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第1章 全ての始まりの記録
abyss:07 背後の危険人物
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俺は女の子との楽しい時間に完全に油断していたのかもしれない。
2人でイチャコラさっさな会話に夢中になって周りが見えていなかった。
いくつも飲食店を通り過ぎて歩いていた。そろそろどこかのお店に入って空腹を満たしたい。
ティナが「ん?」と歩くのを止めて後ろを振り向いた。
「どうした?」
つられて俺も振り向く。
ネコのイラストがワンポイントにあるイエローカラーのブカブカのパーカーを頭に深くかぶった身長160センチくらいの女の子が立っていた。黒のショートパンツとあみタイツ、カラフルなダッドスニーカーのコーデ。顔は半分パーカーで隠れているせいで見えないが、チラリと見える口元の赤いリップが艶やかに強調されて見えた。
パーカー女子はニヤリと笑っていた。
(俺が背後にこれだけ近寄られて気が付かなかった!)
ティナと話していて注意が向いていなかったとはいえ、気配を全く悟らせなかったことに驚いた。
「ふふふ、まさか女の子の方が先に私に気がついたからびっくりしちゃった」
聞き覚えるのある声に俺は背筋が一瞬凍った。
「─── その声、もしかして」
うろたえている俺を笑っているのか口元をニヤニヤさせながら女の子はフードをあげて隠していた顔をみせた。見た目は二十歳すぎくらい。薄い赤のアイシャドー、地雷メイクをした可愛い女の子…………じゃない女性だ。
「───か、母さん!!!」
「うそ!!! はっ、え!? マ!?」
まさかの突然の母登場にティナがびっくりしてキョドる。
若過ぎる容姿にこの格好、なぜこの場所にいるのか、いくつでハルキを生んだのかなど情報量と疑問が沸き上がって頭が混乱していた。
「背後の私に気が付かないなんて頸椎刺されて一回死ん出るわよ。まだまだね~!」
物騒なことを言っているが、母さんなら可能だから否定ができない。
「お母様、若過ぎる。おいくつなの?」
と俺の袖を掴んでブンブンしながらティナが聞いてくる。
わかる。わかるよーその気持ち。
俺だってフードで顔が隠れていたとはいえ普段の見慣れたメイクと違うし声を聞かなきゃ母親だって気がつかなかった。地雷メイクの母さんに対してエロいって感想が出ちゃった。
まさか実の母をそういう目で見る日が来るとは、我が母ながら恐ろしい美貌だ。
女って化けるからこええ。くそ、直視できなくて目のやり場に困る。
「母さん、その格好のことは見なかったことにするけど、気配消して背後に立つの心臓に悪いからやめてくれって前にも言ったじゃん」
母さんは満面の笑みで
「ぷぷぷ、なぁにどうしたの? 顔が赤いわよ。もしかして発情しちゃった?」
「してねーよ!!!」
母さんはストレートに言う性格で妙に勘が鋭い。
「いや…………普通に男ならするだろ」
ティナがボソッとつぶやいた。
「ローグから事件の連絡もらってね、ついでにハルキを驚かせようと思って日本にもどってきました!!なんちて!
なんで母さんに連絡してくれなかったのよ~~さびしかったよ~めそそ」
と俺の腕にしがみついて俺を見上げる。ちょっと派手なアイラインを入れているが間違いなく俺の母さんだ。
ティナに目配せして母さんはにやりと笑った。
「ハルキ、母さんにいつこの可愛い女の子を紹介してくれるのかしら?」
「わわわわわ、こんな急にお会いできるなんて思っていなかったので頭が真っ白になってます!は、はじめまして槐堂ティナです。先日はハルキくんに命を助けていただきました。お母様にお会いできて光栄です!」
ぺこりーと深くお辞儀をする。
「ふふふ、とても可愛いお嬢さんね。 にしても…………へぇ~、ふーーーん。そういうことね!」
なにやら含みのある言い方をする母さん。
「母さん、なんだよ。ティナになにかあるのかよ」
「こんなに可愛い子に不満なんてあるわけないじゃな~い。逆にハルキにあるわよ。あなた女の子が苦手でしょ。普通にある程度は話すけど、こんなに仲良くなることっていままでなかったからどういう心境の変化があったのかな~?
