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1話 戦女神と筋肉勝負
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聖都アルティミス、かつて魔王との最終決戦の戦場となった神の加護を与えられし聖なる都。
勇者が魔王を打ち倒したとされる中央広場には数多くの旅人や吟遊詩人が栄光の歌を聴き、声を高らかに歌い上げる賑やかな場所。
そんな場所なはずだが、現在は静寂に包まれている。
人は居る、旅人のみならず吟遊詩人も数多く変わらずに居る。
しかし、その誰もが固唾を飲んで中央広場の中心を目を見開き見ている。
まるで神話の中の一部分を見ているかのような面持ちで。
「なかなかやるじゃ無いか人の子よ、その肉体美は神々でさえ見る事は叶わないぞ」
広場の中心で仁王立ちしている覇気を纏った1人の女性......戦の女神『アレス』戦いを司る女神は必要最低限の衣服のみを身に纏い、鍛え上げた肉体を隠す事なくそれどころか見せ付けるように豊満な大胸筋を見せつけるように腕を組んでいる。
その姿はただ美しい。
その造形美は確かに人ならざるほどに美しい。
けれど劣情を抱く不敬者はその場には誰1人存在しなかった。
「そちらこそ戦の中で育てあげ、慈しんでいる事がよく分かる素晴らしい肉体美! それは神だからとの陳腐な一言ですませていいものではない!」
相対するは人間の青年、年はまだ20を越えないぐらいだろう。
けれどその身に宿した堅牢な鎧は息を呑むほどに完成されていた。
体を余す事なく虐め抜き、それでもなお、筋肉が彼を信じ着いて来ている奇跡の芸術。
だがそれは決して飾りではない、全てが無駄なく鍛えられて同時に削ぎ落とされた肉体は戦士の手に握られた無骨な武具を思い起こさせる。
その肉体の前には小細工など無意味、覚悟なき意思で立ちはだかるのなら問答無用で粉砕されるだろう。
今この瞬間には神と人ではなく、筋肉という理を超えて出会った友であった。
だが友であっても一度は必ず通らなければならない道がある。
アレスが動いた。
小さく踏み出した前脚に重心をかける。
そして......上半身を捻り己の筋肉を魅せつける!。
「ぐっ! さすがは戦いの女神! なんという威圧感だ!」
それは最早、暴力に等しい美であった。
世界は風は吹き荒れ荒野を独りで走破するアレスの姿を幻視する。
彼女は孤高の筋肉だ。
対峙するグレイはその威風耐えてはいるが観客達は次々に気を失っていく。
その惨状でグレイも動いた。
なんとアレスに背中を見せたのだ!逃走か?いや違う!。
まるで雷が落ちるその瞬間に音が消えるように。
世界から音が消えた。
背中の筋肉が盛り上がり......血管が浮き出るほどの力を込めて力瘤を作り両手を上げた!。
雷号が響き渡る。
まるで世界が割れたかのようなイメージを見せられた民衆は狂気に飲まれそうになる......だがその先で筋肉を見た!コレが世界を覆う光なのだと!。
グレイの筋肉は求道者だ。
「なんだと! コレが......コレが人の極地だというのか!」
アレスは吹き飛ばされる直前にさらに増筋し己の世界を維持する。
お互いに己の世界を押し付け合う。
筋肉同士の戦いとは己の押し付け合いなのだ!。
それからどのぐらい経っただろう?刹那の時なのか悠久の時なのか......ひとつわかる事は構えを2人が同時に解いたことだけだ。
「素晴らしいぞ人の子よ いや名前を教えてはくれぬか」
「グレイです。アレス......いえアレス様!素晴らしき筋肉でした」
「よせグレイよ。お前に畏まられるのは耐えられぬ」
2人は固くひとつの筋肉のようにがっしりと握手を交える。
すでにグレイとアレスは友を超え親友を超えた筋肉共同体となっている。
2人の間に礼儀作法などは必要ない。あるのは友愛とリスペクトのみ。
「少し前までは私の加護を授けようかと思っていたが......不粋であったな」
「あぁ! 俺の体に!筋肉に神々が介在する余地は無し! 己の意思で己の行動でのみ筋肉は応えてくれるのだから」
そうして2人は観客を弾き飛ばすほどの抱擁を交わしてその場を離れた。
......私は一体何を見せられているのでしょう。
//////////
「と言うことがありました。さすが戦の女神ですね素晴らしい筋肉でした」
グレイはミリアリアにアレスとの邂逅の話をしつつ紅茶を淹れる。
その性格と言葉使いからは想像も出来ないがグレイは所作だけなら一流の執事である。
優雅さを感じさせる所作は流石は聖女付きの執事だと感嘆される事も多い。
「へぇ普段下界へ降りてこないはずの神が......しかもあのアレス神が降りて来ている」
グレイがアレスと肉体美を競っていた事については冷静にそれはもう非常に冷静に飲み込み、今起きていそうな事を推測し予測を始める。
まだミリアリアが持つ情報が少なすぎる為に正確な事は何も言えない。
「(情報が足りないわ......今夜に少しだけ『世界』を覗いておきましょう)」
「とりあえずグレイは危険な事へ首を突っ込まないでね。アレス神が出張ってると言う事は相応に問題が起きていると言う事だから」
「すいませんお嬢。それは出来ません」
どうして?ミリアリアの表情が固まった。
私よりあの女の方を優先するのかと、何故私の言葉を聞かないのかと。
ミリアリアから溢れる漆黒の魔力に気付かないグレイはさらに続ける。
「すでに俺とアレスは筋肉共同体です! 筋肉が疲労した時は別の筋肉が頑張らないといけないんですよお嬢」
目の奥に決意を滲ませた言葉はあまりにも筋肉だった。
ミリアリアはその筋肉味に溢れる言葉に漆黒が霧散し、愛しむような笑みが浮かべてしまう。
「そう......ならせめて何か危険な所へ行く時は私も連れて行きなさい」
「もちろんです! 頼りにしてますよお嬢」
主従関係としては間違っているだろう、しかしミリアリアとグレイにとってはコレが当たり前なのだ。
グレイができない事はミリアリアが行い、ミリアリアができない事はグレイが行う。
そこに主従という小さな枠組みは存在しない。
さて小難しい話はここで終わり。
ミリアリアは完璧に温度管理のなされた香り豊かな紅茶を飲みながらグレイとの中身の無い話を楽しみながら考える。
筋肉共同体って何かしらと。
そんなの私も聞いてみたいわよ。
「役に立たないわね」
ヒン!もうやだこの聖女。
「ん?」
ミリアリアが虚空に舌打ちをしているとグレイの筋肉が反応する。
己の友が伝えて来る。
今、アリティシア領に強大な筋肉が迫ってきていると......だがそれは敵意は無くおそらくは。
「よぉグレイ 昨日ぶりだな!」
筋肉共同体であると。
勇者が魔王を打ち倒したとされる中央広場には数多くの旅人や吟遊詩人が栄光の歌を聴き、声を高らかに歌い上げる賑やかな場所。
そんな場所なはずだが、現在は静寂に包まれている。
人は居る、旅人のみならず吟遊詩人も数多く変わらずに居る。
しかし、その誰もが固唾を飲んで中央広場の中心を目を見開き見ている。
まるで神話の中の一部分を見ているかのような面持ちで。
「なかなかやるじゃ無いか人の子よ、その肉体美は神々でさえ見る事は叶わないぞ」
広場の中心で仁王立ちしている覇気を纏った1人の女性......戦の女神『アレス』戦いを司る女神は必要最低限の衣服のみを身に纏い、鍛え上げた肉体を隠す事なくそれどころか見せ付けるように豊満な大胸筋を見せつけるように腕を組んでいる。
その姿はただ美しい。
その造形美は確かに人ならざるほどに美しい。
けれど劣情を抱く不敬者はその場には誰1人存在しなかった。
「そちらこそ戦の中で育てあげ、慈しんでいる事がよく分かる素晴らしい肉体美! それは神だからとの陳腐な一言ですませていいものではない!」
相対するは人間の青年、年はまだ20を越えないぐらいだろう。
けれどその身に宿した堅牢な鎧は息を呑むほどに完成されていた。
体を余す事なく虐め抜き、それでもなお、筋肉が彼を信じ着いて来ている奇跡の芸術。
だがそれは決して飾りではない、全てが無駄なく鍛えられて同時に削ぎ落とされた肉体は戦士の手に握られた無骨な武具を思い起こさせる。
その肉体の前には小細工など無意味、覚悟なき意思で立ちはだかるのなら問答無用で粉砕されるだろう。
今この瞬間には神と人ではなく、筋肉という理を超えて出会った友であった。
だが友であっても一度は必ず通らなければならない道がある。
アレスが動いた。
小さく踏み出した前脚に重心をかける。
そして......上半身を捻り己の筋肉を魅せつける!。
「ぐっ! さすがは戦いの女神! なんという威圧感だ!」
