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味方になった幼馴染
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翌日、朝教室にいると、廊下の方からアリオンに声をかけられた。
「クロエ!おはよう。」
アリオンの表情は、昨日までと打って変わって明るかった。まるで憑き物が落ちたようだった。
「アリオン!昨日はありがとう。どうしたの?」
学校で普通に会話するのは数ヶ月ぶりだった。
婚約していたときも、クロエがアリオンの教室に行くばかりで、アリオンがクロエの教室に来たのも初めてかもしれない。
学園一の有名な破局カップルが爽やかに話しているのだから、周囲は何事かとザワッとした。
話があるというので、昼休みに屋上で約束をした。
リナリーには、しばらく昼休みに食堂には行けないと伝えておいた。
暗い顔をして行けば、リナリーとラリーにも気を遣わせることになるので嫌だった。
昼休みになり、屋上に上がると、既にアリオンは来ていた。
屋上にある噴水のベンチに腰掛け、遠い目をして外の景色を眺めている姿は、まるで絵画から出てきたようだった。
ここ数ヶ月、間近で見ることも話すこともなかったが、改めて心臓に悪いビジュアルをしているなとクロエは思った。
「アリオン、お待たせ。ここで話すのなんて初めてじゃない?どうかした?」
「急に呼び出してごめん。昨日、クロエが気になる人とダメになりそうって言ってよね。笑ってたけど、悲しそうに見えたから気になって。」
アリオンは、他人の気持ちには鈍感なところがあったが、クロエの表情や気持ちの変化に関しては、すぐに察知するようなところが昔からあった。
クロエは、そういうところは相変わらずだなと思い、苦笑した。
「うん。。。ちょっと最近色々あって。話すと長くなるんだけど、聞いてくれる?」
セリーナとクロエの確執を知っているのは、現状アリオンだけだった。こんなことを元婚約者に話すのはどうかと思ったが、今なら彼は相談に乗ってくれる気がした。
クロエは、包み隠さずアリオンに話した。
「ルイがセリーナを襲って退学・・・?うーん、ルイは馬鹿だけど、表立ってそういうことをするタイプじゃない気がするけどな。立ち回りは上手かったし。」
アリオンはルイやセリーナと同じクラスで仲が良かったくせに、武道場の騒動や、ルイが退学になったことも知らなかった。
一度線を引くと、他人に興味が無さすぎるアリオンに、クロエは少し呆れてしまった。
「イオは、もしかして正義感があって優しいタイプなんじゃない?困ってる女子生徒をほっとけないとか、助けてくれた人に恩返ししたいとか思うような人。僕とは正反対だ。」
クロエは苦笑いした。たしかに、イオとアリオンは正反対の性格をしている。
「でも、クロエに相手にされておきながら、君を放ったらかしにしてるのすごく腹立つな・・・セリーナは弱みをついてくるのが上手いから。」
それを聞いて、クロエは冗談めかして、わざとらしくアリオンを睨んだ。
「ちょっと!どの口が言ってるの?それ全部貴方のことでしょ?私よりセリーナをとったのはどこのどなた?」
アリオンは頭を抱え、謝ってきた。
「・・・耳が痛いよ。本当にごめん。男は皆バカだと思ってくれていいよ。でも、多分、イオは安心してるんだと思う。」
「安心?」
「うん。クロエが他の人のところにいかないって、心のどこかで思ってるんじゃない?ほら、君って綺麗すぎて近寄りがたいし、ガードも固いし、評判もあまり良くないし。」
最後の言葉は聞き捨てならなかったが、安心とは以外だった。信頼されてるということ?
