異世界開拓地物語 帝国編 間宮六郎の冒険 アイランド 霧に運ばれた島

かばパパ

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序章  ニートですが民間軍事会社に就職しました

ネットカフェ

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ネットカフェで寝泊りして数ヶ月、間宮六郎は窮地に陥っていた。

「…金が無い…」

前の会社を強制的に、依頼退職にされて出た雀の涙程の軍資金も底を着いた。

「…そろそろ本格的に次の仕事を探さないと」

そう思いながらネットの掲示板を見ていると。

海外駐在員募集の広告が目に入った。

「…海外か…」

六郎は基本。バックパッカーの人だ。

日本で住み込みのバイトをして、資金を貯めては海外、主に物価の安い発展途上国に沈む。

この場合の沈むは気に入った土地に逗留する事だ、場合に寄っては何ヶ月も安宿に泊まって、現地の食堂で数百円の食事を取って、水しか出ないシャーワーで汗を流し、何ヶ月も変えないシーツに包まれてダニと戦いながら眠りに着く。

その為、は風傷や黄熱病、狂犬病などのワクチン注射とパスポートに抜かりは無かった。

募集ホームを見ると、質問表は全てチェックシートで進める様だ。

「…なになに?…パスポートの有無は…ハイだなこれは」

年齢、性別、病気の有無や打った風土病のワクチン注射の履歴と免許や資格の有無など。

全ての質問を埋めると、最後に応募の確認フォームに辿り着いた。

仕事の条件は軽く流してサインすると、連絡先に指定した、六郎のスマホにメールが入った。

「………早えな!オイ!………」

送られてきたメールを見ると、翌日の午後に指定された場所で面接があるらしい。

「…履歴書と写真、免許証と資格の受講証明か」

明日行くと返信すると、六郎は狭い個室の椅子でブランケットを掛けて眠りに着いた。

翌日、指定された駅の近くの商業施設の一角の会議室を借りた、面接会場で面接は行われていた。

会議室の前の廊下に折り畳み式のテーブルとパイプ椅子に座ったスーツ姿の中年のオッサンに必要書類を渡して代わりに番号札を受け取る。

面接は1人10分程度で次々と進んで行くうちに、六郎の番になった。

会議室に入ると面接官が3人並んで座っていた、挨拶してから椅子を勧められてから座る。

質問はネットでのアンケートの確認と渡航履歴、あと銃は撃った事があるかなど。

海外に行くと男は大概撃つので、正直にライフルとハンドガンを撃ったと言うと、銃の種類と口径を詳しく聞いてきた。

面接官の1人が詳しく聴いて来たのが、車はマニュアル車に乗れるのかどうか。

俺は問題無いと答えると、笑顔で他の面接官と話すと。

「…じゃあ、ウチに貰うわ…」

そう言うと書類を出して来た。

「…ネットで見たと思うが契約書ね、3年契約で1日1万円、衣食住は会社で負担します、任地は海外…寒い所は苦手って事なので、比較的暖かい現場で輸送の仕事をして貰います」

何でも日本企業から払い下げた4トントラックに乗って、物資の輸送がメインの仕事らしい。

「…ゲート車でカゴ車での輸送になります…」

質問が無ければサインをと言われて、俺は書類にサインした。

面接官は笑顔で書類をファイルに仕舞うと、俺のパスポートと免許証や受講証明などを返却すると。
青い野球帽の様なキャップとビザと格安航空会社のチケットを出すと。

「…ではこれで現地に向かって下さい、その青いキャップが目印なので、着いたら必ず被る様に」

そう言うと、移動中の経費として3万円の入った封筒を出して来た。

「…領収書は必ず上様でお願いします」

そう言うとこのまま現地に向かってくれと言われて、俺はバックパックを背に空港に向かった。

行き先は北アフリカ、日本企業が入っている国だ。


間宮六郎が出て行ってからの会議室で3人は次の面接迄の休憩を取っていた。

「…緊急で人手のヘルプが埋まって助かったな」

「なんか…撃たれたって噂だけど?」

「書類にサインしてる…問題は無い」

六郎がサインした書類の一つは海外の生命保険会社の物だった。

間宮六郎が死亡した場合、保険金一億円は会社に入る契約になっている。


六郎は商業施設を出ると空港に向かう、途中で暫く食えなくなる日本食を堪能すると、その日の最終便でまずはインドに向かった。

格安航空券は長距離は直行便はほとんど無い。2、3カ国トランジットしてから向かうのが殆どだ、目的地の北アフリカに着いたのは3日後の朝だった。

「…流石に疲れた………」

重い身体を引き摺る様に、入国審査を通ってゲートを潜ると、バックパックから青いキャップを取り出して被る。

そのまま柱に背を預けてボーっとしている時に声を掛けられた。

「…アンタが間宮六郎?」

声を掛けて来たのは、青い上下の作業着にワークブーツ、六郎と同じく青いキャップを被った中年のオッサンだった。

「…迎えに来た、同じ会社の者だよ」

そう言うと自分の青いキャップを指で挿すと。

「…俺は土井…皆んなからは軍曹って呼ばれてる」

そう言う土井の腰にはホルスターに入ったハンドガンがあった。

「…軍曹?…」

そう言って腰のホルスターをガン見していると。

「…お前さん…自分の入った会社の内情を知らんのか…」

そう言う軍曹の顔を見ると、軍曹は笑いながら。

「…ようこそ、民間軍事会社ワイルドグース へ」

それを聴いて六郎は顔が青くなる、サーっと血の気が引くと、空港のロビーで叫んだ!

「…聞いて無いよぉ!おおおおおおお~w」

六郎の叫び声が空港にコダマしていた。
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