時給六千円の仕事

Tsubaki hime

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第2章 再開

3.デリヘルの仕事

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いよいよデリヘル嬢として、風俗に復帰を果たすことになった。

デリヘルでは、ピンサロより時間も長く、なんせスタッフの監視がないお客様と二人きりの空間で接客をするのである。
体験入店や、最初の頃は初めましての連続で本当に緊張したのを覚えている。


在籍したデリヘルは、特徴として
"強制二回戦"を謳っていた。
つまり、男性を二回イかせてあげるのである。
なので、お客様は予約後、先にホテルに行き、シャワーを浴びて待っていてもらうのだ。
(通常のデリヘルはシャワーも一緒に入り、うがい薬でうがいをしてもらい、お身体を洗って差し上げる。
グリンスと呼ばれるデリケートゾーン用の洗剤を局部に使用する)

そして、女の子はお店から車に乗り、ホテルで待つお客様のところへ行く。
最初抵抗があったのは、フロントで
「〇号室待ち合わせで入ります」
と伝えるか、電話をすることだった。
普段しないようなホテルでの待ち合わせ方。
自分がデリヘルに入ったんだ、と自覚する瞬間だった。

そしてお部屋のインターホンを鳴らし、お客様に招き入れられる。
「はじめまして、〇〇です。
よろしくお願い致します」

お客様はシャワーを浴びているため、即プレイが開始となる。
…なんていうことは実はあんまり無くて、実際はソファで最初はおしゃべりから始まった。
私はキャバクラで鍛えたお客様の隣の座り方でお客様と楽しく話す。

そして次第に身体に触れ合い、キスし、
徐々にお客様の下半身をまさぐっていく。

ベッドに移り、私は見た接客ビデオを参考に、15歳で身につけたテクを再現しながら愛撫していく。

そして最後は口でフィニッシュするのである。

二回戦は、する方、しない方、それぞれであった。

そしてシャワーを一緒に浴び、お代をいただき、お別れをする流れである。

思っていたより怖い思いはしなかった。
最初は身体の節々が筋肉痛になったが、これならやっていける、と安堵した。





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