10 / 16
第10話 アレヴェルの想い
しおりを挟む
「ほら、あそこにある家よ」
イルラナは目的地を指差した。
出掛けているのか、中にいるのか、家の周りにフェレアの姿は無い。
ふいにアレヴェルが足を止めた。
「どうしたの?」
アレヴェルは形のいい唇の前に人差し指を立て、静かにしろと合図をしてきた。そして岩陰に身を隠すと、イルラナを手招きする。イルラナも彼のすぐ隣にしゃがみこんで隠れた。
フェレアの家へむかう、見知らぬ男の姿があった。
戸口につくと、その男は「おい」と中に呼び掛ける。
アレヴェルが顎でその男を指した。
「あいつはタチの悪い商人さ。盗品だろうが盗掘品だろうが、価値があると思えばなんでも買い取り売っぱらう」
扉代わりの垂らした布から、フェレアが出てきた。浅い木の箱を抱えている。中にビンが幾つか並んで入っているのが見えた。フェレアは箱を地面に置いた。硬い物が触れ合う音がする。
「これで全部か」
商人はしゃがみこんで箱の中のチェックをする。
フェレアは、心配そうにその様子を眺めていた。
(フェレアさん、何かいらなくなった物でも売ろうとしてるのかな?)
「そうだ。ビンが何個かと、石と、紙の束。全部でいくらになるかね」
「まあそう焦るな。紙に何が書いてあるのかわからなきゃな」
「悪いが私は字が読めないんでね。内容はあんたが判断してくれ」
「まあ、錬金術師が書いた物だ。そこそこ金になるだろうよ」
それを聞いた途端、頭に血が上ってイルラナは隠れ場所から飛び出した。
この家にいた錬金術師は一人しかない。エリオンだ。ファレアはエリオンの記録を、実験結果を、苦労して集めたサンプルを、盗んで売ろうとしている!
「ちょっと! それ、エリオンのでしょ!」
「お嬢ちゃん、生きていたのかい! 帰って来ないからてっきり……」
イルラナは箱を取り上げた。
アレヴェルが鼻を鳴らした。
「金目の物だと思って取っておいたんだろう。エリオンがいなくなってからも」
その言葉に、イルラナは王と対峙したとき感じた違和感の正体が初めてわかった。
あの時、ディサクスは『エリオンは何を嗅ぎ回っていたのか』と聞いてきた。
もしもフェレアが言った通り、役人がエリオンの荷物を持って行ったのなら、神殿で彼が何を調べていたのか分かるはずだ。エリオンは実験の記録をいつも紙に書いていたし、日記だって付けていたのだから。
「それでほとぼりが冷めたのを見計らって売り飛ばす、ってか。歳の割に頭使ったじゃねえか」
「い、いや、別にそういうわけじゃ…」
うろうろと視線をさ迷わせたところ、図星なのだろう。フェレアは、出掛ける用事があるから、とか何とか言って、どこかへ行ってしまった。
「ようルバト。というわけでここに売り物はねえよ。悪いけどな」
アレヴェルはシッシッと虫でも払うような仕草をする。
ルバトと呼ばれた商人も、肩をすくめて街の方へと去っていった。
イルラナは地面に箱を置くと、改めて箱の中身に目をやった。
試薬のビンが六本に、イルラナには名前の分からない石。束ねられた紙と、束ねられていない紙。
イルラナは紙を何枚か手に取り、一番上を読んでみる。
アレヴェルが横からのぞきこんでくる。
『親愛なるイルラナへ』
自分の名前が出だしに書いてあって、心臓が高鳴った。
『まだフェレアお婆さんの所にお世話になっているよ。前に送った予定の通りに帰れなくてごめん』
(ああ、やっぱり帰りが遅れる連絡をくれるつもりだったんだ)
そして、その手紙を出すことができなかった。
『この村の人達は水が無くて困っているみたいだ。硬い岩(君は興味がないだろうから、名前とか、特徴とかは書かないけど)のせいで水路が作れないのが問題だ。僕はそれをなんとかしようと思っている。それから、ここにはきれいな王宮や湖や神殿があってね。神殿は一般人でも見ていいんだって。一部だけだけど。今度、見に行ってみるつもり』
ぽろぽろと涙が手紙に落ちた。
「そっか……」
誰にともなく、イルラナはつぶやいた。
「エリオンは錬金術師だから……この国の人のためになることをしようと……そうやって他人(ひと)の事ばっかり……」
それに、ディサクス王のことも書いていない。たぶん、イルラナにルウンケストの国で行なわれている酷いことを知らせたくなかったのだろう。そしてそんな所にいる自分のことを心配をさせたくなかったに違いない。
(私はエリオンの事が好きなんだ)
その事実がスッと心に沁(し)み込んで来た。なんだか照れ臭くて、エリオンとの関係が変わってしまうのが怖くて、気付かないふりをしていた事実が。こんなわけの分からない状況になって初めて、こんな単純なことがようやくわかるなんて。
「エリオン……エリオン……」
もう返事が返ってこないのを知りながら、涙混じりの声で何度も名前を呼ぶ。
小さく舌打ちが聞こえた気がした。
不意に目の前が暗くなった。背に、アレヴェルの暖かい手を感じて、初めて彼に抱き締められているのに気がついた。アレヴェルより背の低いイルラナは、彼の胸に顔を埋める
形になる。頭のてっぺんに、アレヴェルの呼吸を感じた。
「何があったか知らないけど……あんたの幼なじみはもう帰ってこないよ」
わずかに擦れたアレヴェルの声が耳元で囁く。
アレヴェルがなんでこんなことをしたのかわからず、木から落ちた小鳥のように呆然と彼を見上げた。
アレヴェルは軽く身を屈める。驚いてかすかに開いたイルラナの唇に、そっとアレヴェルの唇が触れた。
「なっ……」
イルラナは、思い切りアレヴェルの頬に平手打ちをした。持ったままだった紙がばさっと地面に散った。
「何するのよ、最っ低!」
キスそのものよりも、エリオンの手紙で動揺しているのに、さらに心を乱されることをされたことが腹立たしかった。
ポロポロと涙がこぼれ落ちた。
「悪かったよ。泣くほど嫌がるとは思わなかったんだ」
さすがのアレヴェルも、少しバツが悪そうだった。
頬にはおもしろいほどくっきりとイルラナの手形が付いている。
「そういうわけじゃなくて。もう……頭がぐちゃぐちゃで、混乱してて、何もこんな時に……」
ハア、とアレヴェルは溜息をついた。
「じゃあ、もう危ないことはやめとけよ。お前の幼なじみに何があったのか調べてやるよ。分かったら教えてやるから」
散らばった書類を拾い上げながら、アレヴェルが言う。
「まさか! あなただけに任せて自分だけ知らんぷりなんて、できるはずがないでしょう!」
立ち上がったアレヴェルは、うつむき加減に紙の一枚を見つめていた。
「そうだな。お前の協力が必要かも知れない」
紙を一枚、イルラナに見せた。
「お前の幼なじみの力を借りるのは不本意だけど、仕方ないな」
イルラナは目的地を指差した。
出掛けているのか、中にいるのか、家の周りにフェレアの姿は無い。
ふいにアレヴェルが足を止めた。
「どうしたの?」
アレヴェルは形のいい唇の前に人差し指を立て、静かにしろと合図をしてきた。そして岩陰に身を隠すと、イルラナを手招きする。イルラナも彼のすぐ隣にしゃがみこんで隠れた。
フェレアの家へむかう、見知らぬ男の姿があった。
戸口につくと、その男は「おい」と中に呼び掛ける。
アレヴェルが顎でその男を指した。
「あいつはタチの悪い商人さ。盗品だろうが盗掘品だろうが、価値があると思えばなんでも買い取り売っぱらう」
扉代わりの垂らした布から、フェレアが出てきた。浅い木の箱を抱えている。中にビンが幾つか並んで入っているのが見えた。フェレアは箱を地面に置いた。硬い物が触れ合う音がする。
「これで全部か」
商人はしゃがみこんで箱の中のチェックをする。
フェレアは、心配そうにその様子を眺めていた。
(フェレアさん、何かいらなくなった物でも売ろうとしてるのかな?)
「そうだ。ビンが何個かと、石と、紙の束。全部でいくらになるかね」
「まあそう焦るな。紙に何が書いてあるのかわからなきゃな」
「悪いが私は字が読めないんでね。内容はあんたが判断してくれ」
「まあ、錬金術師が書いた物だ。そこそこ金になるだろうよ」
それを聞いた途端、頭に血が上ってイルラナは隠れ場所から飛び出した。
この家にいた錬金術師は一人しかない。エリオンだ。ファレアはエリオンの記録を、実験結果を、苦労して集めたサンプルを、盗んで売ろうとしている!