母さん、気になるわ~!」
たしかに俺は女子と話はできるけど、どうしても付き合うという恋愛関係になろうとすると、心がざわつく不安と恐怖が湧き出して正常に会話をすることが出来なくなってしまう。それまで仲良くしていた子に対して急によそよそしい態度になってしまって気まずい状態になるのだ。
女の子からしたら急に冷たい態度を取られるわけだから腹が立つよな。
何度も何度も俺の中に恐怖が沸き上がると好きになることができない、好きになることが辛くなっていく。恋愛感情を持とうと思わなくなる。結果、面倒だから最初から女の子に好意を持たない、好意を持たれる前に距離を取るようになった。
その感情がティナに起きなかった。
まぁ、好き、なんだろうな。
本気で好きになりかけているのだろう。
ティナはこの状態をまったく気にしている様子はなかったが、好きな子が隣にいる状態で母さんにくっつかれていともの凄く恥ずかしい。
腕をブンブン振って解こうとしたがガッチリホールドされて離れようとしない。
「もう!久しぶりなんだからいいじゃな~い」
頼む、遠慮なしにおっぱいを押し当てないでくれ。
3人で並んで街中を歩いていると道行く男たちからの視線を浴びる。
可愛い美女が二人も歩いているのだから自然と目で追ってしまうだろう。
真ん中にいる俺に対しては嫉妬という敵意が向けられているんだけどね!
「ハルキといればナンパされないからゆっくり街中を歩けるわ~。さっきも何度もしつこく声を掛けられたからフードで顔を隠してたのよ。人妻に声をかけるなっつーの!
でねでね! 二人の入学祝を兼ねてご馳走するから3人で夕飯を食べましょ。お腹空いてるでしょ?」
俺もティナもちょうどお店を探しているところだったので快く提案を受け入れた。
「ローグに彼の知り合いのお店を予約してもらっているからそこに行きましょ!」
と俺の腕を引っ張って歩き出す。
謎の権力を持っているローグの知り合いなのだからきっと美味しいお店なのだろう。
俺とティナはワクワクしながら母さんについて行った。
2人でイチャコラさっさな会話に夢中になって周りが見えていなかった。
いくつも飲食店を通り過ぎて歩いていた。そろそろどこかのお店に入って空腹を満たしたい。
ティナが「ん?」と歩くのを止めて後ろを振り向いた。
「どうした?」
つられて俺も振り向く。
ネコのイラストがワンポイントにあるイエローカラーのブカブカのパーカーを頭に深くかぶった身長160センチくらいの女の子が立っていた。黒のショートパンツとあみタイツ、カラフルなダッドスニーカーのコーデ。顔は半分パーカーで隠れているせいで見えないが、チラリと見える口元の赤いリップが艶やかに強調されて見えた。
パーカー女子はニヤリと笑っていた。
(俺が背後にこれだけ近寄られて気が付かなかった!)
