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10話 その後 ーENDー
しおりを挟むケインの裏切りが、発覚してからの数ヶ月間。
ニーナはケイン本人に会うのは拒んだが… リルベルと2人で“秘密の恋人”らしい娘たちに声をかけて、それぞれの事情を聞きだした。
そうするうちに…
ケインにだまされた“元秘密の恋人たち”が集まり、『被害者の会』のようなものが自然にできて、ニーナをふくめた全員が仲良くなり、彼女たちを全員この婚約パーティーに招待していた。
「お久し振りねケイン!」
「元気そうねケイン!」
「また新しい“秘密の恋人”を連れて来ていたわね?」
「ああ、その新しい娘にも教えてあげましょうよ?」
「それが良いわ! ね、ケイン?」
真っ青になったケインに、次々と元秘密の恋人たちは話しかけた。
「なっ… だ、だましたな?! ニーナ?!」
全員が淑女なので、けっして復讐を計画していたわけではない。
「・・・・・・」
何を訳のわからないことを言っているのかしら? もう、なんて失礼で気持ち悪い人なの?!! 私の婚約パーティに勝手に来て、だましたはないでしょう?!
さすがにあきれて、ハァ―――ッ… とニーナは大きなため息をついた。
そこへ、さわぎに気づいたマーカスがあらわれて、逃げ出そうとするケインの腕をつかむ。
「わっ… 何だ?! クソッ… おい、マーカス?!」
「友達のお祝いのパーティで、お前は何をやっているんだよ?! 自分が恥かしくないのか? 僕は恥ずかしいよ!!」
「やぁ、初めまして、君があのケインだね? 君のうわさは、ニーナから聞いているよ? 私はニーナの婚約者アルセスター伯爵家の長男ジュールだ! 出来ればこれが最初で最後の対面にしてもらいたいね!」
マーカスとは反対側のケインの腕を、ジュールがガッチリとつかむ。
「なっ… 待って下さい…! 今すぐ帰りますから!!」
「いや、良い機会だから、みんなで話し合ったほうが良い!」
「え?! いえ、あの… 本当にすみません… 僕は帰ります!!」
「ニーナ、すまないが少しだけここを頼むよ? 主役が2人とも抜けるのはマズいからね! マーカス、君も手伝ってくれ」
ニッコリとニーナに微笑みかけると、ジュールはキビキビと指示を出す。
「はい、おともします!」
マーカスはニヤリと笑い、ジュールの指示にしたがう。
両わきからつかまれ、ズルズルと執務室へ強制連行されるケイン。
その後ろから、『被害者の会』の娘たちが続く。
青い顔で引きずられてゆく、ケインの背中を見ながら、ニーナとリルベルは唇を扇で隠して爆笑した。
しばらくすると、ケインに関する醜聞が学園で広がり… 学園の卒業と同時に、ケインは子爵家から絶縁された。
ニーナはジュールと結婚して、溺愛される幸せな日々を楽しんでいる。
親が決める婚約も、そんなに悪くないわね! と思いつつ……
ニーナに男の子が産まれ、リルベルに女の子が産まれたあとで、いつか『子供たちを婚約させましょう』と笑い合う。
― END ―
ここまで読んで下さり、ありがとうございます!
また、どこかでお会いできれば幸いです☆彡
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