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橘さんの結婚
橘さんの結婚
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「夫婦喧嘩は余所でやれ。お前ら、一太と遥香が怖がっているのが分からないのか⁉」
柚原さんが声を荒げた。
「裕貴、焼きもちを妬くのはお門違いだろ⁉弓削以外知り合いがいないこの町に来て、信孝や、組の者に気を遣いながら、必死で未知たち親子を守ってきた心を、まず褒めてやるのが普通じゃないのか⁉」
「柚原・・・」
裕貴さんが目を据えて柚原さんをじっと見た。
「遥琉から聞いているぞ。心が好き過ぎるくらい好きで、それで一緒になったんだろ⁉黙っていても本部の幹部になれたのに、あえてその道を自ら絶ち、心と龍一家を守る方を選んだ。お前のその男気に惚れ込んだから、遥琉は大事な弟と組をお前に託したんだろうが」
糺され、泣きじゃくる心さんの肩におそるおそる手を置く裕貴さん。
「・・・ごめんな、心。その・・・疑って悪かった・・・」
「ううん、僕の方こそごめんね」
鼻を啜りながら、しゃくり上げながら言葉を紡ぐ心さん。
一太と遥香が幼児番組そっちのけで、びっくりして目をぱちつかせ見ているにも関わらず、「愛してるよ心」「うん僕も」愛を囁き合い、熱い抱擁を交わし、夢中で口付けを交わす二人に、柚原さんや橘さんがため息をついていた。
柚原さんが声を荒げた。
「裕貴、焼きもちを妬くのはお門違いだろ⁉弓削以外知り合いがいないこの町に来て、信孝や、組の者に気を遣いながら、必死で未知たち親子を守ってきた心を、まず褒めてやるのが普通じゃないのか⁉」
「柚原・・・」
裕貴さんが目を据えて柚原さんをじっと見た。
「遥琉から聞いているぞ。心が好き過ぎるくらい好きで、それで一緒になったんだろ⁉黙っていても本部の幹部になれたのに、あえてその道を自ら絶ち、心と龍一家を守る方を選んだ。お前のその男気に惚れ込んだから、遥琉は大事な弟と組をお前に託したんだろうが」
糺され、泣きじゃくる心さんの肩におそるおそる手を置く裕貴さん。
「・・・ごめんな、心。その・・・疑って悪かった・・・」
「ううん、僕の方こそごめんね」
鼻を啜りながら、しゃくり上げながら言葉を紡ぐ心さん。
一太と遥香が幼児番組そっちのけで、びっくりして目をぱちつかせ見ているにも関わらず、「愛してるよ心」「うん僕も」愛を囁き合い、熱い抱擁を交わし、夢中で口付けを交わす二人に、柚原さんや橘さんがため息をついていた。
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