ティナと話していて注意が向いていなかったとはいえ、気配を全く悟らせなかったことに驚いた。
「ふふふ、まさか女の子の方が先に私に気がついたからびっくりしちゃった」
聞き覚えるのある声に俺は背筋が一瞬凍った。
「─── その声、もしかして」
うろたえている俺を笑っているのか口元をニヤニヤさせながら女の子はフードをあげて隠していた顔をみせた。見た目は二十歳すぎくらい。薄い赤のアイシャドー、地雷メイクをした可愛い女の子…………じゃない女性だ。
「───か、母さん!!!」
「うそ!!! はっ、え!? マ!?」
まさかの突然の母登場にティナがびっくりしてキョドる。
若過ぎる容姿にこの格好、なぜこの場所にいるのか、いくつでハルキを生んだのかなど情報量と疑問が沸き上がって頭が混乱していた。
「背後の私に気が付かないなんて頸椎刺されて一回死ん出るわよ。まだまだね~!」
物騒なことを言っているが、母さんなら可能だから否定ができない。
「お母様、若過ぎる。おいくつなの?」
と俺の袖を掴んでブンブンしながらティナが聞いてくる。
わかる。わかるよーその気持ち。
俺だってフードで顔が隠れていたとはいえ普段の見慣れたメイクと違うし声を聞かなきゃ母親だって気がつかなかった。地雷メイクの母さんに対してエロいって感想が出ちゃった。
まさか実の母をそういう目で見る日が来るとは、我が母ながら恐ろしい美貌だ。
女って化けるからこええ。くそ、直視できなくて目のやり場に困る。
「母さん、その格好のことは見なかったことにするけど、気配消して背後に立つの心臓に悪いからやめてくれって前にも言ったじゃん」
母さんは満面の笑みで
「ぷぷぷ、なぁにどうしたの? 顔が赤いわよ。もしかして発情しちゃった?」
「してねーよ!!!」
母さんはストレートに言う性格で妙に勘が鋭い。
「いや…………普通に男ならするだろ」
ティナがボソッとつぶやいた。
「ローグから事件の連絡もらってね、ついでにハルキを驚かせようと思って日本にもどってきました!!なんちて!
なんで母さんに連絡してくれなかったのよ~~さびしかったよ~めそそ」
と俺の腕にしがみついて俺を見上げる。ちょっと派手なアイラインを入れているが間違いなく俺の母さんだ。
ティナに目配せして母さんはにやりと笑った。
「ハルキ、母さんにいつこの可愛い女の子を紹介してくれるのかしら?」
「わわわわわ、こんな急にお会いできるなんて思っていなかったので頭が真っ白になってます!は、はじめまして槐堂ティナです。先日はハルキくんに命を助けていただきました。お母様にお会いできて光栄です!」
ぺこりーと深くお辞儀をする。
「ふふふ、とても可愛いお嬢さんね。 にしても…………へぇ~、ふーーーん。そういうことね!」
なにやら含みのある言い方をする母さん。
「母さん、なんだよ。ティナになにかあるのかよ」
「こんなに可愛い子に不満なんてあるわけないじゃな~い。逆にハルキにあるわよ。あなた女の子が苦手でしょ。普通にある程度は話すけど、こんなに仲良くなることっていままでなかったからどういう心境の変化があったのかな~?
母さん、気になるわ~!」
たしかに俺は女子と話はできるけど、どうしても付き合うという恋愛関係になろうとすると、心がざわつく不安と恐怖が湧き出して正常に会話をすることが出来なくなってしまう。それまで仲良くしていた子に対して急によそよそしい態度になってしまって気まずい状態になるのだ。
女の子からしたら急に冷たい態度を取られるわけだから腹が立つよな。
何度も何度も俺の中に恐怖が沸き上がると好きになることができない、好きになることが辛くなっていく。恋愛感情を持とうと思わなくなる。結果、面倒だから最初から女の子に好意を持たない、好意を持たれる前に距離を取るようになった。
その感情がティナに起きなかった。
まぁ、好き、なんだろうな。
本気で好きになりかけているのだろう。
ティナはこの状態をまったく気にしている様子はなかったが、好きな子が隣にいる状態で母さんにくっつかれていともの凄く恥ずかしい。
腕をブンブン振って解こうとしたがガッチリホールドされて離れようとしない。
「もう!久しぶりなんだからいいじゃな~い」
頼む、遠慮なしにおっぱいを押し当てないでくれ。
3人で並んで街中を歩いていると道行く男たちからの視線を浴びる。
可愛い美女が二人も歩いているのだから自然と目で追ってしまうだろう。
真ん中にいる俺に対しては嫉妬という敵意が向けられているんだけどね!
「ハルキといればナンパされないからゆっくり街中を歩けるわ~。さっきも何度もしつこく声を掛けられたからフードで顔を隠してたのよ。人妻に声をかけるなっつーの!
でねでね! 二人の入学祝を兼ねてご馳走するから3人で夕飯を食べましょ。お腹空いてるでしょ?」
俺もティナもちょうどお店を探しているところだったので快く提案を受け入れた。
「ローグに彼の知り合いのお店を予約してもらっているからそこに行きましょ!」
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