「ちょっと! それ、エリオンのでしょ!」
「お嬢ちゃん、生きていたのかい! 帰って来ないからてっきり……」
イルラナは箱を取り上げた。
アレヴェルが鼻を鳴らした。
「金目の物だと思って取っておいたんだろう。エリオンがいなくなってからも」
その言葉に、イルラナは王と対峙したとき感じた違和感の正体が初めてわかった。
あの時、ディサクスは『エリオンは何を嗅ぎ回っていたのか』と聞いてきた。
もしもフェレアが言った通り、役人がエリオンの荷物を持って行ったのなら、神殿で彼が何を調べていたのか分かるはずだ。エリオンは実験の記録をいつも紙に書いていたし、日記だって付けていたのだから。
「それでほとぼりが冷めたのを見計らって売り飛ばす、ってか。歳の割に頭使ったじゃねえか」
「い、いや、別にそういうわけじゃ…」
うろうろと視線をさ迷わせたところ、図星なのだろう。フェレアは、出掛ける用事があるから、とか何とか言って、どこかへ行ってしまった。
「ようルバト。というわけでここに売り物はねえよ。悪いけどな」
アレヴェルはシッシッと虫でも払うような仕草をする。
ルバトと呼ばれた商人も、肩をすくめて街の方へと去っていった。
イルラナは地面に箱を置くと、改めて箱の中身に目をやった。
試薬のビンが六本に、イルラナには名前の分からない石。束ねられた紙と、束ねられていない紙。
イルラナは紙を何枚か手に取り、一番上を読んでみる。
アレヴェルが横からのぞきこんでくる。
『親愛なるイルラナへ』
自分の名前が出だしに書いてあって、心臓が高鳴った。
『まだフェレアお婆さんの所にお世話になっているよ。前に送った予定の通りに帰れなくてごめん』
(ああ、やっぱり帰りが遅れる連絡をくれるつもりだったんだ)
そして、その手紙を出すことができなかった。
『この村の人達は水が無くて困っているみたいだ。硬い岩(君は興味がないだろうから、名前とか、特徴とかは書かないけど)のせいで水路が作れないのが問題だ。僕はそれをなんとかしようと思っている。それから、ここにはきれいな王宮や湖や神殿があってね。神殿は一般人でも見ていいんだって。一部だけだけど。今度、見に行ってみるつもり』
ぽろぽろと涙が手紙に落ちた。
「そっか……」
誰にともなく、イルラナはつぶやいた。
「エリオンは錬金術師だから……この国の人のためになることをしようと……そうやって他人(ひと)の事ばっかり……」
それに、ディサクス王のことも書いていない。たぶん、イルラナにルウンケストの国で行なわれている酷いことを知らせたくなかったのだろう。そしてそんな所にいる自分のことを心配をさせたくなかったに違いない。
(私はエリオンの事が好きなんだ)
その事実がスッと心に沁(し)み込んで来た。なんだか照れ臭くて、エリオンとの関係が変わってしまうのが怖くて、気付かないふりをしていた事実が。こんなわけの分からない状況になって初めて、こんな単純なことがようやくわかるなんて。
「エリオン……エリオン……」
もう返事が返ってこないのを知りながら、涙混じりの声で何度も名前を呼ぶ。
小さく舌打ちが聞こえた気がした。
不意に目の前が暗くなった。背に、アレヴェルの暖かい手を感じて、初めて彼に抱き締められているのに気がついた。アレヴェルより背の低いイルラナは、彼の胸に顔を埋める
形になる。頭のてっぺんに、アレヴェルの呼吸を感じた。
「何があったか知らないけど……あんたの幼なじみはもう帰ってこないよ」
わずかに擦れたアレヴェルの声が耳元で囁く。
アレヴェルがなんでこんなことをしたのかわからず、木から落ちた小鳥のように呆然と彼を見上げた。
アレヴェルは軽く身を屈める。驚いてかすかに開いたイルラナの唇に、そっとアレヴェルの唇が触れた。
「なっ……」
イルラナは、思い切りアレヴェルの頬に平手打ちをした。持ったままだった紙がばさっと地面に散った。
「何するのよ、最っ低!」
キスそのものよりも、エリオンの手紙で動揺しているのに、さらに心を乱されることをされたことが腹立たしかった。
ポロポロと涙がこぼれ落ちた。
「悪かったよ。泣くほど嫌がるとは思わなかったんだ」
さすがのアレヴェルも、少しバツが悪そうだった。
頬にはおもしろいほどくっきりとイルラナの手形が付いている。
「そういうわけじゃなくて。もう……頭がぐちゃぐちゃで、混乱してて、何もこんな時に……」
ハア、とアレヴェルは溜息をついた。
「じゃあ、もう危ないことはやめとけよ。お前の幼なじみに何があったのか調べてやるよ。分かったら教えてやるから」
散らばった書類を拾い上げながら、アレヴェルが言う。
「まさか! あなただけに任せて自分だけ知らんぷりなんて、できるはずがないでしょう!」
立ち上がったアレヴェルは、うつむき加減に紙の一枚を見つめていた。
「そうだな。お前の協力が必要かも知れない」
紙を一枚、イルラナに見せた。
「お前の幼なじみの力を借りるのは不本意だけど、仕方ないな」
0
あなたにおすすめの小説
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる