱり今の発言は撤回しようかな」
「ふふ、もうダメよ。ここへ来る前に手配しちゃったもの」
「……有能なのも困りものだね」
リヒテル兄様は肩を落とし、私はくすくす笑った。
トンネルに響く車輪の低い唸りが、まるで笑い声を追いかけてくるように広がっていった。
***
二十分ほどで、トンネルの出口に白い光が見えた。
グロウ兄様とギルの馬鹿力に頼ったとはいえ、死の山脈をたった二十分で抜けられるのは僥倖そのものだった。
「ふう、こんなもんか。……おい、坊主、バテてんぞ」
「……バテてなど、いません。今から模擬戦でもやりますか? 俺としては望むところです」
「やめとけ。ガッツだけは認めてやるがな」
グロウ兄様は豪快に笑い、ギルは肩で息をしながら汗を滴らせている。
どちらも常人離れしているけれど、やはり怪物じみた実力はグロウ兄様が一枚上手のようね。
「フェルト。これ、外のやつが漕いだら、どれくらいで着く?」
「そうね……荷台の重さも入れて、十人フルで回せば二時間くらいかしら」
「恐らくそれくらいだろうね」
振り返って尋ねて来たグロウ兄様の質問に答えると、リヒテル兄様が補足してくれた。
余談だけど、この二か月で二人の兄との会話からはだいぶ敬語が減っていた。
私自身が次期国王に内定したのもそうだけど、一番はやっぱり心の距離感の問題だと思う。
話すときに緊張もしなくなったし。
「つまり、日帰りで漁ができる。これは大きいね」
「うん。往復四時間としても、漁の時間は十分取れるわ」
日帰りで海に行けるようになったことで、国中の食卓に魚が並ぶ日も遠くはない。
その事実に気づいたのは私たちだけではなかった。
漁師たちはトンネルを抜けると身を乗り出し、初めて見る広大な海に歓声をあげる。
涙を流す者、叫ぶ者、目を輝かせる者――反応はさまざまだが、全員が心を揺さぶられていた。
「う、おおおおお……!」
「こ、これが……海……!」
「フェ、フェルト王女! 早速、漁に出てもよろしいですか!」
「ええ、もちろん。そのために来たのよ」
キラキラした目で振り返って来た漁師たちに頷き返すと、彼らは一目散に道具を担いで波打ち際へ。
「やったー! おいみんな行くぞ! 急げ!」
「よーし、獲って獲って獲りまくるぞ!」
「子どもたちに腹いっぱい海の幸を食わせてやろうぜ!」
漁師たちが海で手探りの漁を始める。
波打ち際では塩田拠点にいた兵士たちも合流し、彼らはみんなで網を張ったりしていた。あるいは川釣りの要領で竿を構えている者もいる。
ここから見る限り、成果は上々。なによりみんな楽しそうだ。
私たちはというと、海岸線を一望できる小高い崖の上に立ち、地形を確認していた。
グロウ兄様、リヒテル兄様、ギルと私。
ただ眺めているだけじゃない。
潮の流れ、風の向き、岩場の形――すべてを記録していく。
この海が国の未来を支えるのだから、データの蓄積は何より重要だ。
「お兄様たち。トンネルが出来たことで、海と私たちの国は繋がったわ」
「おう。これでもう軍の護衛はいらねぇな」
「同感だね。もう、行き来は自由と言っていいだろう」
グロウ兄様とリヒテル兄様の言葉に、私は頷いた。
「うん。だから今度は、また次のステップに行きたいの。海にたどり着いたのはゴールじゃない。むしろ、ここからが始まりよ」
「と、言うと?」
リヒテル兄様が問い返してくる。
私は視線をさらに遠くへ向けた。果てしない水平線の向こう。
「次に目指すのは海の先よ。この国にはまだまだ足りないものが多すぎるもの。それらを海の向こうで手に入れて持ち帰るの」
「海の先に行く? ってことは、船でも作るつもりか?」
「正解よ、グロウ兄様。私は船を作る。そして遠征に出るの。この国に足りないものを世界中から集めるために。いくら私が錬金術師でも、材料がないとできないことばっかりだからね」
これこそが以前にライルと話して閃いた発想。
どうやって鉄を集めるか――その答えを、私は海の先に活路を求めることで見出した。
陸路には隣国が邪魔で、必ず衝突が起きる。
でも海の先は自由であり、無限の可能性が広がっている。
アストリア王国には足りないものが多すぎる。
戦うための鉄、お父様を治す薬の材料、もっといろいろな食料の種類、家畜の数、そして人の数――何もかも不足している。
「スケールがでかすぎて信じられねぇな。……だが、フェルトならやっちまうんだろうな」
「僕たちもいい加減、フェルトに驚かされるのに慣れたよ。詳しく話を聞かせてくれ。フェルトの案は、たまに“うっかり”があるからね」
「う……否定できないわ」
たしかに私はアイディア先行で詰めが甘いときがある。
……まあでも、それもこれもお兄様たちがいればきっと大丈夫でしょう。
二人とも私の足りない部分を補ってくれる。
逆に私も兄たちの弱点を埋めていける。
お互いが力を合わせれば、きっと私たちは限りなく完璧に近づける。
そう信じて、私は海の向こうに広がる夢を語り始めた。
最初は驚いていた兄たちも、次第に目を輝かせはじめる。
ギルも真剣な表情で頷きながら、何度もメモを取っていた。
――この水平線の向こうには、何があるのだろう。
未知の国、見たことのない景色、そして新しい出会い。
私たちは日が暮れるまで語り合った。
5
あなたにおすすめの小説
