109 / 185
万感
藹藹
しおりを挟む
盗撮用のカメラと
隠しカメラ
microSDとDVD
編集データ保存された
穂苅のノートパソコン
そして
清人が隠し持っていた
売春報酬金が
篠崎の前に置かれ
音声を消去し
動画を確認する篠崎は
ノートパソコンを閉め
報酬金を数えた
50万の束を二つに折り
無造作にズボンのポケットへ
捩じ込み
残金を清人の前へ置き
「服を買え
明日から幸介の下で
働いて貰う
残った金は
必要な物を買え」
仏頂面の篠崎に
清人は頭を下げ
金を手前へ引き寄せる
「次は無い
肝に銘じろ 関」
篠崎の言葉と
巽組長の言葉が重複し
背筋が凍る関は
生唾を飲み込み
深く陳謝した
篠崎は両腕を首の後ろへ回し
座席に寄り掛かりながら
長めの鼻息を吐き
「清人を連れて
小夜子に挨拶して来い
催促の電話が鳴り放題で
煩くて堪らん」
無愛想な篠崎が
若干 疲れた表情を見せ
事務所から
関と清人を追い払った
常連客で賑わう
寿司詰め状態の
和風スナック[小夜子]
新入りの歓迎会は
主役なく盛り上がり
出来上がる客達から
歓迎の儀式を受け
もみくちゃにされる清人
カウンターの口まで
清人が辿り着くと
小夜子ママが清人の腕を掴み
カウンターの中へ引き寄せ
首から提げる笛を鳴らした
「お披露目終了!」
清人が未成年である事から
フロアでの接待は せず
今後カウンター越しにしか
清人を見る事が出来ない
お披露目は 1日限定
フロアを通る清人に唯一
触れられる歓迎の儀式
常連客達の鳴り止まぬ
ブーイングを
他人事の様に
戸口で見ていた関
「煩いわね
常連客達
清ちゃんは
関ちゃんの飼い猫よ」
ママの一言で
矢面に立たされた関は
常連客から一斉攻撃を
喰らう嵌めになった
モダンな日本髪を結い
着物を纏う小夜子ママ
袖口に腕を入れ
腕組する姿は
威勢の良い姐さん風情で
豪快に笑う
小夜子ママに手招きされる清人は
小夜子ママへ頭を下げ
幸介に背を押されつつ
常連客へ頭を下げた
「清ちゃん」
優しく清人を呼ぶ
小夜子ママ
清人は背中を支える
幸介の方へ振り返り
「ママさんの声
…聞いた事が…」
飽きれた幸介は
冗談半分に応えた
「前世 母さんかもよ」
笑い声が飛び交い
騒然とする賑やかな店内で
ひとりひとりの客を
上手く操る小夜子ママ
絶え間なく会話が続き
爆笑の渦が巻き起こる
一瞬 小夜子ママの視線が
戸口へ向けられ
小夜子ママを見ていた清人は
その場を後退り
厨房奥へと身を隠した
清人を追う幸介は
ガス台の前に立ち竦む
清人の肩を抱き
声を掛ける
「疲れた?」
清人は黒いシャツの胸元へ
震える拳を翳し
小声で呟く
「居るべき人が
…居ない」
カウンターへ戻る幸介は
戸口付近で酒を飲む関を確認し
首を傾げ
舞い戻る幸介は
敢えて清人に報告せず
話題を変える
「明日も食事
作りに行くよ」
思い出した清人は
跳ねる様に頭を上げ
幸介の顔を見た
「幸介さん」
「ん?」
「ふ…服を
選んで 貰えませんか?」
口篭る清人の頼みに
笑顔を見せた幸介は
嬉しそう微笑み
優しく頷いていた
隠しカメラ
microSDとDVD
編集データ保存された
穂苅のノートパソコン
そして
清人が隠し持っていた
売春報酬金が
篠崎の前に置かれ
音声を消去し
動画を確認する篠崎は
ノートパソコンを閉め
報酬金を数えた
50万の束を二つに折り
無造作にズボンのポケットへ
捩じ込み
残金を清人の前へ置き
「服を買え
明日から幸介の下で
働いて貰う
残った金は
必要な物を買え」
仏頂面の篠崎に
清人は頭を下げ
金を手前へ引き寄せる
「次は無い
肝に銘じろ 関」
篠崎の言葉と
巽組長の言葉が重複し
背筋が凍る関は
生唾を飲み込み
深く陳謝した
篠崎は両腕を首の後ろへ回し
座席に寄り掛かりながら
長めの鼻息を吐き
「清人を連れて
小夜子に挨拶して来い
催促の電話が鳴り放題で
煩くて堪らん」
無愛想な篠崎が
若干 疲れた表情を見せ
事務所から
関と清人を追い払った
常連客で賑わう
寿司詰め状態の
和風スナック[小夜子]
新入りの歓迎会は
主役なく盛り上がり
出来上がる客達から
歓迎の儀式を受け
もみくちゃにされる清人
カウンターの口まで
清人が辿り着くと
小夜子ママが清人の腕を掴み
カウンターの中へ引き寄せ
首から提げる笛を鳴らした
「お披露目終了!」
清人が未成年である事から
フロアでの接待は せず
今後カウンター越しにしか
清人を見る事が出来ない
お披露目は 1日限定
フロアを通る清人に唯一
触れられる歓迎の儀式
常連客達の鳴り止まぬ
ブーイングを
他人事の様に
戸口で見ていた関
「煩いわね
常連客達
清ちゃんは
関ちゃんの飼い猫よ」
ママの一言で
矢面に立たされた関は
常連客から一斉攻撃を
喰らう嵌めになった
モダンな日本髪を結い
着物を纏う小夜子ママ
袖口に腕を入れ
腕組する姿は
威勢の良い姐さん風情で
豪快に笑う
小夜子ママに手招きされる清人は
小夜子ママへ頭を下げ
幸介に背を押されつつ
常連客へ頭を下げた
「清ちゃん」
優しく清人を呼ぶ
小夜子ママ
清人は背中を支える
幸介の方へ振り返り
「ママさんの声
…聞いた事が…」
飽きれた幸介は
冗談半分に応えた
「前世 母さんかもよ」
笑い声が飛び交い
騒然とする賑やかな店内で
ひとりひとりの客を
上手く操る小夜子ママ
絶え間なく会話が続き
爆笑の渦が巻き起こる
一瞬 小夜子ママの視線が
戸口へ向けられ
小夜子ママを見ていた清人は
その場を後退り
厨房奥へと身を隠した
清人を追う幸介は
ガス台の前に立ち竦む
清人の肩を抱き
声を掛ける
「疲れた?」
清人は黒いシャツの胸元へ
震える拳を翳し
小声で呟く
「居るべき人が
…居ない」
カウンターへ戻る幸介は
戸口付近で酒を飲む関を確認し
首を傾げ
舞い戻る幸介は
敢えて清人に報告せず
話題を変える
「明日も食事
作りに行くよ」
思い出した清人は
跳ねる様に頭を上げ
幸介の顔を見た
「幸介さん」
「ん?」
「ふ…服を
選んで 貰えませんか?」
口篭る清人の頼みに
笑顔を見せた幸介は
嬉しそう微笑み
優しく頷いていた
0
あなたにおすすめの小説
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる