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たのみごと。
しおりを挟むわきあがったこうきしんに あらがうことができず、ぼくは前のめりになった。
「そのじゅつ、なまえ単語とかってあるの?」
たずねたぼくに
「もちろん あるペン。
だいして【かわりみのじゅつ】
カッコいいだろ!にんじゃみたいで!!
ぼくが、かんがえたんだペン」
そう言って、またダンゴムシのようなかっこうになる。
ま、せいかくにはブリッジになわけだから、ぎゃくになろワケだけど…見た目はまんまるなので、にたようなものだろ!!
マジ!!オカシイんだけど!
今までだれも してきしてやらなかったのかよ‼
これじゃ、ちっとも はなし すすまないじゃん ‼
こころじゃ あくたいついているのに、いざ、口にしようとすると、やっぱり言えない…
ガックリ…
かたをおとし うなだれる。
なにか いいあんはないか?
かんがえこんでいると、
ピコーン!!ひらめいた!!
「ねえ、ねえ!」
とつぜん、まさひろが いきおいこんではなしかけてくるものだから
「な、なに?」
サラダは思わず たじろいだ。
「【しじぼう】もったらどうかな
?
よく先生がもってる テッペンに人さしゆびのオブジェついたぼう、しらない?
サラダも もったら、もっとカッコよくなると思うよ!?」
思ってもみなかった。というか、
ほぼ、ぼくの いきおいにおされたように
「…うん!?」
こうてい とも、ひてい とも?とれる あいまいなへんじをした。
「それより」【じゅつ】のせつめいペン‼」
チョットごういんに、はなしをもどす。
「それで、かわりみのじゅつ だけど…
まどろっこしい せつめいぬきで、言うと、
いろんな人になってみよう って、じゅつだペン。
その人の【たちば】や、そのときの【じょうきょう】そのほかの もろもろ。
もちろん、その人なわけじゃないから せいかくに わからるわけじゃない
けれど、そうぞうはできるよね。
学校の先生やお父さん、えらそうなせいじか、なかよしのともだち、クラスのいじめられっ子、少しかんがえただけで たくさんいるペンねー。
やりかたは、そんなにむずかしくないペンよ。
そうだなー。
たとえば、マンガやドラマを見てるときって、じぶんがしゅじんこうになってない?
それと同じことをするだけペン。
ねっ!
そんなに むずかしくないペンよね!?」
どういをもとめるように、ぼくのかおを のぞくけど、あいそわらいで ごまかすことしか 出来なかった。
「で、それをすると なにがいいかって言うと…
【しゅじんこう】になったとき、あたりまえのようにその【しゅじんこうの気もち】が わかるよね!
同じように、マネした人の気もちがわかるようになるペン。
すると、なんでそうゆうコトを言ったり、こうどうをしたりするのか りかい出来るようになるペン。
けっか、その人かんがえかたをまなぶことができる。
もしかしたら、じぶんのそうぞうもつかないシコウを 手にいれられるかもしれない。
じぶんとちがうかんじょうや、しこう。
それらを たくさんまなぶことで、
さいしゅうてきには、一つのものごとを イロイロなかくどから 見ることが出来るようになるという じぶんのりてん(よいてん)につながるペン。
ふだんから、いろいろな気もちをりかいするようになっていると、
こまっている人がいたとき、てきせつなアドバイスすることができるペン。
ほかにも、おちこみそうにうなっったとき それをさけることもできるし、たにんからしかられたとき、なんでおこられたのか それをりかいすることも もちろん、できるペン。
かわりみのじゅつのくわしいせつめいはこれぐらいかなペン。
で、これをみなとくんに つたえてほしいペン。
もちろん、まさひろくんのたすけにもなると思うけど、どうかな?」
ながーいせつめいが、やっとおわり、
サラダは今、大きくのびをして、こりかたまった体をほぐしている。
「このじゅつを、みなとくんにおしえればいいんだっけ?」
ぼくは、もういっかい かくにんする。
「そうペン。
そのとき、ちゃんと ぼくのことも言ってペンね。
わすれないでほしいペン」
「わかったよ」
ぼくがコクンと うなずくと、
「じゃ、たのんだペン」
言うと、
しせいを正し、コシと思われるあたりで、ちょっかく(90ど)に体をたおし あたまを下げた。
「よろしく おねがいしますペン」
言いのこし、すがたをけした。
気ずくと、
ポツン!
広いつくえに ぼく1人。
なんだか、きゅうにかなしくて、やる気もなくなってしまったぼくは、
パソコンのでんげんをおとし、父さんのへやから たいしゅつした。
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