10 / 80
【10】観察対象
しおりを挟む
一応、高校受験なので、一夜漬けではダメだろうと、冬休みはずっと勉強していた。人生初体験である。瞬発力もそうだが、私は集中力にも自信がある。それにしか自信がないとも言えるが。なので冬休みの二週間くらい、六時間眠るほかは、食事中すら参考書を開きっぱなしで、ひたすら勉強した。
寝ずに勉強したかったのだが、親に止められた。親は胃炎を覚えていたのだ。今思えば、食事は比較的優しいものだったようにも思う。しかし既に私は忘れていた。
この期間、外出したのは一度きりである。私にとっては中学最後になった模試だ。
その時の模試では、予想外の、これまでで一番の、ちょっと一般的に考えてすごすぎるレベルの高得点をたたき出した。なんと、一問しか間違わなかったのである。結果が来た時、両親と先生に、唐突に某中高一貫制の全国的に有名な超難関校も受けてみないかと言われた。
だが、一月には滑り止めの試験あるし、もう推薦も決まってるし――「模試は勉強したんだから当然だけど毎日勉強はしません」と言ったら、まぁそうだなぁ、と、みんな納得してくれた。
こうして無事に、まず滑り止めに受かった。私は英語を非常に心配していたのだが、出題されたのは、児童書の一巻のUK版! 日本語で読んでるし、英語自体も簡単だし、これ試験じゃないじゃんと笑いをこらえながら解答した記憶がある。私は英語が大嫌いで、この高校は英語で有名だったのだが、この時期はそれなりに英語が出来たのかもしれない。
こうして推薦の日が近づいた。
さて、舞莉ちゃんと同じ部活の子に、弘子ちゃんという子がいた。
集団競技の運動部の部長だった子で、私との接点は部長会しかなかった。
あんまり話したことのない彼女に、唐突に言われたのである。
「いいよねぇ、親が小さい頃から教えてくれたんだから。そりゃ優勝して当然だよね。この地区、あれ、弱いし。スポ少も入らずコソコソやってたとか性格悪っ。しかも何その目立ちたがり屋。副会長とかまでやってさ。最低に気色悪い」
まぁ、こんな感じだった。雑談から入るでもなく、いきなり言われた。
しかし私は、舞莉ちゃんと秋葉ちゃん以外は、私を嫌いだと思っていたので、言われて当然だと思っていた。だからこれは仕方がない。自分にそのつもりがなくても、みんなにはそう見える。
それはもう、小さい頃から分かっていたことだ。ようするに、今でいう空気を読む能力がないのだと、確信していた。
「普通、うちの部の部長が、中体連功労賞の賞状もらうの! だから私がもらうはずだったの。なのに、なに? は? ちょっと優勝したくらいで、何それ。こっちがどれだけ練習したと思ってんの? うちの部のみんな、どれだけ頑張ったと思ってんの? その成果に貰うのが普通なんだよ。あんたみたいにずるいやつじゃなくて!」
私は、まず、笑顔を消した。これ以上怒らせるべきではない。
そして、中体連功労賞の賞状って、なんだっけと、必死で思い出そうとした。そういえば何か賞状を貰ったが、なぜ貰ったのかよくわからないのがあった気がした。もしかすると、あれが、そうだったのだろうか? 確かに、聞いたことがない名前の賞だった!
