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小鳩と王子
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それはまだ、花の上で妖精が遊び、波打ち際で人魚が日なたぼっこをしていた時のお話です。
深い森の中で、真っ白なハトが一羽、落ち葉の上にうずくまっていました。大きなタカに襲われ、なんとか逃げ出したものの、翼にひどいケガを負って飛べなくなってしまったのです。流れる血で、白い羽は赤く染まっていました。
ハトが痛みに震えていると、馬がざくざくと落ち葉を踏んで近づいてくる気配がしました。けれど、今のハトは飛ぶどころか歩く力もありません。
「おや、こんなに近づいているのに逃げないなんて」
涼しげな声が降ってきて、ハトは声の主を見上げました。優しそうな目をした王子様が、馬上からハトを見つめていました。
「ひどいケガをしているね! これでは飛んで逃げる事ができないわけだ」
地面に下りた王子様は、ハトが痛い思いをしないよう、ゆっくりとその小さな体を抱えあげました。そしてハトを城に連れ帰ると、ていねいに手当をしてくれたのです。
王子様のおかげで、ハトはすっかり元気になりました。皮膚に傷痕は残ってしまいましたが、羽毛で隠れるし、飛ぶのになんの不自由もありません。
王子様はとても優しく、ハトにルーシアというすてきな名前までくれました。ルーシアは、王子様のことがすっかり好きになってしまいました。
それからというもの、ルーシアと王子様はいつでも一緒でした。王子様がブドウ畑を見に行く時も、となりの国へ遊びにいくときも、いつもルーシアは王子様の肩にとまっていました。会議や儀式で一緒の部屋にいられないときは、外で木の枝にとまり、窓から王子様の姿を見ていました。
ある日、枝の上で王子様の用事が終わるのを待っていたルーシアに、友達のツバメが話かけてきました。
「あなたは少しあの人間に近づきすぎよ」
「どうしてそれがいけないの? 王子様はいい人よ」
「でも、ハトは人間の恋人にはなれないのよ」
そう言われて、ルーシアは少し悲しくなりました。
ツバメは尾羽を落ち着かない様子で動かすと、こう続けました。
「それに、私、なんだか嫌な予感がするの。もうすぐ、この国に悪い事が起きる気がするの」
ルーシアはそれを聞いてびっくりしました。
ツバメの予感は当たるのです! ツバメは、少し先の未来が分かる力を持っていました。その証拠に、誰に教わらなくてもいつ頃南へ旅立てばいいか、きちんと知っているでしょう?
まったく、人間が知らないだけで、鳥達は実に様々な力を持っているのです。実はハトも、どんな実が食べられ、どんな実が食べられないのか、見るだけですぐ見分けられるのですよ。
「私はそろそろ南に行くからいいけれど、あなたはずっとここにいるでしょう? 悪いことに巻き込まれないように注意をした方がいいわ」
すっかり不安になった彼女は、王子様の所に飛んで帰りました。
王子様は、ツバメが南に旅立った後も、変わらずルーシアを大切にしてくれました。今まで食べたこともない甘いお菓子を分けてくれ、時には誰にも話したことのない自分の秘密や悩み事を、こっそりとルーシアに教えてくれました。ルーシアはそのたびに王子様とより仲良くなれた気がして、嬉しくなるのでした。
けれど、同時に悲しくもなったのです。なぜなら、どんなに王子様が悩んでいても、人間の言葉をしゃべることもできないルーシアは慰めることすらできないのです。そしてまた、悪い事が起きるというツバメの予言を警告することもできないのです。
幸せだけれど消せないシミのように小さな悲しみが、ずっとルーシアの心に影を落としているのでした。
兵が城にかけこんで来たのは、冬のある夜の事でした。
「王子様! 大変です!」
「どうした?」
暖炉のある部屋で夕食をとっていた王子様は、フォークを動かす手を止めました。
