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隠れ家[プロローグ]
妾の子
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家と家の間に
高級車一台分の門扉
両側ブロック塀の
狭い私道
民家2軒分奥に
木々に囲まれた
砂利の駐車場があり
南向きの
古い洋館が
ひっそりと佇む
昔 何処かの富豪が
愛人を囲った隠れ家
そこが
僕等の育った家
時代が代わり
富豪の道楽ではないが
僕等が 妾の子である事は
間違いない
父親の義父は
某グループ会社の創立者であり
父親は婿養子の跡継ぎ
代表取締役社長
そして 僕等の母親は
父親の幼馴染
母親は愛人ではあるが
父親と
ごく普通の恋愛をし
戦略結婚の様に
創立者の娘と
所帯を持った父親と
別れる事なく
恋愛関係を継続している
なので 母親は
愛人である自覚はなく
裕福な家庭の奥様であり
古い洋館の中
お姫様の様な
振舞いをする
通いの年老いた家政婦が
家事全般を賄い
僕等の子育ても
家政婦が 全て任されていた
だから僕等は
父親も母親も
余り必要とはしなかった
絢爛豪華重視に
建築された洋館
中央のアプローチ玄関を抜ければ
30畳程の大理石床が広がり
玄関口に面した壁は
硝子一面張り巡らせ
重いカーテンが下がっている
昔は 洒落た
ダンスフロアだった様だが
今は 日当たり良好な窓際に
大きなソファーが あり
母親は 一日の大半を
そこで 過ごした
父親が訪問する時だけ
硝子テーブルが設置され
家政婦が用意した食事をとり
母親と並び新聞を読む後ろ姿は
仲睦まじい恋人同士に映り
父親訪問のたび
僕等は家政婦と外出をした
大理石フロアの奥に
貴賓室と名づく母親の寝室
無論 僕等が入れる事はなく
貴賓室横の浴室だけは
入浴を許可され
浴室を挟み 反対側にキッチンがあり
僕等の食事は キッチン内の
ステンレス製の調理台で食した
あくまでも この洋館は
母親と密会する為の隠れ家で
一家団欒する場所ではなく
僕等の部屋は
2階に設置された客室を
与えられた
昔の洋館だけに
各部屋にバスルームなどない
客が宿泊する為のベッドルーム
大理石フロアの右手側
階段を登り
フロアを見下ろせる
手摺り廊下がある
三部屋客室の扉が並ぶ
一番 手前の部屋が
僕等の居間になり
家政婦の休憩室でもあった
二番目の部屋が
弟の部屋
そして
奥が僕の部屋
これが 隠れ家の全貌
高級車一台分の門扉
両側ブロック塀の
狭い私道
民家2軒分奥に
木々に囲まれた
砂利の駐車場があり
南向きの
古い洋館が
ひっそりと佇む
昔 何処かの富豪が
愛人を囲った隠れ家
そこが
僕等の育った家
時代が代わり
富豪の道楽ではないが
僕等が 妾の子である事は
間違いない
父親の義父は
某グループ会社の創立者であり
父親は婿養子の跡継ぎ
代表取締役社長
そして 僕等の母親は
父親の幼馴染
母親は愛人ではあるが
父親と
ごく普通の恋愛をし
戦略結婚の様に
創立者の娘と
所帯を持った父親と
別れる事なく
恋愛関係を継続している
なので 母親は
愛人である自覚はなく
裕福な家庭の奥様であり
古い洋館の中
お姫様の様な
振舞いをする
通いの年老いた家政婦が
家事全般を賄い
僕等の子育ても
家政婦が 全て任されていた
だから僕等は
父親も母親も
余り必要とはしなかった
絢爛豪華重視に
建築された洋館
中央のアプローチ玄関を抜ければ
30畳程の大理石床が広がり
玄関口に面した壁は
硝子一面張り巡らせ
重いカーテンが下がっている
昔は 洒落た
ダンスフロアだった様だが
今は 日当たり良好な窓際に
大きなソファーが あり
母親は 一日の大半を
そこで 過ごした
父親が訪問する時だけ
硝子テーブルが設置され
家政婦が用意した食事をとり
母親と並び新聞を読む後ろ姿は
仲睦まじい恋人同士に映り
父親訪問のたび
僕等は家政婦と外出をした
大理石フロアの奥に
貴賓室と名づく母親の寝室
無論 僕等が入れる事はなく
貴賓室横の浴室だけは
入浴を許可され
浴室を挟み 反対側にキッチンがあり
僕等の食事は キッチン内の
ステンレス製の調理台で食した
あくまでも この洋館は
母親と密会する為の隠れ家で
一家団欒する場所ではなく
僕等の部屋は
2階に設置された客室を
与えられた
昔の洋館だけに
各部屋にバスルームなどない
客が宿泊する為のベッドルーム
大理石フロアの右手側
階段を登り
フロアを見下ろせる
手摺り廊下がある
三部屋客室の扉が並ぶ
一番 手前の部屋が
僕等の居間になり
家政婦の休憩室でもあった
二番目の部屋が
弟の部屋
そして
奥が僕の部屋
これが 隠れ家の全貌
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