続いて、普通は団体競技の部活が貰うのかなと判断した。だとすると、私が貰ったのは、きっとお母さんの影響力だ。この当時は、教頭先生だった。だから、試合に行くと、母親の知り合いが沢山いた。つまり私が貰うべきではなかった。
私は、弘子ちゃんに謝り、その後、舞莉ちゃんも所属しているあの部のみんなに謝ったらいいのかな? そう考えて、口を開こうとした時だった。
「実力ある人間が貰うの当然だろ」
冷淡な声が響いたのである。思わず視線を向けると、真中くんが立っていた。
いつからいたのかはわからないが、彼はこちらに歩み寄ってきた。
「お前らの部、お前らの代で、一切成果残してないしな」
「な」
弘子ちゃんが声を上げかけた。
「目立ちたがり? お前には目立つ能力すら無いだけだろ」
「っ、どういう意味?」
「残念だよなぁ、生徒会選挙落ちて」
「……」
「副会長、相当やりたかったんだ?」
そういえば、弘子ちゃんも私と同じ副会長に立候補していたのだった。やっと私は、それを思い出した。当時はあれほど、彼女の当選を願っていたというのに、すっかり忘れていた。副会長に立候補したのは、私と彼女だけだったのだ。彼女は、やりたがっていた。私は、特にやりたくなかった。だから私は、彼女がやるべきだと思っていたのだ。
しかし、言っては悪いのだが、つい先ほど真中くんが口にした通り、この代の彼女達の部は、不調だったのだ。かなり久しぶりに不調だったようだ。そして逆に、今まで全く注目されてこなかった私の部が、目立ちまくっていた。そのため、みんな運動部というと私の所を挙げていたのである。だから、弘子ちゃんは知名度が低かったのだ。私は逆である。
ただ、やりたくないと思いながらやっていた私と、私にこんな風に言うほど真剣に部活に取り組んでいた弘子ちゃんを比べるなら、私は彼女のほうが相応しいと思いながら、聞いていた。だがそれを今、伝えるべきではない気がした。
「推薦も貰えなかったしな。あの時お前、散々雛辻が贔屓されてるって言ってたけどな、どう考えても、たとえ贔屓があったとしても、お前の成績じゃ、あの高校の推薦を貰うの不可能だから。推薦後に落ちる以前の問題だ。それにすら気づけないほど頭が悪いくせに、絡んでんじゃねぇよ」
「で、でも、この前の期末――」
「体調不良で成績落ちた相手に、たった一回だけ勝って自慢してまわってるお前の頭が信じられない。ゲスすぎだろ。お前、雛辻の病気喜んでただろ、ぶっちゃけ。そのまま高校落ちろって思ってただろ。最低」
「……」
「大体、クラス一緒になった時の授業と、普通のテストでわかるだろ。雛辻はお前と頭の出来が根本的に違うんだよ。少なくと、人としては、圧倒的に雛辻が勝ってる」
なんと、信じられないことに、真中くんは私をフォローしてくれたのである。とても過激な口調で! 弘子ちゃんは、ついに泣き出し、走っていなくなってしまった。追いかけた方が良いのだろうか。彼女がいなくなった方を見ていると、真中くんに言われた。
「なんで言い返さなかった?」
「え? 何を?」
「何って……だから、今の、あいつに」
「だって、お母さんの贔屓で貰った賞だし、運動もそうだし、推薦もそうだし」
「……」
「前に真中くん、言ってたじゃん? 生徒会とか、部長とか。あれもさ、先生方が推薦のために、きっと私にやらせてくれたんじゃないかな。成績良かったのも、多分それでだよ」
私は笑いながら伝えた。だから弘子ちゃんは悪くないのだと言おうと思ったのだ。
だが、真中くんは、目を細めて舌打ちした。
「やっぱ――気にしてた?」
「ん?」
「俺が言ったこと」
「え、あ、ごめん、違う、そんなことないよ! いや、違わないんだけど、真中くんが言った通りだし!」
「ストレス性の胃炎、あれ、俺のせいじゃないの?」
「だから、あれは、受験のストレ――」
「俺のせいだろ」
「違うって!」
「ずっと聞きたかったんだよ。それに言おうと思ってたけど、あれは、単純に自分の点数上がんなくてイラついてただけで、八つ当たりしたんだよ」
「八つ当たり……?」
「そうだよ。それで、悪かったと思ってた! 胃炎の話聞いたとき、死ぬほど謝りたかったんだけどな、機会が全く無かったんだよ! お前、常に誰かが周りにいるしな!」
「でも……お母さんが、学校の先生だから……」
私が思わず呟くと、真中くんがすごく大きなため息をついた。
