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初顔合わせ
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朝の8時にギルド『フェニックス』で集合。朝の8時になる前に俺はギルドで朝食をとりながら待つ。
この依頼で初めて顔をあわせる奴らを待つが、8時になった所でまだ来ない。よく考えたらこの世界にはまともな時計が無いから集合時間はそこまで意味が無いのかもしれない。
「ちゅー、ちゅー」
ハピは俺の肩に座って花の蜜を吸っている。いつも美味しそうに花の蜜を吸うなぁ。蜂蜜は甘いけどこの花の蜜はどうなんだろうか?まだ味わった事はないから分からない。
まぁ、朝のサラダを食べながら待とう。俺の中では朝食はサラダにしようという健康的な考えを持ってるからすぐに無くなるけど、食べたら後は周りを観察しよう。
朝っぱらから酒を飲んでるおっさん戦士に弓矢を装備した人、アマゾネスみたいな人もいる。
率直な感想を言うとちょっと暇な日にと多過ぎませんかね?
ここにいる奴らの半分は酒を飲んでる。でも、それだけ平和だって事だな。
で、いつ来るんだろう?待ち合わせ時間から一時間は過ぎたな。まあ、今回の依頼は俺のダンジョンを攻略する事だけどね。
「んー、んーんんー」
鼻歌を歌いながら待っているとある一団が目にとまった。受付の人と話をしてる五人組、槍と盾持ち一人に大剣一人、この二人はフルフェイスの兜とゴツい鎧を着込んでいて後の四人は弓矢装備が一人で魔法使いっぽいのが二人、後の一人はマッチョだが軽装で荷物を誰より持っている。
男女比は三対三くらいか?それなりのカップルが出来てそうなパーティーだが、そんなのが出たら仲が悪くなりそうだ。
おっ、受付の人が俺を指差した。間違いなく今回の依頼を一緒に受ける人達か。
立ち上がって受付の人の所に行く。俺の姿と名前はもしかしたら知られてるかもしれない。なんせ着物姿にメガネをかて肩にピクシーを乗せて傘を持った男だもんな。
「喧嘩屋はお前か?」
「ああ、今回の依頼で一緒になる部隊ってのはあんたらの事か?」
シュンッ
おっと危ないな!大剣を持ってる奴がいきなり俺の顔面に手刀をかまそうとしてきたぞ!
ま、紙一重で避けられたからいいけど、コレってさ、小手つけてるから普通の人が当たったらめっちゃ痛いんじゃないの?
そう思ってた矢先、今度は弓矢装備の人足払いを食らった。が、そんな程度で俺は転ばない。
体術に通じてるんだな。これが弓矢装備の人への率直な感想だった。
「ちょっと蹴りが軽いんじゃないか?」
「…………まあまあじゃない?」
弓矢の人は言ったが、まあまあは無いって。手刀を避けた上に足払いを食らっても倒れなかったんだぜ?
「いきなり人の顔に手刀を繰り出したり足払いしてまあまあは無いだろう?」
「そこら辺は生きて帰った時に飯を奢りながら謝るよ。ほら、メンバー紹介!」
魔法使いっぽい二人組のうち背がもう一人より高い方がパンパンと手を叩いて自分のメンバーの自己紹介を促した。
「ケーム、見たまんま大剣を使う。ランクは後ちょっとで4」
「スミス、ランク4」
「私はアンよ。ごめんね、あの二人がいきなりやるっていうから私が代わりに謝るわ」
「レインだ。アンの兄である。」
「チョコだよ、得意魔法は水と土!」
「ゴッサムッ!運び屋をやってるっ!」
大剣使い、弓矢装備の人、背の高い魔法使い、槍装備の人、もう一人の魔法使い、ムキムキの人の順で自己紹介だ。全員の名前が短いかつ適当に思えるのは俺の喧嘩屋と同じような偽名だからなのか?
