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(優、真……っ……)
――深い。
いつもより激しいキスに、頭がクラクラする。
優真はもう限界と言わんばかりに、俺の身体をぎゅうっと抱き締め、キスの嵐を浴びせかけてくる。
舌が絡み合い、時折チュッと音がするのが恥ずかしくて、俺は顔を真っ赤に染め上げた。
「ん……ま……っ待って……」
「だめ、もう少し」
「んんっ」
キスが、止まらない。
ドキドキし過ぎて、息もできなくなってくる。
俺は力の入らない手で、優真の胸を押した。
「くるし……っ」
「あ……ごめん、大丈夫?」
「大丈夫……じゃない」
「……ふふ」
「……んだよ」
息を乱す俺を見て、優真がクスリと笑う。
それからまた俺の身体を引き寄せて、腕の中に閉じ込めた。
暫しの沈黙が落ち、ポツリと優真が零す。
「……好き」
「え……」
心臓が、止まるかと思った。
優真の色っぽい声が、頭の中でこだましている。
俺は信じられないような気持ちのまま、言葉の続きを待った。
優真は俺を抱きしめたまま、耳元で囁く。
「この気持ちが、恋なのか……僕は陽斗君が……好きだよ。ああ……そうだ、好きだ、好き」
「ぁ……っ」
甘く響く声に、全身が反応する。
ヤバい。
優真のばか。
不意打ちもいいところだ。
(う、嬉しい……っ)
思わず泣きそうになるのを、ぐっと堪えるように優真の胸に顔を押し付ける。
(優真……俺も、好き)
心の中でそう言ってから、俺は重大な事に気づく。
(俺も……伝えなきゃ、だよな)
――深い。
いつもより激しいキスに、頭がクラクラする。
優真はもう限界と言わんばかりに、俺の身体をぎゅうっと抱き締め、キスの嵐を浴びせかけてくる。
舌が絡み合い、時折チュッと音がするのが恥ずかしくて、俺は顔を真っ赤に染め上げた。
「ん……ま……っ待って……」
「だめ、もう少し」
「んんっ」
キスが、止まらない。
ドキドキし過ぎて、息もできなくなってくる。
俺は力の入らない手で、優真の胸を押した。
「くるし……っ」
「あ……ごめん、大丈夫?」
「大丈夫……じゃない」
「……ふふ」
「……んだよ」
息を乱す俺を見て、優真がクスリと笑う。
それからまた俺の身体を引き寄せて、腕の中に閉じ込めた。
暫しの沈黙が落ち、ポツリと優真が零す。
「……好き」
「え……」
心臓が、止まるかと思った。
優真の色っぽい声が、頭の中でこだましている。
俺は信じられないような気持ちのまま、言葉の続きを待った。
優真は俺を抱きしめたまま、耳元で囁く。
「この気持ちが、恋なのか……僕は陽斗君が……好きだよ。ああ……そうだ、好きだ、好き」
「ぁ……っ」
甘く響く声に、全身が反応する。
ヤバい。
優真のばか。
不意打ちもいいところだ。
(う、嬉しい……っ)
思わず泣きそうになるのを、ぐっと堪えるように優真の胸に顔を押し付ける。
(優真……俺も、好き)
心の中でそう言ってから、俺は重大な事に気づく。
(俺も……伝えなきゃ、だよな)
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