「それが理由なら、俺が推薦で決まりだったはずだ。お前と違って、うちは両親祖父母全員教師だ。校長だらけ。県の教育長まで、近い親戚だ。どころかお前の行く予定の高校にも、親戚がいる」
「え」
「しかもあの学校は、生徒会だの運動部だのは、実際には全く評価しない勉強重視の学校だろうが。現にほかと違って、勉強の推薦しかないだろ。名言は避けてるが、間違いない。実際、うちの中学で生徒会長やろうが、部活で優勝しようが、成績ダメな奴らはみんな落ちてるだろ、過去に。親戚もそう言ってた」
「じゃあ、私も落ちるのかな?」
「あの模試の成績で落ちたら奇跡だな」
「本当?」
「ああ。って、待って、そういうことじゃなくて! 謝らせろって話!」
「え、えっと、別にだからその、真中くんのせいじゃないよ!」
「じゃあなんであの日から成績急落して、授業中ぼーっとしてたんだよ?」
「へ?」
成績はともかく、授業中のことが話題に出たのが少し意外だった。
みんな、胃炎がその頃から始まっていたと判断していて、だからぼーっとしてたんだねと私に言っていたからだ。
「その、胃炎でぼーっと……」
「違う」
「違わないよ!」
「わかるんだよ」
「え? 何が? なんで?」
「見てたから」
「そんなにずっと気にして謝ろうとしててくれたの!?」
「……それもあるけど」
「それじゃあ真中くんが胃炎になっちゃうよ!」
「……ずっと見てた」
「?」
その時チャイムが鳴ったので、会話は打ち切りとなった。
多分、昼休みだったのだろう。あんまりよく覚えていない。
覚えているのは、私は観察対象として面白いのだろうかと考えたことである。
寝ずに勉強したかったのだが、親に止められた。親は胃炎を覚えていたのだ。今思えば、食事は比較的優しいものだったようにも思う。しかし既に私は忘れていた。
この期間、外出したのは一度きりである。私にとっては中学最後になった模試だ。
その時の模試では、予想外の、これまでで一番の、ちょっと一般的に考えてすごすぎるレベルの高得点をたたき出した。なんと、一問しか間違わなかったのである。結果が来た時、両親と先生に、唐突に某中高一貫制の全国的に有名な超難関校も受けてみないかと言われた。
だが、一月には滑り止めの試験あるし、もう推薦も決まってるし――「模試は勉強したんだから当然だけど毎日勉強はしません」と言ったら、まぁそうだなぁ、と、みんな納得してくれた。
こうして無事に、まず滑り止めに受かった。私は英語を非常に心配していたのだが、出題されたのは、児童書の一巻のUK版! 日本語で読んでるし、英語自体も簡単だし、これ試験じゃないじゃんと笑いをこらえながら解答した記憶がある。私は英語が大嫌いで、この高校は英語で有名だったのだが、この時期はそれなりに英語が出来たのかもしれない。
こうして推薦の日が近づいた。
さて、舞莉ちゃんと同じ部活の子に、弘子ちゃんという子がいた。
集団競技の運動部の部長だった子で、私との接点は部長会しかなかった。
あんまり話したことのない彼女に、唐突に言われたのである。
「いいよねぇ、親が小さい頃から教えてくれたんだから。そりゃ優勝して当然だよね。この地区、あれ、弱いし。スポ少も入らずコソコソやってたとか性格悪っ。しかも何その目立ちたがり屋。副会長とかまでやってさ。最低に気色悪い」
まぁ、こんな感じだった。雑談から入るでもなく、いきなり言われた。
しかし私は、舞莉ちゃんと秋葉ちゃん以外は、私を嫌いだと思っていたので、言われて当然だと思っていた。だからこれは仕方がない。自分にそのつもりがなくても、みんなにはそう見える。
それはもう、小さい頃から分かっていたことだ。ようするに、今でいう空気を読む能力がないのだと、確信していた。
「普通、うちの部の部長が、中体連功労賞の賞状もらうの! だから私がもらうはずだったの。なのに、なに? は? ちょっと優勝したくらいで、何それ。こっちがどれだけ練習したと思ってんの? うちの部のみんな、どれだけ頑張ったと思ってんの? その成果に貰うのが普通なんだよ。あんたみたいにずるいやつじゃなくて!」
私は、まず、笑顔を消した。これ以上怒らせるべきではない。
そして、中体連功労賞の賞状って、なんだっけと、必死で思い出そうとした。そういえば何か賞状を貰ったが、なぜ貰ったのかよくわからないのがあった気がした。もしかすると、あれが、そうだったのだろうか? 確かに、聞いたことがない名前の賞だった!
