番なんてお断り! 竜王と私の7日間戦争 絶対に逃げ切ってみせる。貴方の寵愛なんていりません

ピエール

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第一話

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「やっと終わったぁー」私は机に額を押し付けた。

シンシア•ジェッタ 20才
王宮の魔道具部門に勤務の魔法士である。
茶色の髪に茶色の目、美人とは言えないがブスでも無い(と、思う)
ごくごく普通な、何処にでもいるような女子である。

魔導学園の卒論で書いた[カードキー]、つまり身体の水分を利用し微弱の雷の魔法を流し本人認証させる理論を鍵として応用させる事、それが王宮魔道具部門の目に止まり目出たく就職に至った。

卒業後1年と少しカードキーの実用化に時間を費やし、先程やっと申請が通ったのであった。

(やっと家に帰れる、この一週間泊まり込みだったからなぁ•••)
職場の簡易シャワーで汗を流し、番よけの匂い消しのクリームを満遍なく塗り込んだ。

「なんか忘れているみたいだけど•••、早く帰ろう」
徹夜でボォーっとした頭をペシペシと叩き王宮の通用門を出た。



久しぶりの太陽の光が目に染みる。
そよそよと風が頬を撫ぜ、新緑がキラキラと輝いている。

屋台から肉の焼けた香ばしい香りが漂い思わずグゥっと腹の虫がなった。

「おじさん、串一本、あとエールも一杯!」

「あいよ!」

串とエールを受け取って公園のすみっこにあるベンチに座った

「おめでとう、うーん頑張ったなぁ」自分で自分を褒めた。

肉に齧り付き 一気にエールを飲む
   ゲップッ  
はしたないけど誰もいないし、今日は無礼講
「一年、長かったなぁ~」青い空を見上げて呟いた。
 
「あっ、忘れてた、薬、薬 まぁ、大丈夫だとは思うけどやっぱり怖いしね、念の為、」

1日一回、夜寝る前に飲むはずのホルモン抑制剤、昨晩は徹夜をして飲むのを忘れていた。

カラカラと瓶の蓋を開け、薬をエールで飲み込んだ

「さて、帰りますか!」

その時だった

バサっ、バサっと大きな羽音がし、台風のような大風が吹いた。

ギャーーー、ワーーー
「竜が出たぞー」
「危ないぃぃ、、、」
「野生か? あれは金竜、なんでだ!」
「騎士団に連絡しろ」

「姉ちゃん、危ないーーーーー!」
「キャーーーー」

公園内はパニックに見舞われた。

シンシアも必死に逃げた。
しかし、逃げる途中、翼の風圧に煽られ転んだ処に、ガシッと竜の爪が腰に食い込んだ。

「うわっ」

考える間もなく身体が宙に浮き目の前にパノラマビューが広がる

「ダメだぁぁあ」

ゲロロロロ”””””””””

食べたばかりの肉とエールを、盛大に空からぶちまけ、シンシアは意識を失った



(描写が汚くてすみません)
~~~~~~~~~~~~~~~~



目が回る、気持ち悪い、左腕が痺れる
車酔いのような症状を感じて目が覚めた。

「ううっ、左腕が重いぃ、」

具合が悪くて目が開けられない。
何か、左脇の下にボーリングの玉のような物が挟まっている感覚があったので、空いている右手で[それ]をどかそうとした。

    •••••••何、コレ、髪?鼻?口?

   人の頭 ???

一瞬、ゴッドファーザーの一場面、馬の頭がベッドに転がっているシーンが頭をよぎった

「キ、キッ、ギャーーー!!!」

「起きたか!そう騒ぐでない。」

  •••••頭が喋った••••

頭はグイグイと私の脇の下に鼻を擦り付け、腕を腰に巻き付けた。

えっ•••••、頭に腕がある??? 

  人間?

一瞬にして目が覚めた。
これは人だ!それも生きている人間!!!
それも男、なんで男とベッドに一緒にいるんだ••••

(なんで、こうなったの?この男は誰?)

正気に戻り、ベッドから降りようとしたが、男は今度は足を絡みつかせ拘束し始めた。

「クンクン、はぁはぁ、あぁ、」
男は脇の下の匂いを嗅ぎ、ハアハアしている。

この男、変態だ!!!

「離せ、このヤロー」
力任せに相手を殴り蹴りを入れる

しかし、男はジタバタ暴れる私を押さえ付け、上から覆い被さって来た

(ダメだ、犯される)

シンシアは手を伸ばしてベッドサイドにあった花瓶で男の頭を殴った

「イテッ」

男が怯んだ隙にベッドから飛び降り、扉に向かって走った。

「助けて、誰か、助けてぇー」

手当たり次第、男に向かって物を投げる。
花瓶が盛大に割れ、投げた時計が壁にぶち当たり大きな音を立てた。

「フン、生意気な、人族のお前が私に勝てると思うか」

そう言いながら男はシンシアの腰を両手で抱えた。

「ドミトリアン様、お開け下さい、」
「陛下ぁーー、早まってはダメです」
「扉を破れーー」

出せるだけの大声で叫んだ
「助けて、助けて、助けてぇぇぇえええ 」


 <<<<ドッカン>>>>


煙を立てて破壊されたドアから沢山の人が入って来て私を救出してくれた。

「うっ、うっ、怖かったぁ、怖かったぁぁ」

「さあ、番様、こちらへ」侍女さんに匿われた。

「何を言っておる、私の物だ、返せ」

「陛下、番様が怯えておられます。ご冷静におなり下さい。」
黒いスーツを来た年配の男性が説得した。

男は強引にシンシアを引き寄せ、まるで荷物を持つ様に小脇に抱えた。

「うげっ、うげっ、げっ、」
腹を圧迫さたシンシアは胃酸を吐き戻した。

「陛下、番様は人族です。乱暴に扱いますと壊れてしまいます。
人族には番法があります。いくら陛下でも法律は守っていただかなければ••••」

「そんなモノ、人族が勝手に決めた事。文句を言う奴は燃やしてくれるわ!」

「いけません! まずはフィリップ様にご連絡を。それからでございます。」

「では直ぐに城に行ってくる、それで良かろう。」

「その前に番様をお離し下さい。」

「嫌だ、連れて行く!」

「番様が死んでしまわれますよ」

男は、真っ青になりグッタリとしたシンシアを、渋々とベッドに横たえた。

「カレント、逃すなよ!」

「勿論でごさいます」




やっと解放されたシンシアは、再び意識を失った





~~~~~~~~~~~~~~~

カレントは執事、フィリップ様は人族の王様です。





















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