黒百合の君

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1章

20話

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チンっと音がしてエレベーターもどきの動きが止まり
 背中を押されてエレベーターもどきの箱から出される
 
 また暫く歩かされるとギィィィと古い扉の開く音がして目隠しが外され
 ゆっくり周りを見渡すと石壁を掘って造られたベットとトイレだけの部屋があった

 だがその部屋には恐らく逃走防止と思われる少し長い手錠とベットからは足枷が伸びており
 壁にはッ血痕があらゆるところに飛び散っていた。
 この部屋で何か非人道的な事が行われていた事は一目瞭然であった

 普通であればすぐにでも逃げ出そうとするのだろうがテリィーゼは自分の事よりもアリスたちを心配した
 (ルークは最年長だって言ってたしなんとか耐え切りそうだけどルイスとアリスが心配だわ
 私が一番酷そうだけど精神年齢アラサー間近だからなぁ
 うん、私はなんとかなるでしょうよ ! ネガティブ思考はダメだね ! ポジティブ、ポジティブ~)

 テリィーゼらしいなんとも楽観的思考である

 この様子を覗いていた全能神シャテュールはというとテリィーゼのあまりの楽観的思考に呆れていた。
「この子いまから何をされるかわからない状態なのにお気楽すぎでしょ……;:」
 神が頭を抱える程にはお気楽なのだった……。

 ところ変わり神官服の男は銀色のカートに注射器などを用意していた
 そしてテリィーゼに向かい注射器片手に追い詰めていた
「さぁ、おいで ? 少しチクっとするだけさ、ね ?」

「いやいや、まだ血を抜かれる程度なら許容範囲内だけど
 その黒い液体が入った注射器は流石にごめんこうむるわ ! 黒いだけでも嫌なのにブクブク泡立ってるし !」

「大丈夫さ、相性が合わなくてもせいぜい姿が変わるか発狂する程度だよ
 さぁ、おいで ?」

「やっぱり、害あるじゃない !
 そうね……他の子たちに何もしないなら受けてあげるわ」
 (ルークやアリス、ルイスたちが無事に家に帰れるならおねぇさんがサラダ食べたいじゃないの !)

「うーむ……困ったねぇ
 あの子たちには生け贄としての役割と実験に協力してもらわねければならないのだがねぇ……」

「悪魔でも召喚するつもり ? それとも邪神かしら ?」

「あぁ ! そうだとも ! 邪神ドゥーシャ様を降臨させるのだよ
 頭のいい子はよくわかってくれるから嬉しいよ !」

 (まさかの当たってたーーーーー !!! 邪神降臨とか世界滅ぼす気 ?!
 馬鹿なのかこの男 ?!)
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