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Part4 Starting Over
Chapter_07.おいしい家庭の作り方(1)幸せな未来
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作者より 更新が遅れておりますことをお詫びします。5月には完結できるよう努力します。
At the Southern Hospital, Nakagusuku Village, Okinawa; March 8, 2001.
The narrator of this story is Taeko Kochinda.
多恵子さんのモノローグ続きます。
三月八日。
あたしはオフだったけど、勉の見舞うため病室へ来た。ちょうど朝の回診が始まったところで、やがて照喜名先生がお見えになった。
「大分よくなられましたね。大部屋に移られますか?」
立ち上がりや座る動作にまだ難はあるものの、勉は両松葉杖で一人で病棟のトイレまで歩いて用を足せるようになってきた。そろそろ大部屋に移る時期かもしれない。
「うーん、移りたい気持ちもあるけど、そしたら……」
勉がベッドサイドを指差した。
「まさか大部屋で、あれは縫えないよね?」
あたしは、あっと声を上げた。そこには、なんと手術糸で何ヵ所も縫われた豚の足が転がっているではないか。まさか?!
「あんた、本気なの? その足で、オペに立つつもりなの?」
「リハビリ続けて足の状態がもっと良くなったら、短いオペの執刀するから。オペできる人間は、一人でも多い方がいいだろ?」
「でも、立ちっぱなしで、また腫れたらどうするの?」
「整形外科は短時間オペが多いし、装具をつけて連続二時間くらいなら、できるよ。車椅子で回診も外来もこなせる」
勉はあたしを見て、こう付け加えた。
「折角、生きて帰ってきたんだ。後悔したくはないからね」
この人は、本気だ。
淡々と答えているけど、強い光を湛えた茶色い目を見れば、わかる。
四月からリハビリルーム勤務は確定しているけど、リハビリ担当のままでいるつもりなんてさらさらない。あくまでも整形外科医として、メスを握り続けるつもりなのだ。
「あんまり、無理しないでよ」
あたしは、それだけしかいえなかった。そういった勤務が可能かどうかはよくわからないが、社会復帰が第一目標である以上、むやみに本人の意向を否定するわけにはいかない。
「来週、多恵子のバースデー休暇なんですけど、外出許可貰えますか? 夜には戻りますから。たぶん夕食までご馳走になっちゃうので」
あたしに構わず、勉は照喜名先生に話しかけている。
「いいですよ。どちらへ? 多恵子さんのご実家ですか?」
「もちろん、西原でサンシンの稽古もあるけど」
勉はあたしを見て、にこにこして、こうつぶやいた。
「まずは、屋宜原あたりかな?」
……い?
固まるあたしの隣で、照喜名先生が吹き出して必死で口元を押さえている。そりゃそうだ。屋宜原といえばラブホ街だよ? 何をしに出掛けるか、宣言しているようなものよ?
「ちょっと、勉?」
真っ赤になり怒るあたしに、照喜名先生が笑いながら頷いた。
「いいですよ。そういうの、我慢するの、良くないですから」
よせばいいのに、勉が真面目にこんな解説まで始めた。
「主治医には、こういうのちゃんと申告したほうがいいんだよ。事故ったり容態が悪化して、責任問題に発展するケースもあるんだから。ね、照喜名先生?」
「そうですね。前もって言ってもらえると、助かります」
「大丈夫だよ。医者には守秘義務があるから、他のスタッフには漏れないよ」
いや、あの、そういう問題じゃないんですが。
「産婦人科のイゼナ先生には、さっき内線入れて許可取りました。一ヶ月経つし、きちんと避妊すれば問題ないってさ」
「相変わらず、上間先生は手回しがいいなー」
そんな、照喜名先生まで、一緒になって褒めている場合ですか?
「じゃ、外出理由には、親族の祝い事に出席のためって書いてくださいね。一番当たり障りがないですから。あとで書類をお持ちします。では」
そういって、照喜名先生は微笑みながら退出された。
「さて、と。なあ多恵子」
勉が、先ほどのおどけた調子とは全く違う改まった声色で、あたしを呼んだ。
「ちょっと、話がある。屋上まで、いいか?」
あたしたちは屋上へ出た。数箇所にニョキッと突き出た高さ二メートルくらいの‘つの’を除けば、だだっ広いコンクリートの床がガランと広がってるだけだ。二年ほど前から屋上を庭園化する計画もあるが、台風対策をしなくてはいけないのでなかなか予算がつかないらしい。
勉は松葉杖を使って、入り口から一番近い‘つの’まで歩き出した。
「随分、スムーズに歩けるようになったね?」
「まだ両使いだからね。松葉杖を片方だけにするには、もう少し時間がかかるよ」
そして、勉は最初の‘つの’にたどり着き、松葉杖を置いて壁に体をもたせかけ、あたしを手招きした。
「こっちおいで。中城湾がよく見えるから」
あたしは勉の左隣に立った。勉はあたしに大きな赤あざのある左頬を向けて、中城湾を眺めている。あたしも彼の視線の先を捉えた。雲の切れ間から太陽の光を受けて、中城湾が青く輝いている。
「多恵子、俺、聞きたいことがある」
「何?」
「あの子、今、どこにいる?」
「え?」
うろたえるあたしに、勉が畳み掛けた。
「埋葬したのか?」
勉が、あの子の話を切り出すのは、帰ってきた日以来だ。あたしは、ゆっくり口を開いた。
「まだ、あたしの部屋に、います。これくらいのちっちゃい壷を買って、お骨を入れて、部屋の机に置いてる」
そう言いながら、あたしは両方の手のひらで小さな壷をかたち作った。普通、妊娠20週以内だと骨はほとんど残らない。だから掻き集めた遺灰を壷に納めてある。
「少しの間しか一緒に居てあげられなかったし、一人ぼっちにするの、かわいそうで」
「そうか」
勉の視線は中城湾の方角を見つめたままだ。強い風に金髪がなびいている。
「あの日、仏壇には手を合わせたけど、とても聞けるような雰囲気じゃなかったものだから、ずっと気になってた。そうか。多恵子の側に居るんだな」
あたしはうつむいて、ぽつりとつぶやいた。
「……気に掛けてくれていたんだね?」
「当たり前だろ!」
強い声に、はっと顔を上げた。
勉は海を見ながら、茶色の目に涙を溜めていた。
長い長い沈黙のあと、先に口を開いたのは、勉だ。
「多恵子、お願いがあるんだけど」
勉はあたしの顔を正面に見据えて、言った。
「四月下旬から、オペ室勤務に戻ってくれないか?」
「……オペ室?」
「多恵子が、今の整形外科病棟が好きだってのは、とてもよくわかる。粟国さんも千秋さんもいるし、患者さんたちも楽しい方が多いからね」
そういいながら彼は、あたしの両手を取った。
「でも、俺は多恵子にこれ以上、夜勤に入って欲しくない。一日も早く体調を整えて、もう一度、チャレンジして欲しい。わかるよね?」
「わかるけど」
あたしは、うつむいた。声が震えた。
「今はまだ、そこまで考えきれない。また、失敗したら、どうしようって」
後から後から、涙が溢れてきた。
怖いのだ。とてつもなく、怖い。確かに婦人科主治医のイゼナ先生からは、次の生理さえ来ればまず大丈夫だろう、とは言われている。伊東先生もマギーも、それについては太鼓判を押してくれた。
だけど、やっぱり、怖い。子供を産み育てたい気持ちはあるけど、自分の体が最後までちゃんと持ちこたえるのか、正直ぐらついている。
こんなあたしに、母親になれる日が、本当に来るのだろうか?
いつしか、あたしは彼の胸に顔をうずめ、着衣を濡らしていた。
「大丈夫だよ。俺もイゼナ先生から話は聞いた。後期流産だけど、体調管理さえ気をつければ何も思い悩むことはないよ」
勉の落ち着き払った声が聞こえる。あたしは嗚咽を抑えるため、深呼吸した。
「オペ室、人手不足だそうだ。多恵子なら直接介助できるだろ? あそこなら、昼勤だけでやっていける。今の多恵子には、なによりも規則正しい生活が必要だ。そうだよな?」
勉はそう言いながら、あたしの頭を撫でた。
「俺、ちゃんと、あの子に会いたい。あの子に戻ってきて欲しい」
「うん」
あたしは、頷いてゆっくり勉から離れた。
「病棟で回診に入っても、お前に会えないのは寂しいけど、一緒に住むから、いいよな?」
「うん」
「じゃ、笑って」
あたしはショルダーバッグからハンカチを取り出して目頭を押さえ、笑った。勉の穏やかな笑顔が、目の前にある。
「幸せに、なろうな?」
彼の明るい声が耳元で響いた。
「うん、なろうね!」
あたしたちは顔を見合わせて、笑った。 ((2)へつづく)
At the Southern Hospital, Nakagusuku Village, Okinawa; March 8, 2001.
