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第二章

なぜ魔法が使えないの?

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うーん?
どうして魔法が使えないの?
丹田辺りでちゃんと何が気が回っているのは確認出来てるし、、、
その気のようなものが手の平まで来ているのは分かる。
その先、生活魔法レベルすら発動しない。

ちょっと先生に相談してみようかしら、

「くま、じゃ無くてマッケンジー先生
マリアベルです。
相談に乗っていただきたくて、、、」

「熊でいいぞ!マリアベル嬢
どうだ、学園生活は楽しんでいるか?
侯爵家では結構大変だったらしいからな、」

「えっ、なんで家庭の事情知っているんでか?」

「ディックから手紙もらってたんだよ。
うちのお嬢様ヨロシクってな!」

ああ、思い出したわ!
入学おめでとうパーティーでディックさんが紹介状くれたんだった。
熊みたいな友達!がいるって、、
すっかり忘れていたわ。

「先生、私どう練習しても魔法が発動しないんです。
どうしましょう???」

「おーい!誰か女性いるか
魔法操作出来るヤツ、おっ来た来た!」

「マリアベル嬢 ちょっと魔力循環してみろ」

腹触ってみてくれ、魔力は練られているか?

助手「ハイ、結構あります。」

じゃあその魔力どこまで来てるか確認して?

助手「手の平の、、第二、第一関節位まででしょうか?」

排出が出来てないんだな

ちょっと魔力指先から流してくれ、
マリアベル嬢、人の魔力が入って来ているのは分かるな?

「ハイ、」

じゃあ、それを 自分の魔力で押し出してみろ!

えっ 押す? このモヤモヤするの押すの?
出来ないよぉ

「指先の排出力が弱いんだね。
ソフィア嬢から魔力流してもらって押し出しの練習だな!
彼女は魔力操作上手いから手伝ってもらって練習しろ。
コツさえ飲み込めればきっと上手く操れるよくになるよ。頑張れ!」

頑張れ、って簡単に言われても、、、

休み時間ソフィア様に
かくかくしかじか、と説明して魔力の押し出しを練習する事になった。

「懐かしいですわぁ~ 子供の頃 父とよく指先で魔力押し合って遊びましたわぁ」とソフィア様が言う

「うちは兄と弟がいるので”魔力レスリング”といって相手を魔力で弾いて遊んでいましたわ、うふふ」アビゲール様も答える

魔力操作は子供の頃からするものだったのね

「マリアベル様は幼少期のご事情がご事情なので仕方ないですわ、
さあ、練習いたしましょう!」

ソフィアが軽く魔力を流してくれた。

暖かい、指先が気持ちいい~
足湯じゃなくて指湯に入っているみたい。

「マリアベル様、ポアポアしない!
ちゃんと押し出しましょう。」

「ソフィア様の魔力気持ちがいいんです。
なんだか幸せな気分ですぅ~」

「うーん、血が近いから魔力に違和感が無いのでしょうか?
子供の頃、父の魔力でも流されると凄い違和感を感じたものでしたが、、、
全く正反対の魔力の方でしたら嫌な気分になって押し出したくなるやもしれませんね。」

ソフィアは 誰か心当たりを探してみる、と告げて今日の練習はお開きになった。















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