それは最早、暴力に等しい美であった。
世界は風は吹き荒れ荒野を独りで走破するアレスの姿を幻視する。
彼女は孤高の筋肉だ。
対峙するグレイはその威風耐えてはいるが観客達は次々に気を失っていく。
その惨状でグレイも動いた。
なんとアレスに背中を見せたのだ!逃走か?いや違う!。
まるで雷が落ちるその瞬間に音が消えるように。
世界から音が消えた。
背中の筋肉が盛り上がり......血管が浮き出るほどの力を込めて力瘤を作り両手を上げた!。
雷号が響き渡る。
まるで世界が割れたかのようなイメージを見せられた民衆は狂気に飲まれそうになる......だがその先で筋肉を見た!コレが世界を覆う光なのだと!。
グレイの筋肉は求道者だ。
「なんだと! コレが......コレが人の極地だというのか!」
アレスは吹き飛ばされる直前にさらに増筋し己の世界を維持する。
お互いに己の世界を押し付け合う。
筋肉同士の戦いとは己の押し付け合いなのだ!。
それからどのぐらい経っただろう?刹那の時なのか悠久の時なのか......ひとつわかる事は構えを2人が同時に解いたことだけだ。
「素晴らしいぞ人の子よ いや名前を教えてはくれぬか」
「グレイです。アレス......いえアレス様!素晴らしき筋肉でした」
「よせグレイよ。お前に畏まられるのは耐えられぬ」
2人は固くひとつの筋肉のようにがっしりと握手を交える。
すでにグレイとアレスは友を超え親友を超えた筋肉共同体となっている。
2人の間に礼儀作法などは必要ない。あるのは友愛とリスペクトのみ。
「少し前までは私の加護を授けようかと思っていたが......不粋であったな」
「あぁ! 俺の体に!筋肉に神々が介在する余地は無し! 己の意思で己の行動でのみ筋肉は応えてくれるのだから」
そうして2人は観客を弾き飛ばすほどの抱擁を交わしてその場を離れた。
......私は一体何を見せられているのでしょう。
//////////
「と言うことがありました。さすが戦の女神ですね素晴らしい筋肉でした」
グレイはミリアリアにアレスとの邂逅の話をしつつ紅茶を淹れる。
その性格と言葉使いからは想像も出来ないがグレイは所作だけなら一流の執事である。
優雅さを感じさせる所作は流石は聖女付きの執事だと感嘆される事も多い。
「へぇ普段下界へ降りてこないはずの神が......しかもあのアレス神が降りて来ている」
グレイがアレスと肉体美を競っていた事については冷静にそれはもう非常に冷静に飲み込み、今起きていそうな事を推測し予測を始める。
まだミリアリアが持つ情報が少なすぎる為に正確な事は何も言えない。
「(情報が足りないわ......今夜に少しだけ『世界』を覗いておきましょう)」
「とりあえずグレイは危険な事へ首を突っ込まないでね。アレス神が出張ってると言う事は相応に問題が起きていると言う事だから」
「すいませんお嬢。それは出来ません」
どうして?ミリアリアの表情が固まった。
私よりあの女の方を優先するのかと、何故私の言葉を聞かないのかと。
ミリアリアから溢れる漆黒の魔力に気付かないグレイはさらに続ける。
「すでに俺とアレスは筋肉共同体です! 筋肉が疲労した時は別の筋肉が頑張らないといけないんですよお嬢」
目の奥に決意を滲ませた言葉はあまりにも筋肉だった。
ミリアリアはその筋肉味に溢れる言葉に漆黒が霧散し、愛しむような笑みが浮かべてしまう。
「そう......ならせめて何か危険な所へ行く時は私も連れて行きなさい」
「もちろんです! 頼りにしてますよお嬢」
主従関係としては間違っているだろう、しかしミリアリアとグレイにとってはコレが当たり前なのだ。
グレイができない事はミリアリアが行い、ミリアリアができない事はグレイが行う。
そこに主従という小さな枠組みは存在しない。
さて小難しい話はここで終わり。
ミリアリアは完璧に温度管理のなされた香り豊かな紅茶を飲みながらグレイとの中身の無い話を楽しみながら考える。
筋肉共同体って何かしらと。
そんなの私も聞いてみたいわよ。
「役に立たないわね」
ヒン!もうやだこの聖女。
「ん?」
ミリアリアが虚空に舌打ちをしているとグレイの筋肉が反応する。
己の友が伝えて来る。
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