The narrator of this story is Taeko Kochinda.
多恵子さんのモノローグ続きます。
三月八日。
あたしはオフだったけど、勉の見舞うため病室へ来た。ちょうど朝の回診が始まったところで、やがて照喜名先生がお見えになった。
「大分よくなられましたね。大部屋に移られますか?」
立ち上がりや座る動作にまだ難はあるものの、勉は両松葉杖で一人で病棟のトイレまで歩いて用を足せるようになってきた。そろそろ大部屋に移る時期かもしれない。
「うーん、移りたい気持ちもあるけど、そしたら……」
勉がベッドサイドを指差した。
「まさか大部屋で、あれは縫えないよね?」
あたしは、あっと声を上げた。そこには、なんと手術糸で何ヵ所も縫われた豚の足が転がっているではないか。まさか?!
「あんた、本気なの? その足で、オペに立つつもりなの?」
「リハビリ続けて足の状態がもっと良くなったら、短いオペの執刀するから。オペできる人間は、一人でも多い方がいいだろ?」
「でも、立ちっぱなしで、また腫れたらどうするの?」
「整形外科は短時間オペが多いし、装具をつけて連続二時間くらいなら、できるよ。車椅子で回診も外来もこなせる」
勉はあたしを見て、こう付け加えた。
「折角、生きて帰ってきたんだ。後悔したくはないからね」
この人は、本気だ。
淡々と答えているけど、強い光を湛えた茶色い目を見れば、わかる。
四月からリハビリルーム勤務は確定しているけど、リハビリ担当のままでいるつもりなんてさらさらない。あくまでも整形外科医として、メスを握り続けるつもりなのだ。
「あんまり、無理しないでよ」
あたしは、それだけしかいえなかった。そういった勤務が可能かどうかはよくわからないが、社会復帰が第一目標である以上、むやみに本人の意向を否定するわけにはいかない。
「来週、多恵子のバースデー休暇なんですけど、外出許可貰えますか? 夜には戻りますから。たぶん夕食までご馳走になっちゃうので」
あたしに構わず、勉は照喜名先生に話しかけている。
「いいですよ。どちらへ? 多恵子さんのご実家ですか?」
「もちろん、西原でサンシンの稽古もあるけど」
勉はあたしを見て、にこにこして、こうつぶやいた。
「まずは、屋宜原あたりかな?」
……い?
固まるあたしの隣で、照喜名先生が吹き出して必死で口元を押さえている。そりゃそうだ。屋宜原といえばラブホ街だよ? 何をしに出掛けるか、宣言しているようなものよ?
「ちょっと、勉?」
真っ赤になり怒るあたしに、照喜名先生が笑いながら頷いた。
「いいですよ。そういうの、我慢するの、良くないですから」
よせばいいのに、勉が真面目にこんな解説まで始めた。
「主治医には、こういうのちゃんと申告したほうがいいんだよ。事故ったり容態が悪化して、責任問題に発展するケースもあるんだから。ね、照喜名先生?」
「そうですね。前もって言ってもらえると、助かります」
「大丈夫だよ。医者には守秘義務があるから、他のスタッフには漏れないよ」
いや、あの、そういう問題じゃないんですが。
「産婦人科のイゼナ先生には、さっき内線入れて許可取りました。一ヶ月経つし、きちんと避妊すれば問題ないってさ」
「相変わらず、上間先生は手回しがいいなー」
そんな、照喜名先生まで、一緒になって褒めている場合ですか?