「ドラゴンが、山の中にドラゴンが現れたのです!」
その部屋にいた家来達が、一斉にざわつき始めました。
「このままでは、村の人々が山を越えられずに困るでしょう。また、ドラゴンが山を下りれば、人々が食べられてしまうかも知れません」
それを聞いた王子様は立ち上がりました。
「兵達を集めよ! ドラゴン退治にむかう!」
自分の部屋に戻った王子様は、鎧を身につけながら、ルーシアに話しかけました。
「君はお留守番をしておいで、ルーシア」
ルーシアは、何度も首を振りました。
「でも、ドラゴンは恐ろしいんだよ。ドラゴンを倒した者には、すばらしい奇跡が起こるといわれる。だから、昔は勇ましい人間が大勢ドラゴンを狩ろうとしたけれど、皆返り討ちにされてしまった。それほど危ないのだからついてきてはいけないよ」
そう王子様は説得しましたが、それでもルーシアは大好きな彼のそばを離れるなんて、考えられませんでした。むしろ、王子様がそれほど恐ろしいドラゴンと戦うのなら、自分もそばにいたいと思いました。たとえ力になれなくても。
やがて準備が終わり、王子は兵達を率いてドラゴンのいる山へと向かいました。もちろん、ルーシアも一緒です。
兵達の持つたいまつが、夜闇を照らし出しています。無数に並ぶ銀色の鎧が、炎を映してオレンジ色に輝いていました。白い息が、降ってくる雪に逆らうように立ち昇っていきました。
火のはぜる音と、鎧と剣の触れ合う音が響く中、兵の一人が大きな声をあげました。
「いたぞ! ドラゴンだ!」
あまりにも大きすぎて、ルーシアは最初それがドラゴンだとは思えませんでした。目の前の坂道が、急に盛り上がったように見えたのです。しかし、目が慣れてくると、山道を遮るようにドラゴンが立っていて、こちらを睨みつけているのでした。
「オオオオオ!」
ドラゴンはうなり声をあげました。それだけで、空気がびりびりと震えました。ドラゴンが顔を動かすたび、赤い両の瞳が光の帯を引きます。
「かかれ!」
王子は剣を振り上げ、叫びました。それを合図に、一斉に兵達がドラゴンに斬りかかっていきました。
ルーシアは、王子様達が勝つように、神様に祈りました。しかし、ドラゴンがしっぽを振ったり、爪を振り上げたりするたびに、兵達は倒れ、動かなくなっていきました。
それなのに、兵達がやっと敵につけた傷はとても小さなもので、ドラゴンは平気な顔をしているのです。
ドラゴンが大きく口をあけ、王子様に噛みつこうとします。兵の一人が、王子様の腕をとって後ろに引っ張ります。王子様と兵は、後ろにひっくり返りました。今まで王子様が立っていた場所を、ドラゴンの大きな爪が通り過ぎていきました。
このままでは、王子様が殺されてしまいます。ルーシアは、なんとかして王子様を助けたいと思いました。しかし、どうしたらいいのでしょう。ハトは、剣を持つことすらできないのです。
(どうしたら……)
あることを思いつき、ルーシアは、キッと顔をあげました。そして、大好きな王子様に背をむけると、松明と、ドラゴンの吐く炎で焦げる夜空へと飛び立っていきました。
王子様の傷は浅かったものの、兵達は次々に倒れていきました。
「ひるむな! 邪悪なドラゴンを討った者には、神の加護があるぞ!」
王子様は、大きな声で兵達を励まします。王子様達が負ければ、村の人たちも殺されてしまうかもしれないのです。
それでも、ドラゴンの大きさや爪の鋭さに、兵達はだんだんと勢いをなくしていきました。
「王子様! あれを!」
兵の一人が、夜空を指差しました。
降りしきる雪の間を、白い鳥が勢いよくこちらへ飛んできます。くちばしには、一本の枝。空の黒と雪の白のなかで、枝についたたくさんの実が赤く輝いていました。
「あれは、ルーシアか?」
鳥は、人間にはわからない力を持っているのです。そう、ハトはどれが食べられ、どれが食べられない実なのかをちゃんとわかっているのです。
