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第1章 全ての始まりの記録
abyss:11 内緒の秘密話①
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場所は変わってハルキが通う大学の正門前。
街灯と構内の照明で照らされた大学の校舎群が闇夜に浮かび上がる。時間が遅いので学生は帰っていて人気はない。すでに門は閉まっているが守衛室で許可さえ取れれば構内に入ることは可能だ。
正門の外で一人の男が立っていた。
腕時計を見て時間を確認しているのはローグだ。
間もなくして大学前の通りに遠くからタクシーが走ってくるのが見えた。
正門前でタクシーが停まり夜春が降りてくる。
ローグに小さく手を振りながら
「はぁーいローグ、久しぶり。元気そうね」
「やぁ夜春、しばらくぶりじゃのぅ。思ったより早く日本に帰ってきたな」
2人はガッチリとハグをし、お互い向き合った時はすでに真剣な表情になっていた。
「ようやく向こうからコンタクトしてきてくれたようじゃ」
「これを待っていたわ。これまで何度この都市にきても何も起きなかったのに、ファーストコンタクトが襲撃だなんて最低のデートの誘い方だわ」
「今日まで長かった。ようやく将暉の足取りがつかめそうじゃ。まぁ詳しくは中で話すからついてきなさい」
守衛室の警備員に手で挨拶をして学内に入っていく。
大学にあるいくつかの建物の端っこにある一棟に案内された。
ローグの顔認証で扉のロックが解除された。ローグが扉を開ける。
ローグの後について夜春も中に入る。
天井が高くて広い倉庫だった。
所狭しと並んだ棚に書類や資材が置かれている。
ローグはスタスタと歩き、何の変哲もない倉庫の壁の前で立ち止まった。
壁に手をかざすとピピピッと音がして、ガコンと小さく音を立てて壁が後ろに押し込まれ両開きする。扉の中にもう一つ両開きの白い扉があり、こちらも同時に開いた。
「隠し部屋行くのにセキュリティーが凝ってるわねぇ」
夜春は思ったままの感想を言う。
奥の部屋は白い空間のエレベーター。2人はズカズカと中に入る。
行き先ボタンは見当たらない。
ローグが
「Get Off」
というとドアがスーと閉まり階下に降りていく。
エレベーターは高速でグングン地下に下がっていく。
エレベーターが下がっている2人に沈黙が訪れる。
夜春は何もないエレベーターの中をキョロキョロ見回しながらローグに質問を投げかけた。
「さっきなんで”Get Off”って言ったの? 日本語でよくない? カッコつけたかったの?」
ローグは俯いた。
「…………そんなツッコミするもんじゃないぞ」
余計にこの沈黙が重くなってしまったが、夜春はローグに話しかる。
「いまどんな顔しているのか見たいからこっち向いてくれてもいいのよ?」
「おぬしのそういうところが嫌いじゃ!!!」
◆◆◆◆
5分以上降り続けたエレベーターが止まった。
ドアが開くと通路の先にある防壁がいくつも開いていく。
5つの防壁が開き終わると奥にまた扉があった。
「ワシらの施設ウィンバックへようこそ」
最後の扉をくぐると扇型に広がった管制室のコンピュータールームがあった。
正面に超大画面のモニターが複数の映像と文字が映り切り替わっていた。
20名ほどのスタッフが慌ただしく大画面と自分の席のモニターを触ったり、タブレットをいじりながら走り回っている。
モニターは計測数値やマップ、音声、街中の映像が映っている。
「へぇ、これはすごいわね。よくこれだけの施設をこんな地下深くまでバレずに拵えられたわね」
モニターに映った映像と設備とそこにいるスタッフたちを見渡しながら夜春は感嘆の声を漏らした。
「当時は核シェルターを地下に建設ありきの都市構築じゃったからのぅ、あちこち地下を掘っていたから怪しまれなかったのじゃ。問題は完成したものの最近まで、将暉の居場所も敵が誰なのか未だに突き止めることが出来ない役にも立たないハイテクコンピューター施設じゃったということじゃ。じゃが、ようやく報われた!
