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13話 苦肉の策? セインside
マリエルから手紙を受け取り、セインはあわてて神殿へかけつけた。
「マリエル… 就職先の候補を決めたと、手紙には書いてあったが…?」
ああ、どうすれば… マリエルを引きとめられるんだ?! どうすれば良い?! クソッ…! 良い考えが、何も浮かばないぞ!
セインは眉間に深いしわをよせて、必死で考えた。
「はい、商人をされているソリフル家と、ウィチボールド伯爵家です」
「ソ… ソリフル家?! あそこは絶対にダメだ! 報酬が大きいから選んだのだろう?」
「はい…」
「ソリフル家の当主は女ぐせが悪い! それでよく女性の使用人が入れかわるんだ! マリエルのような美人は、屋敷に入ったとたん、愛人にされてしまうぞ?!」
危ない、危ない! 本当に大丈夫なのか、マリエルは??!
「えええ?! わ… わかりました! ソリフル家は止めます!」
「それが良い!」
ああ、心配だ!!
セインの眉間のしわが、さらに深くなった。
「もう一つのウィチボールド伯爵家は、どんなかたたちですか?」
「悪いうわさは、聞いたことはない… だが、私が知らないだけかもしれない!」
「王立騎士団の副団長の、セイン様がですか?」
「・・・・・・」
ウィチボールド伯爵は、私が学園生時代の知り合いで… 真面目な人柄だったはずだ。
だが…… ああ、だめだ! マリエルをこのまま、行かせるなんて!! こうなったら… こうなったら!!
拳をにぎり、セインはグッ… と歯をくいしばった。
「セイン様…?」
「君がどうしても… どうしても…… 働きに出たいというのなら… うちはどうだろう?」
「セイン様のおうちですか? でも、ガブリエルには信頼できる、家庭教師がついているでしょう?」
あくまでもマリエルは、家庭教師の職をさがしているのだ。
ゴクリッ… と唾をのみこみ、セインは乾いた唇をペロリとなめた。
「つまりだ…… マリエル… つまりだな…… 私のそばで… 妻として働いて欲しいとだな……」
うう、クソッ…! これではギリスと同じだ… 自分が恥かしい! だが、知らない場所でマリエルを苦労させるよりは…! 好きな男がいるのなら、きっと断られるだろう…… それでも、言わずにはいられない!
ギリギリでセインが考えついた、苦肉の策だが……
マリエルから愛する男がいると聞き、セインはその男に、負けたくないという気持ちもあった。
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「はい、商人をされているソリフル家と、ウィチボールド伯爵家です」
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「はい…」
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ああ、心配だ!!
セインの眉間のしわが、さらに深くなった。
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「・・・・・・」
ウィチボールド伯爵は、私が学園生時代の知り合いで… 真面目な人柄だったはずだ。
だが…… ああ、だめだ! マリエルをこのまま、行かせるなんて!! こうなったら… こうなったら!!
拳をにぎり、セインはグッ… と歯をくいしばった。
「セイン様…?」
「君がどうしても… どうしても…… 働きに出たいというのなら… うちはどうだろう?」
「セイン様のおうちですか? でも、ガブリエルには信頼できる、家庭教師がついているでしょう?」
あくまでもマリエルは、家庭教師の職をさがしているのだ。
ゴクリッ… と唾をのみこみ、セインは乾いた唇をペロリとなめた。
「つまりだ…… マリエル… つまりだな…… 私のそばで… 妻として働いて欲しいとだな……」
うう、クソッ…! これではギリスと同じだ… 自分が恥かしい! だが、知らない場所でマリエルを苦労させるよりは…! 好きな男がいるのなら、きっと断られるだろう…… それでも、言わずにはいられない!
ギリギリでセインが考えついた、苦肉の策だが……
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