ルーシアがくわえていた枝についているのは、毒の実でした。その毒は強く、一粒で馬が倒れるほどです。いくらドラゴンでも、これだけたくさんの実を食べれば無事ではいられないでしょう。
ルーシアは、少しの間王子様の事を見つめました。そうして、自分から一気にドラゴンの口の中に飛び込みました。
ドラゴンは大きくのけぞりました。背中の羽が細かく震えます。ドラゴンは、空に吠え声をあげました。そして、ゆっくりと倒れていったのです。
王子は、一人でお城の庭にたたずんでいました。ドラゴンはいなくなりました。けれど、ルーシアもいなくなってしまいました。王子には、それが悲しくて仕方ありませんでした。
もう雪は解け、濡れた土からは緑がのぞいています。冬が終わり、春が来るのです。
「王子様」
ふいに後ろから呼びかけられ、王子様は振り返りました。
そこには、美しい乙女が立っていました。寒いのに、袖のない、質素な白い服を着ています。彼女の目には、なぜか涙がたまっていました。
初めて見るはずの乙女でしたが、王子にはどこか懐かしい感じがしました。
「私が誰か、わかるでしょうか」
乙女が不安げに顔を伏せたとき、王子様は、彼女の腕に傷跡があるのに気がつきました。ちょうど、大きな鷹の爪にかけられたような、深く引っ掻いたような傷跡でした。
王子様は、起きた奇跡にしばらく言葉も忘れ、ただただ乙女を見つめました。
「君は…… ルーシアだね」
そう、ドラゴンを倒した者には、素晴らしい奇跡が起きるのです。
小さな体で、ドラゴンを倒したルーシアは、生き返ったのでした。自分がなりたいと強く願っていた、人間の姿で。
「そう、です。良かった、分かって、もらえて……」
ルーシアの瞳から、涙がこぼれました。
王子様は、微笑みを浮かべると、そっとルーシアを抱きしめました。
深い森の中で、真っ白なハトが一羽、落ち葉の上にうずくまっていました。大きなタカに襲われ、なんとか逃げ出したものの、翼にひどいケガを負って飛べなくなってしまったのです。流れる血で、白い羽は赤く染まっていました。
ハトが痛みに震えていると、馬がざくざくと落ち葉を踏んで近づいてくる気配がしました。けれど、今のハトは飛ぶどころか歩く力もありません。
「おや、こんなに近づいているのに逃げないなんて」
涼しげな声が降ってきて、ハトは声の主を見上げました。優しそうな目をした王子様が、馬上からハトを見つめていました。
「ひどいケガをしているね! これでは飛んで逃げる事ができないわけだ」
地面に下りた王子様は、ハトが痛い思いをしないよう、ゆっくりとその小さな体を抱えあげました。そしてハトを城に連れ帰ると、ていねいに手当をしてくれたのです。
王子様のおかげで、ハトはすっかり元気になりました。皮膚に傷痕は残ってしまいましたが、羽毛で隠れるし、飛ぶのになんの不自由もありません。
王子様はとても優しく、ハトにルーシアというすてきな名前までくれました。ルーシアは、王子様のことがすっかり好きになってしまいました。
それからというもの、ルーシアと王子様はいつでも一緒でした。王子様がブドウ畑を見に行く時も、となりの国へ遊びにいくときも、いつもルーシアは王子様の肩にとまっていました。会議や儀式で一緒の部屋にいられないときは、外で木の枝にとまり、窓から王子様の姿を見ていました。
ある日、枝の上で王子様の用事が終わるのを待っていたルーシアに、友達のツバメが話かけてきました。
「あなたは少しあの人間に近づきすぎよ」
「どうしてそれがいけないの? 王子様はいい人よ」
「でも、ハトは人間の恋人にはなれないのよ」
そう言われて、ルーシアは少し悲しくなりました。
ツバメは尾羽を落ち着かない様子で動かすと、こう続けました。
「それに、私、なんだか嫌な予感がするの。もうすぐ、この国に悪い事が起きる気がするの」
ルーシアはそれを聞いてびっくりしました。
ツバメの予感は当たるのです! ツバメは、少し先の未来が分かる力を持っていました。その証拠に、誰に教わらなくてもいつ頃南へ旅立てばいいか、きちんと知っているでしょう?