「じゃ、外出理由には、親族の祝い事に出席のためって書いてくださいね。一番当たり障りがないですから。あとで書類をお持ちします。では」
そういって、照喜名先生は微笑みながら退出された。
「さて、と。なあ多恵子」
勉が、先ほどのおどけた調子とは全く違う改まった声色で、あたしを呼んだ。
「ちょっと、話がある。屋上まで、いいか?」
あたしたちは屋上へ出た。数箇所にニョキッと突き出た高さ二メートルくらいの‘つの’を除けば、だだっ広いコンクリートの床がガランと広がってるだけだ。二年ほど前から屋上を庭園化する計画もあるが、台風対策をしなくてはいけないのでなかなか予算がつかないらしい。
勉は松葉杖を使って、入り口から一番近い‘つの’まで歩き出した。
「随分、スムーズに歩けるようになったね?」
「まだ両使いだからね。松葉杖を片方だけにするには、もう少し時間がかかるよ」
そして、勉は最初の‘つの’にたどり着き、松葉杖を置いて壁に体をもたせかけ、あたしを手招きした。
「こっちおいで。中城湾がよく見えるから」
あたしは勉の左隣に立った。勉はあたしに大きな赤あざのある左頬を向けて、中城湾を眺めている。あたしも彼の視線の先を捉えた。雲の切れ間から太陽の光を受けて、中城湾が青く輝いている。
「多恵子、俺、聞きたいことがある」
「何?」
「あの子、今、どこにいる?」
「え?」
うろたえるあたしに、勉が畳み掛けた。
「埋葬したのか?」
勉が、あの子の話を切り出すのは、帰ってきた日以来だ。あたしは、ゆっくり口を開いた。
「まだ、あたしの部屋に、います。これくらいのちっちゃい壷を買って、お骨を入れて、部屋の机に置いてる」
そう言いながら、あたしは両方の手のひらで小さな壷をかたち作った。普通、妊娠20週以内だと骨はほとんど残らない。だから掻き集めた遺灰を壷に納めてある。
「少しの間しか一緒に居てあげられなかったし、一人ぼっちにするの、かわいそうで」
「そうか」
勉の視線は中城湾の方角を見つめたままだ。強い風に金髪がなびいている。
「あの日、仏壇には手を合わせたけど、とても聞けるような雰囲気じゃなかったものだから、ずっと気になってた。そうか。多恵子の側に居るんだな」
あたしはうつむいて、ぽつりとつぶやいた。
「……気に掛けてくれていたんだね?」
「当たり前だろ!」
強い声に、はっと顔を上げた。
勉は海を見ながら、茶色の目に涙を溜めていた。
長い長い沈黙のあと、先に口を開いたのは、勉だ。
「多恵子、お願いがあるんだけど」
勉はあたしの顔を正面に見据えて、言った。
「四月下旬から、オペ室勤務に戻ってくれないか?」
「……オペ室?」
「多恵子が、今の整形外科病棟が好きだってのは、とてもよくわかる。粟国さんも千秋さんもいるし、患者さんたちも楽しい方が多いからね」
そういいながら彼は、あたしの両手を取った。
「でも、俺は多恵子にこれ以上、夜勤に入って欲しくない。一日も早く体調を整えて、もう一度、チャレンジして欲しい。わかるよね?」
「わかるけど」
あたしは、うつむいた。声が震えた。
「今はまだ、そこまで考えきれない。また、失敗したら、どうしようって」
後から後から、涙が溢れてきた。
怖いのだ。とてつもなく、怖い。確かに婦人科主治医のイゼナ先生からは、次の生理さえ来ればまず大丈夫だろう、とは言われている。伊東先生もマギーも、それについては太鼓判を押してくれた。
だけど、やっぱり、怖い。子供を産み育てたい気持ちはあるけど、自分の体が最後までちゃんと持ちこたえるのか、正直ぐらついている。
こんなあたしに、母親になれる日が、本当に来るのだろうか?
いつしか、あたしは彼の胸に顔をうずめ、着衣を濡らしていた。
「大丈夫だよ。俺もイゼナ先生から話は聞いた。後期流産だけど、体調管理さえ気をつければ何も思い悩むことはないよ」
勉の落ち着き払った声が聞こえる。あたしは嗚咽を抑えるため、深呼吸した。
「オペ室、人手不足だそうだ。多恵子なら直接介助できるだろ? あそこなら、昼勤だけでやっていける。今の多恵子には、なによりも規則正しい生活が必要だ。そうだよな?」
勉はそう言いながら、あたしの頭を撫でた。
「俺、ちゃんと、あの子に会いたい。あの子に戻ってきて欲しい」
「うん」
あたしは、頷いてゆっくり勉から離れた。
「病棟で回診に入っても、お前に会えないのは寂しいけど、一緒に住むから、いいよな?」
「うん」
「じゃ、笑って」
あたしはショルダーバッグからハンカチを取り出して目頭を押さえ、笑った。勉の穏やかな笑顔が、目の前にある。
「幸せに、なろうな?」
彼の明るい声が耳元で響いた。
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