続いて、普通は団体競技の部活が貰うのかなと判断した。だとすると、私が貰ったのは、きっとお母さんの影響力だ。この当時は、教頭先生だった。だから、試合に行くと、母親の知り合いが沢山いた。つまり私が貰うべきではなかった。
私は、弘子ちゃんに謝り、その後、舞莉ちゃんも所属しているあの部のみんなに謝ったらいいのかな? そう考えて、口を開こうとした時だった。
「実力ある人間が貰うの当然だろ」
冷淡な声が響いたのである。思わず視線を向けると、真中くんが立っていた。
いつからいたのかはわからないが、彼はこちらに歩み寄ってきた。
「お前らの部、お前らの代で、一切成果残してないしな」
「な」
弘子ちゃんが声を上げかけた。
「目立ちたがり? お前には目立つ能力すら無いだけだろ」
「っ、どういう意味?」
「残念だよなぁ、生徒会選挙落ちて」
「……」
「副会長、相当やりたかったんだ?」
そういえば、弘子ちゃんも私と同じ副会長に立候補していたのだった。やっと私は、それを思い出した。当時はあれほど、彼女の当選を願っていたというのに、すっかり忘れていた。副会長に立候補したのは、私と彼女だけだったのだ。彼女は、やりたがっていた。私は、特にやりたくなかった。だから私は、彼女がやるべきだと思っていたのだ。
しかし、言っては悪いのだが、つい先ほど真中くんが口にした通り、この代の彼女達の部は、不調だったのだ。かなり久しぶりに不調だったようだ。そして逆に、今まで全く注目されてこなかった私の部が、目立ちまくっていた。そのため、みんな運動部というと私の所を挙げていたのである。だから、弘子ちゃんは知名度が低かったのだ。私は逆である。
ただ、やりたくないと思いながらやっていた私と、私にこんな風に言うほど真剣に部活に取り組んでいた弘子ちゃんを比べるなら、私は彼女のほうが相応しいと思いながら、聞いていた。だがそれを今、伝えるべきではない気がした。
「推薦も貰えなかったしな。あの時お前、散々雛辻が贔屓されてるって言ってたけどな、どう考えても、たとえ贔屓があったとしても、お前の成績じゃ、あの高校の推薦を貰うの不可能だから。推薦後に落ちる以前の問題だ。それにすら気づけないほど頭が悪いくせに、絡んでんじゃねぇよ」
「で、でも、この前の期末――」
「体調不良で成績落ちた相手に、たった一回だけ勝って自慢してまわってるお前の頭が信じられない。ゲスすぎだろ。お前、雛辻の病気喜んでただろ、ぶっちゃけ。そのまま高校落ちろって思ってただろ。最低」
「……」
「大体、クラス一緒になった時の授業と、普通のテストでわかるだろ。雛辻はお前と頭の出来が根本的に違うんだよ。少なくと、人としては、圧倒的に雛辻が勝ってる」
なんと、信じられないことに、真中くんは私をフォローしてくれたのである。とても過激な口調で! 弘子ちゃんは、ついに泣き出し、走っていなくなってしまった。追いかけた方が良いのだろうか。彼女がいなくなった方を見ていると、真中くんに言われた。
「なんで言い返さなかった?」
「え? 何を?」
「何って……だから、今の、あいつに」
「だって、お母さんの贔屓で貰った賞だし、運動もそうだし、推薦もそうだし」
「……」
「前に真中くん、言ってたじゃん? 生徒会とか、部長とか。あれもさ、先生方が推薦のために、きっと私にやらせてくれたんじゃないかな。成績良かったのも、多分それでだよ」
私は笑いながら伝えた。だから弘子ちゃんは悪くないのだと言おうと思ったのだ。
だが、真中くんは、目を細めて舌打ちした。
「やっぱ――気にしてた?」
「ん?」
「俺が言ったこと」
「え、あ、ごめん、違う、そんなことないよ! いや、違わないんだけど、真中くんが言った通りだし!」
「ストレス性の胃炎、あれ、俺のせいじゃないの?」
「だから、あれは、受験のストレ――」
「俺のせいだろ」
「違うって!」