まったく、人間が知らないだけで、鳥達は実に様々な力を持っているのです。実はハトも、どんな実が食べられ、どんな実が食べられないのか、見るだけですぐ見分けられるのですよ。
「私はそろそろ南に行くからいいけれど、あなたはずっとここにいるでしょう? 悪いことに巻き込まれないように注意をした方がいいわ」
すっかり不安になった彼女は、王子様の所に飛んで帰りました。
王子様は、ツバメが南に旅立った後も、変わらずルーシアを大切にしてくれました。今まで食べたこともない甘いお菓子を分けてくれ、時には誰にも話したことのない自分の秘密や悩み事を、こっそりとルーシアに教えてくれました。ルーシアはそのたびに王子様とより仲良くなれた気がして、嬉しくなるのでした。
けれど、同時に悲しくもなったのです。なぜなら、どんなに王子様が悩んでいても、人間の言葉をしゃべることもできないルーシアは慰めることすらできないのです。そしてまた、悪い事が起きるというツバメの予言を警告することもできないのです。
幸せだけれど消せないシミのように小さな悲しみが、ずっとルーシアの心に影を落としているのでした。
兵が城にかけこんで来たのは、冬のある夜の事でした。
「王子様! 大変です!」
「どうした?」
暖炉のある部屋で夕食をとっていた王子様は、フォークを動かす手を止めました。
「ドラゴンが、山の中にドラゴンが現れたのです!」
その部屋にいた家来達が、一斉にざわつき始めました。
「このままでは、村の人々が山を越えられずに困るでしょう。また、ドラゴンが山を下りれば、人々が食べられてしまうかも知れません」
それを聞いた王子様は立ち上がりました。
「兵達を集めよ! ドラゴン退治にむかう!」
自分の部屋に戻った王子様は、鎧を身につけながら、ルーシアに話しかけました。
「君はお留守番をしておいで、ルーシア」
ルーシアは、何度も首を振りました。
「でも、ドラゴンは恐ろしいんだよ。ドラゴンを倒した者には、すばらしい奇跡が起こるといわれる。だから、昔は勇ましい人間が大勢ドラゴンを狩ろうとしたけれど、皆返り討ちにされてしまった。それほど危ないのだからついてきてはいけないよ」
そう王子様は説得しましたが、それでもルーシアは大好きな彼のそばを離れるなんて、考えられませんでした。むしろ、王子様がそれほど恐ろしいドラゴンと戦うのなら、自分もそばにいたいと思いました。たとえ力になれなくても。
やがて準備が終わり、王子は兵達を率いてドラゴンのいる山へと向かいました。もちろん、ルーシアも一緒です。
兵達の持つたいまつが、夜闇を照らし出しています。無数に並ぶ銀色の鎧が、炎を映してオレンジ色に輝いていました。白い息が、降ってくる雪に逆らうように立ち昇っていきました。
火のはぜる音と、鎧と剣の触れ合う音が響く中、兵の一人が大きな声をあげました。
「いたぞ! ドラゴンだ!」
あまりにも大きすぎて、ルーシアは最初それがドラゴンだとは思えませんでした。目の前の坂道が、急に盛り上がったように見えたのです。しかし、目が慣れてくると、山道を遮るようにドラゴンが立っていて、こちらを睨みつけているのでした。
「オオオオオ!」
ドラゴンはうなり声をあげました。それだけで、空気がびりびりと震えました。ドラゴンが顔を動かすたび、赤い両の瞳が光の帯を引きます。
「かかれ!」
王子は剣を振り上げ、叫びました。それを合図に、一斉に兵達がドラゴンに斬りかかっていきました。
