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会食にはいつも正装で
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テロレロレン♪テロレロレン♪
いつものログインボーナスの音で目が覚める。今日も早起き元気な子、なんつって。
俺のダンジョン攻略(?)から早一週間、意外と依頼が無いので街をハピとメジェドさんと金時ぶらぶらしたりした。
あ、金ピカスライムの名前は金時になった。ハピを通して正式にテイムする時に名付けが必要になるから名付けなければならなかったんだよ。
その時に金ピカスライムに付けた名前が金時だ。いや、ボケとかじゃなくてさらっと思いついた名前が金時だったんだ。
改めて、端末で調べた金時の説明をしておこう。
名前・金時(レベル2)
種族・スライム(希少種)
体力・1200
魔力・800
攻撃力・670
守備力・4000
素早さ・1600
運・0.05
スキル・硬化(レベル4)、土魔法(レベル1)、金塊化(レベル3)
という風な感じだった。
希少種なだけあって魔法を使えるスライムだった。まだレベル1だけど、成長したらだいぶ強くなるだろう。
次に俺が気になったのが硬化スキルだった。硬化、というくらいだからどれだけ硬くなるんだろうと思って試してみたら、なんと俺の体感的に鋼鉄より遥かに硬くなれることが判明した。
硬すぎるのは動きにくくなるのと同じだが、防御と共に攻撃にもなるスキルだと俺は考えた。もし、俺が硬化した金時をぶん投げたらどれだけ相手にダメージが入るか想像つかない。かといって、誰かに試すのもどうかと思い何もしていない。
モンスターにやればいいと思うが、なにせ外に、というかモンスターが出現するところに行っていない。
金時とハピのレベルもちょくちょく上げていきたいけど、もうちょっと効率のいい経験値稼ぎがないかなぁ。
と考えていたが、今日も依頼を受けるつもりはない。
ニート生活に戻ってる訳じゃなく、今日はギルドマスター直々に、ランク4以上になった新人達との会食に来いと言われてるんだ。時間は昼からということなので朝っぱらから動くつもりもないし、予定が入ったから狩りに行くつもりもない。
てか、毎晩きっちり12時に来る魔王の相手を3時間ほどして寝てるからもうちょっと寝たい。でも、ログインボーナスの音で目が覚めちゃうんだよなぁ。
もうちょっと寝たいけど、動くか。
「ふにゃ……あしゃですかぁ……?」
「もうちょっと寝てていいぞ」
「…………すぴぃ」
ハピは寝るのは早くて起きるのは遅い、とは言っても8時にはちゃんと起きる。俺が起きるのが早いだけだ。
「…………………………………………」
何でメジェドさんはいつも天井に張り付いてるんだろうか?守護神、あなた不可視だから天井に張り付く必要もないはずなのに。
「んっと…………」
ベッドから上半身を起こし大きく伸びる。さて、早いけど朝食を取りに行くか。今日はパンみたいな軽いのでいいか。
ハピは花の蜜を出せばいいし、メジェドさんにはドムドム、だっけ、忘れかけてるけどそれの心臓を捧げたらいい。
寝巻きから着替えてっと、流石に着物のまま寝るわけにもいかないからパジャマで寝ている。着物に着替えてローブを羽織る。
「ごしゅじんしゃま~……ハピを置いていかないでくださいまし~……」
ハピが半ば寝ながら俺の首筋に抱きついてきた。まあ、肩の上で寝そうだから揺らさずに行かないとな。
メジェドさんにはここでドムドムの心臓を食べてもらわないと。透明な何かが心臓を食べるなんて、俺はともかく他から見たら怪奇現象になるもんな。なら、他から見られずに食べられるのはここしかない。
端末を弄って前に買ってたドムドムの心臓の串焼き五本を取り出してメジェドさんに渡す。
「…………………………………………」