僕の実体験だよ。とアリオンは小声で呟いた。
「それなら私はどうしようもないわね。イオが戻ってきてくれるのを信じて待つことしかできない。何を言ったって私は悪者に見えるし、傷付いたセリーナをイオが放っておけないなら、仕方ないもの。」
アリオンは切なそうな顔をしてクロエを見た。以前は、自分がクロエに同じ思いをさせてたということが、ひどく腹立たしかった。
「いや、1つだけ方法があるよ。強行手段だけど。」
クロエはアリオンを見た。
「イオが安心してるなら、安心させなければいいんだ。」
「クロエ!おはよう。」
アリオンの表情は、昨日までと打って変わって明るかった。まるで憑き物が落ちたようだった。
「アリオン!昨日はありがとう。どうしたの?」
学校で普通に会話するのは数ヶ月ぶりだった。
婚約していたときも、クロエがアリオンの教室に行くばかりで、アリオンがクロエの教室に来たのも初めてかもしれない。
学園一の有名な破局カップルが爽やかに話しているのだから、周囲は何事かとザワッとした。
話があるというので、昼休みに屋上で約束をした。
リナリーには、しばらく昼休みに食堂には行けないと伝えておいた。
暗い顔をして行けば、リナリーとラリーにも気を遣わせることになるので嫌だった。
昼休みになり、屋上に上がると、既にアリオンは来ていた。
屋上にある噴水のベンチに腰掛け、遠い目をして外の景色を眺めている姿は、まるで絵画から出てきたようだった。
ここ数ヶ月、間近で見ることも話すこともなかったが、改めて心臓に悪いビジュアルをしているなとクロエは思った。
「アリオン、お待たせ。ここで話すのなんて初めてじゃない?どうかした?」
「急に呼び出してごめん。昨日、クロエが気になる人とダメになりそうって言ってよね。笑ってたけど、悲しそうに見えたから気になって。」
アリオンは、他人の気持ちには鈍感なところがあったが、クロエの表情や気持ちの変化に関しては、すぐに察知するようなところが昔からあった。
クロエは、そういうところは相変わらずだなと思い、苦笑した。
「うん。。。ちょっと最近色々あって。話すと長くなるんだけど、聞いてくれる?」
セリーナとクロエの確執を知っているのは、現状アリオンだけだった。こんなことを元婚約者に話すのはどうかと思ったが、今なら彼は相談に乗ってくれる気がした。
クロエは、包み隠さずアリオンに話した。
「ルイがセリーナを襲って退学・・・?うーん、ルイは馬鹿だけど、表立ってそういうことをするタイプじゃない気がするけどな。立ち回りは上手かったし。」
アリオンはルイやセリーナと同じクラスで仲が良かったくせに、武道場の騒動や、ルイが退学になったことも知らなかった。
一度線を引くと、他人に興味が無さすぎるアリオンに、クロエは少し呆れてしまった。
「イオは、もしかして正義感があって優しいタイプなんじゃない?困ってる女子生徒をほっとけないとか、助けてくれた人に恩返ししたいとか思うような人。僕とは正反対だ。」
クロエは苦笑いした。たしかに、イオとアリオンは正反対の性格をしている。
「でも、クロエに相手にされておきながら、君を放ったらかしにしてるのすごく腹立つな・・・セリーナは弱みをついてくるのが上手いから。」
それを聞いて、クロエは冗談めかして、わざとらしくアリオンを睨んだ。
「ちょっと!どの口が言ってるの?それ全部貴方のことでしょ?私よりセリーナをとったのはどこのどなた?」
アリオンは頭を抱え、謝ってきた。
「・・・耳が痛いよ。本当にごめん。男は皆バカだと思ってくれていいよ。でも、多分、イオは安心してるんだと思う。」
「安心?」
「うん。クロエが他の人のところにいかないって、心のどこかで思ってるんじゃない?ほら、君って綺麗すぎて近寄りがたいし、ガードも固いし、評判もあまり良くないし。」
最後の言葉は聞き捨てならなかったが、安心とは以外だった。信頼されてるということ?
僕の実体験だよ。とアリオンは小声で呟いた。
「それなら私はどうしようもないわね。イオが戻ってきてくれるのを信じて待つことしかできない。何を言ったって私は悪者に見えるし、傷付いたセリーナをイオが放っておけないなら、仕方ないもの。」
アリオンは切なそうな顔をしてクロエを見た。以前は、自分がクロエに同じ思いをさせてたということが、ひどく腹立たしかった。
「いや、1つだけ方法があるよ。強行手段だけど。」
クロエはアリオンを見た。
「イオが安心してるなら、安心させなければいいんだ。」
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