ルーシアは、王子様達が勝つように、神様に祈りました。しかし、ドラゴンがしっぽを振ったり、爪を振り上げたりするたびに、兵達は倒れ、動かなくなっていきました。
それなのに、兵達がやっと敵につけた傷はとても小さなもので、ドラゴンは平気な顔をしているのです。
ドラゴンが大きく口をあけ、王子様に噛みつこうとします。兵の一人が、王子様の腕をとって後ろに引っ張ります。王子様と兵は、後ろにひっくり返りました。今まで王子様が立っていた場所を、ドラゴンの大きな爪が通り過ぎていきました。
このままでは、王子様が殺されてしまいます。ルーシアは、なんとかして王子様を助けたいと思いました。しかし、どうしたらいいのでしょう。ハトは、剣を持つことすらできないのです。
(どうしたら……)
あることを思いつき、ルーシアは、キッと顔をあげました。そして、大好きな王子様に背をむけると、松明と、ドラゴンの吐く炎で焦げる夜空へと飛び立っていきました。
王子様の傷は浅かったものの、兵達は次々に倒れていきました。
「ひるむな! 邪悪なドラゴンを討った者には、神の加護があるぞ!」
王子様は、大きな声で兵達を励まします。王子様達が負ければ、村の人たちも殺されてしまうかもしれないのです。
それでも、ドラゴンの大きさや爪の鋭さに、兵達はだんだんと勢いをなくしていきました。
「王子様! あれを!」
兵の一人が、夜空を指差しました。
降りしきる雪の間を、白い鳥が勢いよくこちらへ飛んできます。くちばしには、一本の枝。空の黒と雪の白のなかで、枝についたたくさんの実が赤く輝いていました。
「あれは、ルーシアか?」
鳥は、人間にはわからない力を持っているのです。そう、ハトはどれが食べられ、どれが食べられない実なのかをちゃんとわかっているのです。
ルーシアがくわえていた枝についているのは、毒の実でした。その毒は強く、一粒で馬が倒れるほどです。いくらドラゴンでも、これだけたくさんの実を食べれば無事ではいられないでしょう。
ルーシアは、少しの間王子様の事を見つめました。そうして、自分から一気にドラゴンの口の中に飛び込みました。
ドラゴンは大きくのけぞりました。背中の羽が細かく震えます。ドラゴンは、空に吠え声をあげました。そして、ゆっくりと倒れていったのです。
王子は、一人でお城の庭にたたずんでいました。ドラゴンはいなくなりました。けれど、ルーシアもいなくなってしまいました。王子には、それが悲しくて仕方ありませんでした。
もう雪は解け、濡れた土からは緑がのぞいています。冬が終わり、春が来るのです。
「王子様」
ふいに後ろから呼びかけられ、王子様は振り返りました。
そこには、美しい乙女が立っていました。寒いのに、袖のない、質素な白い服を着ています。彼女の目には、なぜか涙がたまっていました。
初めて見るはずの乙女でしたが、王子にはどこか懐かしい感じがしました。
「私が誰か、わかるでしょうか」
乙女が不安げに顔を伏せたとき、王子様は、彼女の腕に傷跡があるのに気がつきました。ちょうど、大きな鷹の爪にかけられたような、深く引っ掻いたような傷跡でした。
王子様は、起きた奇跡にしばらく言葉も忘れ、ただただ乙女を見つめました。
「君は…… ルーシアだね」
そう、ドラゴンを倒した者には、素晴らしい奇跡が起きるのです。
小さな体で、ドラゴンを倒したルーシアは、生き返ったのでした。自分がなりたいと強く願っていた、人間の姿で。
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