念動力で器用に布の中に串焼きを入れ、小さな咀嚼音が聞こえたと思ったら串だけを返してきた。2分も経たないうちに食べちゃうから、結構早食いなんだなぁ。
さて、まずはギルドに向かうか。宿を出て先に向かう場所だしな。
~●~●~●~●~
「ギルドマスターはいるか?喧嘩屋が来たと伝えてくれ」
「かしこまりました。少々お待ちください」
朝早くから働いてる受付嬢さんが朝早くから来て朝食を食べ終わった俺に対応してくれた。会話してすぐに奥の方に、というか二階に行ったからギルドマスターを呼びに行ったのだろう。
「すぴぃ……すぴぃ……」
ハピはまだ気持ちよさそうに眠ってる。ついでに、俺の後ろに不可視なメジェドさんがいる。不可視と言っても俺には見えてるが。
「来るの早い」
「よお、おはようさん」
「おはよう」
まずは挨拶から入ってみた。ギルドマスターは文句があったらしいが、挨拶でうやむやにしてやった。なんだよ、年寄りだから早く起きろよ。
「その格好で行くの?」
「いや、ローブは脱ぐ。流石に会食でローブは無いだろ?」
「ん、大体舐められないようにフル装備で来る」
「俺はこの下がフル装備だからな」
というか、今持ってる服は天夜叉の着物とパジャマだけなんだけど。日常生活で着物をずっと着るってのもアレかもしれないが、慣れたら全く気にならないな。
しっかし、皆フル装備で来るのか。全身を鎧で固めてる奴とかいるだろうな。どんなデザインなのか気になるな。
昼からの飯も結構気になる。向こうの世界の高級料理は何回か食った事はあるが、こっちの世界の豪華な食事はどんな感じなんだろう?
「昼まで時間ある」
「ここでダラダラすればいいだろ?」
「私には仕事がある」
「しゃーないか。街をほっつき歩いて時間を潰すことにするよ」
「そうした方がいい」
そんな会話をした後にギルドから出て昼まで時間を潰すことにした。今は朝の6時、昼まであと少なく見積もって5時間、か。なっがいなぁ…………
俺たち一行は街をブラブラしながら時間を潰すことにしたとさ。
いつものログインボーナスの音で目が覚める。今日も早起き元気な子、なんつって。
俺のダンジョン攻略(?)から早一週間、意外と依頼が無いので街をハピとメジェドさんと金時ぶらぶらしたりした。
あ、金ピカスライムの名前は金時になった。ハピを通して正式にテイムする時に名付けが必要になるから名付けなければならなかったんだよ。
その時に金ピカスライムに付けた名前が金時だ。いや、ボケとかじゃなくてさらっと思いついた名前が金時だったんだ。
改めて、端末で調べた金時の説明をしておこう。
名前・金時(レベル2)
種族・スライム(希少種)
体力・1200
魔力・800
攻撃力・670
守備力・4000
素早さ・1600
運・0.05
スキル・硬化(レベル4)、土魔法(レベル1)、金塊化(レベル3)
という風な感じだった。
希少種なだけあって魔法を使えるスライムだった。まだレベル1だけど、成長したらだいぶ強くなるだろう。
次に俺が気になったのが硬化スキルだった。硬化、というくらいだからどれだけ硬くなるんだろうと思って試してみたら、なんと俺の体感的に鋼鉄より遥かに硬くなれることが判明した。
硬すぎるのは動きにくくなるのと同じだが、防御と共に攻撃にもなるスキルだと俺は考えた。もし、俺が硬化した金時をぶん投げたらどれだけ相手にダメージが入るか想像つかない。かといって、誰かに試すのもどうかと思い何もしていない。
モンスターにやればいいと思うが、なにせ外に、というかモンスターが出現するところに行っていない。
金時とハピのレベルもちょくちょく上げていきたいけど、もうちょっと効率のいい経験値稼ぎがないかなぁ。
と考えていたが、今日も依頼を受けるつもりはない。
ニート生活に戻ってる訳じゃなく、今日はギルドマスター直々に、ランク4以上になった新人達との会食に来いと言われてるんだ。時間は昼からということなので朝っぱらから動くつもりもないし、予定が入ったから狩りに行くつもりもない。
てか、毎晩きっちり12時に来る魔王の相手を3時間ほどして寝てるからもうちょっと寝たい。でも、ログインボーナスの音で目が覚めちゃうんだよなぁ。
もうちょっと寝たいけど、動くか。
「ふにゃ……あしゃですかぁ……?」
「もうちょっと寝てていいぞ」
「…………すぴぃ」
ハピは寝るのは早くて起きるのは遅い、とは言っても8時にはちゃんと起きる。俺が起きるのが早いだけだ。
「…………………………………………」
何でメジェドさんはいつも天井に張り付いてるんだろうか?守護神、あなた不可視だから天井に張り付く必要もないはずなのに。
「んっと…………」
ベッドから上半身を起こし大きく伸びる。さて、早いけど朝食を取りに行くか。今日はパンみたいな軽いのでいいか。
ハピは花の蜜を出せばいいし、メジェドさんにはドムドム、だっけ、忘れかけてるけどそれの心臓を捧げたらいい。
寝巻きから着替えてっと、流石に着物のまま寝るわけにもいかないからパジャマで寝ている。着物に着替えてローブを羽織る。
「ごしゅじんしゃま~……ハピを置いていかないでくださいまし~……」
ハピが半ば寝ながら俺の首筋に抱きついてきた。まあ、肩の上で寝そうだから揺らさずに行かないとな。
メジェドさんにはここでドムドムの心臓を食べてもらわないと。透明な何かが心臓を食べるなんて、俺はともかく他から見たら怪奇現象になるもんな。なら、他から見られずに食べられるのはここしかない。
端末を弄って前に買ってたドムドムの心臓の串焼き五本を取り出してメジェドさんに渡す。
「…………………………………………」
念動力で器用に布の中に串焼きを入れ、小さな咀嚼音が聞こえたと思ったら串だけを返してきた。2分も経たないうちに食べちゃうから、結構早食いなんだなぁ。
さて、まずはギルドに向かうか。宿を出て先に向かう場所だしな。
~●~●~●~●~
「ギルドマスターはいるか?喧嘩屋が来たと伝えてくれ」
「かしこまりました。少々お待ちください」
朝早くから働いてる受付嬢さんが朝早くから来て朝食を食べ終わった俺に対応してくれた。会話してすぐに奥の方に、というか二階に行ったからギルドマスターを呼びに行ったのだろう。
「すぴぃ……すぴぃ……」
ハピはまだ気持ちよさそうに眠ってる。ついでに、俺の後ろに不可視なメジェドさんがいる。不可視と言っても俺には見えてるが。
「来るの早い」
「よお、おはようさん」
「おはよう」
まずは挨拶から入ってみた。ギルドマスターは文句があったらしいが、挨拶でうやむやにしてやった。なんだよ、年寄りだから早く起きろよ。
「その格好で行くの?」
「いや、ローブは脱ぐ。流石に会食でローブは無いだろ?」
「ん、大体舐められないようにフル装備で来る」
「俺はこの下がフル装備だからな」
というか、今持ってる服は天夜叉の着物とパジャマだけなんだけど。日常生活で着物をずっと着るってのもアレかもしれないが、慣れたら全く気にならないな。
しっかし、皆フル装備で来るのか。全身を鎧で固めてる奴とかいるだろうな。どんなデザインなのか気になるな。
昼からの飯も結構気になる。向こうの世界の高級料理は何回か食った事はあるが、こっちの世界の豪華な食事はどんな感じなんだろう?
「昼まで時間ある」
「ここでダラダラすればいいだろ?」
「私には仕事がある」
「しゃーないか。街をほっつき歩いて時間を潰すことにするよ」
「そうした方がいい」
そんな会話をした後にギルドから出て昼まで時間を潰すことにした。今は朝の6時、昼まであと少なく見積もって5時間、か。なっがいなぁ…………
俺たち一行は街をブラブラしながら時間を潰すことにしたとさ。
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