いや、俺の喧嘩屋はあだ名だよな。その名で登録したけども。
てか、声からして男はレインとゴッサムだけか!?これってある意味レインのハーレムパーティーみたいな感じじゃないか。羨ましくはない。羨ましいと思ったら肩の上に座ってる人の目がメジェドになるから。
筋肉ムキムキの人は運び屋なのか?そこまで筋肉があったら戦闘職に就くべきだと思うが…………
「むっ、この俺が前線にいるべきだと思ったなっ!残念な事にこんな身体だが戦闘はからっきしでなっ、スキル持ちとやりあうと確実に負ける上に俺のスキルは運搬に便利だから運び屋をやってるっ!」
「なるほどな。深くは聞かないけど運び屋があんたにとって天職だった訳か」
「そういう事だっ!」
これで合点がいったな。この世界ってスキルがあるか無いかで決まるからなぁ。俺は一つしかないのが残念だけどね。
「っと、自己紹介が遅れたな。俺は喧嘩屋と名乗る者だ。職はテイマーをしている。こっちはピクシーのハピだ」
「よろしく~」
軽く手を振りながら挨拶をする。俺の印象はどうなってるんだろうか?ろくな武器を持ってない変な野郎だと思われてないだろうか?
肉体は強くても心は結構折れやすいんだぞ俺。就職できなかったのも母さんの妨害ですぐに心が折れるから…………
「よし、じゃあ例のダンジョンに行こう」
「待った!」
いきなりレインに止められたぞおい。何か問題でも発生したのか?
「どうしてお前はいきなりここに現れてランク4を取った?」
それ聞いちゃうの!?そういう話は禁止みたいな暗黙の了解はこのギルドには無いのか?いや、さ?ギルド長の孫を傷一つ付けずに助け出したっていう功績があるからこそランク4になったんだけどなぁ。
そんな事を堂々と言える筈がない。目立つのはもうこりごりなんだから!
「そんなの答える必要は無いだろ?」
「いや、どうやって一流の称号であるランク4にぽっと出のお前が辿り着いた!世界に千人もいないランク4に!お前はそれに答える義務がある!」
「アー、ハイハイ、行キマショーネー」
「聞いてるのか貴様!」
「きっちりと聞いてるわ!周りを見ろこの馬鹿!」
この馬鹿兄は自分の発言が尋問になってる事に気づいているのかいないのか分からないが、他人の個人情報を公の場で探ろうとしてる。
周りの人らがしんと静まり返ってる。こいつのメンバー含めてだ。
こんな所ではっきり言っちゃいけない事くらい分かってると思ったんだけどなぁ。
と、反論したら肩を掴まれたのでそのままキッチリガッチリと十字固めを決めさせていただきました。
「あだだだだだだだっ!?」
「余計な事は聞かない!はい、復唱!」
「なっ、何をするがががががっ!?」
ダメだこりゃ。押し問答は嫌いだから放置しておこう。ただ、今からこいつも含めてダンジョン攻略に行くから嫌だなぁ。
「ちょっ、ちょっと止めてくれませんか?この馬鹿兄が面倒な事を…………」
「はぁ、もしかしていつもこんな感じ?」
「どうだっけ?馬鹿兄に興味無いから……」
興味無いって言われてやーんの。まぁ、お年頃の女の子は自分の兄に興味を持つ訳ないか。
馬鹿の妹も別の意味で馬鹿って事はないだろうな?それはそれで似てるって言われる奴が多いからある程度注意しないと。
「レインはシスコンだから勘弁してやってよ。アンもそれに気づかない鈍感だけど」
「ちょっ、誰が鈍感よ!いつまで鈍感って言われなきゃならないの!?」
「貴女にコクって無意識にフラれた男が何人いると思ってるの!?」
「その相談と貴女が鈍感すぎるっていう愚痴がチョコに回ってくるのがストレスだって言ってるのよ」
「その鈍感、病気の域」
「み、みんな揃って何を言うのよぉ~!」
訂正、馬鹿かもしれないじゃなくて馬鹿だった。六人中三人に鈍感扱いされて涙目になってるアンだが、俺は彼女の事を知らないので弁護もできない。
つまり、俺は蚊帳の外。
まだ続きそうだから椅子に座って待つ事にしよう。
「こうなったら待つしかないっ!」
隣にゴッサムも座った。いつの間にかスミス除いて四人で言い合いしてる。こんな状況は何度も経験済みなんだろう。
確かに、関係が薄い人は介入し辛いな。
「暇だ」
「あ、紅茶飲む?」
「いただこうっ!」
俺とゴッサムとスミスは優雅に端末から出した紅茶(なぜか誰も紅茶の事を指摘してくれなかった)を楽しみ、四人の言い合いは昼になるまで続く事となった。
喧嘩するほど仲が良いとはこの事ですね。
この依頼で初めて顔をあわせる奴らを待つが、8時になった所でまだ来ない。よく考えたらこの世界にはまともな時計が無いから集合時間はそこまで意味が無いのかもしれない。
「ちゅー、ちゅー」
ハピは俺の肩に座って花の蜜を吸っている。いつも美味しそうに花の蜜を吸うなぁ。蜂蜜は甘いけどこの花の蜜はどうなんだろうか?まだ味わった事はないから分からない。
まぁ、朝のサラダを食べながら待とう。俺の中では朝食はサラダにしようという健康的な考えを持ってるからすぐに無くなるけど、食べたら後は周りを観察しよう。
朝っぱらから酒を飲んでるおっさん戦士に弓矢を装備した人、アマゾネスみたいな人もいる。
率直な感想を言うとちょっと暇な日にと多過ぎませんかね?
ここにいる奴らの半分は酒を飲んでる。でも、それだけ平和だって事だな。
で、いつ来るんだろう?待ち合わせ時間から一時間は過ぎたな。まあ、今回の依頼は俺のダンジョンを攻略する事だけどね。
「んー、んーんんー」
鼻歌を歌いながら待っているとある一団が目にとまった。受付の人と話をしてる五人組、槍と盾持ち一人に大剣一人、この二人はフルフェイスの兜とゴツい鎧を着込んでいて後の四人は弓矢装備が一人で魔法使いっぽいのが二人、後の一人はマッチョだが軽装で荷物を誰より持っている。
男女比は三対三くらいか?それなりのカップルが出来てそうなパーティーだが、そんなのが出たら仲が悪くなりそうだ。
おっ、受付の人が俺を指差した。間違いなく今回の依頼を一緒に受ける人達か。
立ち上がって受付の人の所に行く。俺の姿と名前はもしかしたら知られてるかもしれない。なんせ着物姿にメガネをかて肩にピクシーを乗せて傘を持った男だもんな。
「喧嘩屋はお前か?」
「ああ、今回の依頼で一緒になる部隊ってのはあんたらの事か?」
シュンッ
おっと危ないな!大剣を持ってる奴がいきなり俺の顔面に手刀をかまそうとしてきたぞ!
ま、紙一重で避けられたからいいけど、コレってさ、小手つけてるから普通の人が当たったらめっちゃ痛いんじゃないの?
そう思ってた矢先、今度は弓矢装備の人足払いを食らった。が、そんな程度で俺は転ばない。
体術に通じてるんだな。これが弓矢装備の人への率直な感想だった。
「ちょっと蹴りが軽いんじゃないか?」
「…………まあまあじゃない?」
弓矢の人は言ったが、まあまあは無いって。手刀を避けた上に足払いを食らっても倒れなかったんだぜ?
「いきなり人の顔に手刀を繰り出したり足払いしてまあまあは無いだろう?」
「そこら辺は生きて帰った時に飯を奢りながら謝るよ。ほら、メンバー紹介!」
魔法使いっぽい二人組のうち背がもう一人より高い方がパンパンと手を叩いて自分のメンバーの自己紹介を促した。
「ケーム、見たまんま大剣を使う。ランクは後ちょっとで4」
「スミス、ランク4」
「私はアンよ。ごめんね、あの二人がいきなりやるっていうから私が代わりに謝るわ」
「レインだ。アンの兄である。」
「チョコだよ、得意魔法は水と土!」
「ゴッサムッ!運び屋をやってるっ!」
大剣使い、弓矢装備の人、背の高い魔法使い、槍装備の人、もう一人の魔法使い、ムキムキの人の順で自己紹介だ。全員の名前が短いかつ適当に思えるのは俺の喧嘩屋と同じような偽名だからなのか?
いや、俺の喧嘩屋はあだ名だよな。その名で登録したけども。
てか、声からして男はレインとゴッサムだけか!?これってある意味レインのハーレムパーティーみたいな感じじゃないか。羨ましくはない。羨ましいと思ったら肩の上に座ってる人の目がメジェドになるから。
筋肉ムキムキの人は運び屋なのか?そこまで筋肉があったら戦闘職に就くべきだと思うが…………
「むっ、この俺が前線にいるべきだと思ったなっ!残念な事にこんな身体だが戦闘はからっきしでなっ、スキル持ちとやりあうと確実に負ける上に俺のスキルは運搬に便利だから運び屋をやってるっ!」
「なるほどな。深くは聞かないけど運び屋があんたにとって天職だった訳か」
「そういう事だっ!」
これで合点がいったな。この世界ってスキルがあるか無いかで決まるからなぁ。俺は一つしかないのが残念だけどね。
「っと、自己紹介が遅れたな。俺は喧嘩屋と名乗る者だ。職はテイマーをしている。こっちはピクシーのハピだ」
「よろしく~」
軽く手を振りながら挨拶をする。俺の印象はどうなってるんだろうか?ろくな武器を持ってない変な野郎だと思われてないだろうか?
肉体は強くても心は結構折れやすいんだぞ俺。就職できなかったのも母さんの妨害ですぐに心が折れるから…………
「よし、じゃあ例のダンジョンに行こう」
「待った!」
いきなりレインに止められたぞおい。何か問題でも発生したのか?
「どうしてお前はいきなりここに現れてランク4を取った?」
それ聞いちゃうの!?そういう話は禁止みたいな暗黙の了解はこのギルドには無いのか?いや、さ?ギルド長の孫を傷一つ付けずに助け出したっていう功績があるからこそランク4になったんだけどなぁ。
そんな事を堂々と言える筈がない。目立つのはもうこりごりなんだから!
「そんなの答える必要は無いだろ?」
「いや、どうやって一流の称号であるランク4にぽっと出のお前が辿り着いた!世界に千人もいないランク4に!お前はそれに答える義務がある!」
「アー、ハイハイ、行キマショーネー」
「聞いてるのか貴様!」
「きっちりと聞いてるわ!周りを見ろこの馬鹿!」
この馬鹿兄は自分の発言が尋問になってる事に気づいているのかいないのか分からないが、他人の個人情報を公の場で探ろうとしてる。
周りの人らがしんと静まり返ってる。こいつのメンバー含めてだ。
こんな所ではっきり言っちゃいけない事くらい分かってると思ったんだけどなぁ。
と、反論したら肩を掴まれたのでそのままキッチリガッチリと十字固めを決めさせていただきました。
「あだだだだだだだっ!?」
「余計な事は聞かない!はい、復唱!」
「なっ、何をするがががががっ!?」
ダメだこりゃ。押し問答は嫌いだから放置しておこう。ただ、今からこいつも含めてダンジョン攻略に行くから嫌だなぁ。
「ちょっ、ちょっと止めてくれませんか?この馬鹿兄が面倒な事を…………」
「はぁ、もしかしていつもこんな感じ?」
「どうだっけ?馬鹿兄に興味無いから……」
興味無いって言われてやーんの。まぁ、お年頃の女の子は自分の兄に興味を持つ訳ないか。
馬鹿の妹も別の意味で馬鹿って事はないだろうな?それはそれで似てるって言われる奴が多いからある程度注意しないと。
「レインはシスコンだから勘弁してやってよ。アンもそれに気づかない鈍感だけど」
「ちょっ、誰が鈍感よ!いつまで鈍感って言われなきゃならないの!?」
「貴女にコクって無意識にフラれた男が何人いると思ってるの!?」
「その相談と貴女が鈍感すぎるっていう愚痴がチョコに回ってくるのがストレスだって言ってるのよ」
「その鈍感、病気の域」
「み、みんな揃って何を言うのよぉ~!」
訂正、馬鹿かもしれないじゃなくて馬鹿だった。六人中三人に鈍感扱いされて涙目になってるアンだが、俺は彼女の事を知らないので弁護もできない。
つまり、俺は蚊帳の外。
まだ続きそうだから椅子に座って待つ事にしよう。
「こうなったら待つしかないっ!」
隣にゴッサムも座った。いつの間にかスミス除いて四人で言い合いしてる。こんな状況は何度も経験済みなんだろう。
確かに、関係が薄い人は介入し辛いな。
「暇だ」
「あ、紅茶飲む?」
「いただこうっ!」
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