「ずっと聞きたかったんだよ。それに言おうと思ってたけど、あれは、単純に自分の点数上がんなくてイラついてただけで、八つ当たりしたんだよ」
「八つ当たり……?」
「そうだよ。それで、悪かったと思ってた! 胃炎の話聞いたとき、死ぬほど謝りたかったんだけどな、機会が全く無かったんだよ! お前、常に誰かが周りにいるしな!」
「でも……お母さんが、学校の先生だから……」
私が思わず呟くと、真中くんがすごく大きなため息をついた。
「それが理由なら、俺が推薦で決まりだったはずだ。お前と違って、うちは両親祖父母全員教師だ。校長だらけ。県の教育長まで、近い親戚だ。どころかお前の行く予定の高校にも、親戚がいる」
「え」
「しかもあの学校は、生徒会だの運動部だのは、実際には全く評価しない勉強重視の学校だろうが。現にほかと違って、勉強の推薦しかないだろ。名言は避けてるが、間違いない。実際、うちの中学で生徒会長やろうが、部活で優勝しようが、成績ダメな奴らはみんな落ちてるだろ、過去に。親戚もそう言ってた」
「じゃあ、私も落ちるのかな?」
「あの模試の成績で落ちたら奇跡だな」
「本当?」
「ああ。って、待って、そういうことじゃなくて! 謝らせろって話!」
「え、えっと、別にだからその、真中くんのせいじゃないよ!」
「じゃあなんであの日から成績急落して、授業中ぼーっとしてたんだよ?」
「へ?」
成績はともかく、授業中のことが話題に出たのが少し意外だった。
みんな、胃炎がその頃から始まっていたと判断していて、だからぼーっとしてたんだねと私に言っていたからだ。
「その、胃炎でぼーっと……」
「違う」
「違わないよ!」
「わかるんだよ」
「え? 何が? なんで?」
「見てたから」
「そんなにずっと気にして謝ろうとしててくれたの!?」
「……それもあるけど」
「それじゃあ真中くんが胃炎になっちゃうよ!」
「……ずっと見てた」
「?」
その時チャイムが鳴ったので、会話は打ち切りとなった。
多分、昼休みだったのだろう。あんまりよく覚えていない。
覚えているのは、私は観察対象として面白いのだろうかと考えたことである。
0
あなたにおすすめの小説
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
再婚相手の連れ子は、僕が恋したレンタル彼女。――完璧な義妹は、深夜の自室で「練習」を強いてくる
まさき
恋愛
「初めまして、お兄さん。これからよろしくお願いしますね」
父の再婚によって現れた義理の妹・水瀬 凛(みなせ りん)。
清楚なワンピースを纏い、非の打ち所がない笑顔で挨拶をする彼女を見て、僕は息が止まるかと思った。
なぜなら彼女は、僕が貯金を叩いて一度だけレンタルし、その圧倒的なプロ意識と可憐さに――本気で恋をしてしまった人気No.1レンタル彼女だったから。
学校では誰もが憧れる高嶺の花。
家では親も感心するほど「理想の妹」を演じる彼女。
しかし、二人きりになった深夜のキッチンで、彼女は冷たい瞳で僕を射抜く。
「……私の仕事のこと、親に言ったらタダじゃおかないから」
秘密を共有したことで始まった、一つ屋根の下の奇妙な生活。
彼女は「さらなるスキルアップ」を名目に、僕の部屋を訪れるようになる。
「ねえ、もっと本気で抱きしめて。……そんなんじゃ、次のデートの練習にならないでしょ?」
これは、仕事(レンタル)か、演技(家族)か、それとも――。
完璧すぎる義妹に翻弄され、理性が溶けていく10日間の物語。
『著者より』
もしこの話が合えば、マイページに他の作品も置いてあります。
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/658724858
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる