私は、あいつから逃げられるの？

１章

８

「成美！留学の形で行くのは本当ですの！？」

「何で教えてくれなかったの？」

「ごめんなさい。玲奈、美咲。私も知らなかったのよ。まさか昨日話した翌日に行くなんて思ってなかったのですわ。」

「嘘…。なんでですの？」

「えっと、私の家族は代々みんな同じ学校に通っているのですわ。そこで、私だけが通っていないから社交界でお父様に誰かがズバッと頭が悪いのかと言ったのです。ですから、お父様はムカついたのでしょう。お願いされたから私は一年間だけ通うことにしたのですわ。私は、通いたくは無かったのですが…。この学校好きですし。」

「そ、それはムカつきますわね。」

「怒鳴って悪かったですわ…。」

「大丈夫よ！私、この学校さっきも言った通りに大好きですもの。だから、この学校の行事があるときは何があっても行きますわよ！ですから、ぜひ私がこれから通う学校にも来てくださいね！」

「「ええ！もちろんよ！」」

「では、また会いましょうね。たまには遊べると嬉しいですわ！」

「ええ！」

「もちろんよ！」

「あっ、それと私がいない間の副生徒会長は玲奈にお願いしますわ！美咲は副書記ですしね。」

「えっ！私ですの勤まるかしら…」

「ふふっ、大丈夫よ。では、今度こそまた会いましょう！皆さんも！」

「はい！また会いましょう！成美様！」

「成美様が通う学校の学園祭なども必ずいきますわ！」

「ありがとう。皆さん。では、行ってきますわ。」

いってらっしゃい！成美様！

「「成美、頑張ってね！」」

──私は、嬉しくて涙目になりましたけど笑顔で頷き学校を出ました──