ほんと…… 何も役に立たなさ過ぎてどうしようかと鬱になりかけとったわい」
ローグはブルブルと拳を握りしめ一粒の涙を流した。
「………建設資金はどこから集めたの?」
「ワシの成果を少しは労ってほしいもんじゃ。
資金集めなんて簡単じゃよ、元からのコネクションを使って金を引っ張りながら建設と同時並行でいくつも技術特許を開発して稼いだ莫大な資金で作ったのじゃ。あとはこの土地を買収・開発するため国内外の政府関係者へ根回しと接待が大変じゃったのぅ。あー懐かしー」
サラリと凄い事を言っているが本人は対して苦でもなかったかのような口振りだ。
この男ならやりかねないと言うより成し遂げてしまうからだ。これだけの国家レベルの施設をほぼ1人で作った手腕は次元が違うの一言に尽きる。
ローグは続ける。
「大爆発の日、ハルキに希望が託されました」
「まぁ、いまだに信じられないけど、あんな話を聞かされたらね。ハルキには申し訳ないけどやってもらうしかないわ。
私はあの日から旦那様を取り戻すためにハルキを育て上げるしか出来なかったもの。
───それで、いまこの施設は何ができるの?」
「直球のイヤな質問じゃのぅ。施設で出来ることは都市の一部の映像監視、携帯傍受、データ解析、迎撃防衛の要塞、武器庫になっておる。
すぐに先手を打てるよう必要な情報を日々収集しておる」
ローグの話を聞いて夜春は硬直し顔をギギギギと向けた。
「…………それ…………だけ? これだけ大掛かりな施設を作って、それしか出来ないの?!
ごめんなさい、成果がなさ過ぎて失望したわけじゃないわよ! これでも役に立ってくれるならとても感謝するわ!」
夜春は頭に手を置いて首をフルフルと振る。
「待つのじゃ! 他にできることはあるが出し惜しみした! だがまだ言えん! あとでビックリさせるから楽しみにしておるのじゃ!」
「はぁ!? いま言えばいいじゃない」
「秘密じゃ」
「どうせこれ以上何もないんじゃないの?」
2人の間にムカァっとした険悪な空気が流れる。
スタッフたちは手を止めて心配そうに2人を見守っている。
見かねた1人の女性スタッフがお盆にコーヒーとイチゴが乗ったホールケーキを持ってきた。
「ど、どうぞ」
とローグと夜春の前に置く。
(ホールケーキ、誰かの誕生日なのかしら)
夜春はちらりと持ってきたスタッフの女子を見るが悪びれた様子も何かイベント企画していた素振りもなく普通に出してきた。
(茶菓子を出すのにホールケーキってなしでしょ、この子は天然か?)
「頭をすごく使うことが多いので、みんなホールケーキとか食べて糖分を取っているんです」
と空気を察して説明してくれた。
(なるほど、事情はわかった。頭を使うは施設と膨大なデータ解析を見たら納得するしかなかった)
2人は「ありがとう」と言うとフォークを持ちホールケーキを取り口に運んだ。
2人でもぐもぐしながら、二口ほど食べた夜春がフォークを置き会話を再開する。
街灯と構内の照明で照らされた大学の校舎群が闇夜に浮かび上がる。時間が遅いので学生は帰っていて人気はない。すでに門は閉まっているが守衛室で許可さえ取れれば構内に入ることは可能だ。
正門の外で一人の男が立っていた。
腕時計を見て時間を確認しているのはローグだ。
間もなくして大学前の通りに遠くからタクシーが走ってくるのが見えた。
正門前でタクシーが停まり夜春が降りてくる。
ローグに小さく手を振りながら
「はぁーいローグ、久しぶり。元気そうね」
「やぁ夜春、しばらくぶりじゃのぅ。思ったより早く日本に帰ってきたな」
2人はガッチリとハグをし、お互い向き合った時はすでに真剣な表情になっていた。
「ようやく向こうからコンタクトしてきてくれたようじゃ」
「これを待っていたわ。これまで何度この都市にきても何も起きなかったのに、ファーストコンタクトが襲撃だなんて最低のデートの誘い方だわ」
「今日まで長かった。ようやく将暉の足取りがつかめそうじゃ。まぁ詳しくは中で話すからついてきなさい」
守衛室の警備員に手で挨拶をして学内に入っていく。
大学にあるいくつかの建物の端っこにある一棟に案内された。
ローグの顔認証で扉のロックが解除された。ローグが扉を開ける。
ローグの後について夜春も中に入る。
天井が高くて広い倉庫だった。
所狭しと並んだ棚に書類や資材が置かれている。
ローグはスタスタと歩き、何の変哲もない倉庫の壁の前で立ち止まった。
壁に手をかざすとピピピッと音がして、ガコンと小さく音を立てて壁が後ろに押し込まれ両開きする。扉の中にもう一つ両開きの白い扉があり、こちらも同時に開いた。
「隠し部屋行くのにセキュリティーが凝ってるわねぇ」
夜春は思ったままの感想を言う。
奥の部屋は白い空間のエレベーター。2人はズカズカと中に入る。
行き先ボタンは見当たらない。
ローグが
「Get Off」
というとドアがスーと閉まり階下に降りていく。
エレベーターは高速でグングン地下に下がっていく。
エレベーターが下がっている2人に沈黙が訪れる。
夜春は何もないエレベーターの中をキョロキョロ見回しながらローグに質問を投げかけた。
「さっきなんで”Get Off”って言ったの? 日本語でよくない? カッコつけたかったの?」
ローグは俯いた。
「…………そんなツッコミするもんじゃないぞ」
余計にこの沈黙が重くなってしまったが、夜春はローグに話しかる。
「いまどんな顔しているのか見たいからこっち向いてくれてもいいのよ?」
「おぬしのそういうところが嫌いじゃ!!!」
◆◆◆◆
5分以上降り続けたエレベーターが止まった。
ドアが開くと通路の先にある防壁がいくつも開いていく。
5つの防壁が開き終わると奥にまた扉があった。
「ワシらの施設ウィンバックへようこそ」
最後の扉をくぐると扇型に広がった管制室のコンピュータールームがあった。
正面に超大画面のモニターが複数の映像と文字が映り切り替わっていた。
20名ほどのスタッフが慌ただしく大画面と自分の席のモニターを触ったり、タブレットをいじりながら走り回っている。
モニターは計測数値やマップ、音声、街中の映像が映っている。
「へぇ、これはすごいわね。よくこれだけの施設をこんな地下深くまでバレずに拵えられたわね」
モニターに映った映像と設備とそこにいるスタッフたちを見渡しながら夜春は感嘆の声を漏らした。
「当時は核シェルターを地下に建設ありきの都市構築じゃったからのぅ、あちこち地下を掘っていたから怪しまれなかったのじゃ。問題は完成したものの最近まで、将暉の居場所も敵が誰なのか未だに突き止めることが出来ない役にも立たないハイテクコンピューター施設じゃったということじゃ。じゃが、ようやく報われた!
ほんと…… 何も役に立たなさ過ぎてどうしようかと鬱になりかけとったわい」
ローグはブルブルと拳を握りしめ一粒の涙を流した。
「………建設資金はどこから集めたの?」
「ワシの成果を少しは労ってほしいもんじゃ。
資金集めなんて簡単じゃよ、元からのコネクションを使って金を引っ張りながら建設と同時並行でいくつも技術特許を開発して稼いだ莫大な資金で作ったのじゃ。あとはこの土地を買収・開発するため国内外の政府関係者へ根回しと接待が大変じゃったのぅ。あー懐かしー」
サラリと凄い事を言っているが本人は対して苦でもなかったかのような口振りだ。
この男ならやりかねないと言うより成し遂げてしまうからだ。これだけの国家レベルの施設をほぼ1人で作った手腕は次元が違うの一言に尽きる。
ローグは続ける。
「大爆発の日、ハルキに希望が託されました」
「まぁ、いまだに信じられないけど、あんな話を聞かされたらね。ハルキには申し訳ないけどやってもらうしかないわ。
私はあの日から旦那様を取り戻すためにハルキを育て上げるしか出来なかったもの。
───それで、いまこの施設は何ができるの?」
「直球のイヤな質問じゃのぅ。施設で出来ることは都市の一部の映像監視、携帯傍受、データ解析、迎撃防衛の要塞、武器庫になっておる。
すぐに先手を打てるよう必要な情報を日々収集しておる」
ローグの話を聞いて夜春は硬直し顔をギギギギと向けた。
「…………それ…………だけ? これだけ大掛かりな施設を作って、それしか出来ないの?!
ごめんなさい、成果がなさ過ぎて失望したわけじゃないわよ! これでも役に立ってくれるならとても感謝するわ!」
夜春は頭に手を置いて首をフルフルと振る。
「待つのじゃ! 他にできることはあるが出し惜しみした! だがまだ言えん! あとでビックリさせるから楽しみにしておるのじゃ!」
「はぁ!? いま言えばいいじゃない」
「秘密じゃ」
「どうせこれ以上何もないんじゃないの?」
2人の間にムカァっとした険悪な空気が流れる。
スタッフたちは手を止めて心配そうに2人を見守っている。
見かねた1人の女性スタッフがお盆にコーヒーとイチゴが乗ったホールケーキを持ってきた。
「ど、どうぞ」
とローグと夜春の前に置く。
(ホールケーキ、誰かの誕生日なのかしら)
夜春はちらりと持ってきたスタッフの女子を見るが悪びれた様子も何かイベント企画していた素振りもなく普通に出してきた。
(茶菓子を出すのにホールケーキってなしでしょ、この子は天然か?)
「頭をすごく使うことが多いので、みんなホールケーキとか食べて糖分を取っているんです」
と空気を察して説明してくれた。
(なるほど、事情はわかった。頭を使うは施設と膨大なデータ解析を見たら納得するしかなかった)
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