処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う
yukataka
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。
これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。
『ゴミ溜め場の聖女』と蔑まれた浄化師の私、一族に使い潰されかけたので前世の知識で独立します
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
呪いを浄化する『浄化師』の一族に生まれたセレン。
しかし、微弱な魔力しか持たない彼女は『ゴミ溜め場の聖女』と蔑まれ、命を削る危険な呪具の浄化ばかりを押し付けられる日々を送っていた。
ある日、一族の次期当主である兄に、身代わりとして死の呪いがかかった遺物の浄化を強要される。
死を覚悟した瞬間、セレンは前世の記憶を思い出す。――自分が、歴史的な遺物を修復する『文化財修復師』だったことを。
「これは、呪いじゃない。……経年劣化による、素材の悲鳴だ」
化学知識と修復技術。前世のスキルを応用し、奇跡的に生還したセレンは、搾取されるだけの人生に別れを告げる。
これは、ガラクタ同然の呪具に秘められた真の価値を見出す少女が、自らの工房を立ち上げ、やがて国中の誰もが無視できない存在へと成り上がっていく物語。
男の仕事に口を出すなと言ったのはあなたでしょうに、いまさら手伝えと言われましても。
kieiku
ファンタジー
旦那様、私の商会は渡しませんので、あなたはご自分の商会で、男の仕事とやらをなさってくださいね。
ヴァイオレットは幸せですか?
藤川みはな
ファンタジー
雨宮梨花は日本の高校生。 ある日、帰宅すると家が火事になっていた。 唯一無事だったのは妹の翠だけ。 梨花は妹を守らなければと決心する。 しかし、そんな矢先翠が道路に飛び出し車に轢かれそうになる。 だが、間一髪梨花が身を挺して守る。 梨花は交通事故で死んでしまった。 目を開けるとなんと、赤ちゃんの姿になっていた! どうやら、異世界転生したらしいと知った ヴァイオレットはこの世界で幸せに生きていこうと誓うが……。
※エブリスタにも投稿しています
私ですか?
庭にハニワ
ファンタジー
うわ。
本当にやらかしたよ、あのボンクラ公子。
長年積み上げた婚約者の絆、なんてモノはひとっかけらもなかったようだ。
良く知らんけど。
この婚約、破棄するってコトは……貴族階級は騒ぎになるな。
それによって迷惑被るのは私なんだが。
あ、申し遅れました。
私、今婚約破棄された令嬢の影武者です。
精霊士養成学園の四義姉妹
霧島まるは
ファンタジー
精霊士養成学園への入園条件は三つ。
1.学業が優秀な平民であること
2.精霊教神官の推薦を得られること
3.中級以上の精霊の友人であること
※なお、特待生に関してはこの限りではない
全寮制のこの学園には、部屋姉妹(スミウ)という強制的な一蓮托生制度があった。
四人部屋の中の一人でも、素行不良や成績不振で進級が認められない場合、部屋の全員が退園になるというものである。
十歳の少女キロヒはそんな情報を知るはずもなく、右往左往しながらも、どうにか学園にたどり着き、のこのこと「屋根裏部屋」の扉を開けてしまった。
そこには、既に三人の少女がいて──
この物語は、波風の立たない穏やかな人生を送りたいと思っていた少女キロヒと、個性的な部屋姉妹(スミウ)たちの成長の物語である。
※読んでくださる方へ
基本、寮と学園生活。たまに戦闘があるかも、な物語です。
人を理不尽に罵倒する言葉が出ます。
あなたの苦手な生き物の姿に似た精霊が出る場合があります。
【草】限定の錬金術師は辺境の地で【薬屋】をしながらスローライフを楽しみたい!
雪奈 水無月
ファンタジー
旅行会社に勤める会社の山神 慎太郎。32歳。
登山に出かけて事故で死んでしまう。
転生した先でユニークな草を見つける。
手にした錬金術で生成できた物は……!?
夢の【草】ファンタジーが今、始まる!!
聖女の代行、はじめました。
みるくてぃー
ファンタジー
「突然だけどこの家を出て行ってもらえるかしら」
ホント突然だよ!
いきなり突きつけられた金貨100枚の借用書。
両親を失い家を失った私は妹を連れて王都へ向かおうとするが、ついつい騙され見知らぬ領地に取り残される。
「ちょっとそこのお嬢さん、あなたのその聖女の力、困っている人たちを助けるために使いませんか?」
「そういうのは間に合っていますので」
現在進行形でこちらが困っているのに、人助けどころじゃないわよ。
一年間で金貨100枚を稼がなきゃ私たちの家が壊されるんだから!
そんな時、領主様から飛び込んでくる聖女候補生の話。えっ、一年間修行をするだけで金貨100枚差し上げます?
やります、やらせてください!
果たしてティナは意地悪候補生の中で無事やり過ごす事が出来るのか!?
いえ、王妃様の方が怖いです。
聖女シリーズ第二弾「聖女の代行、はじめました。」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる