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コントローラー
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ボクは、コントローラーのボタンを押しまくった。画面の真ん中にある的型のカーソルが点滅する。撃たれたエイリアンは、緑色の血を流しながら倒れていった。画面の端に表示された点数が増えていく。今日の最高得点だ!
「アンドリュー、ご飯よ!」
ママが声をかけてくる。もう! 今いいところなのに!
物かげにかくれていた子供のエイリアンをやっつける。床に寝ている赤ん坊エイリアンは、銃弾の威力で体が粉々に飛び散った。赤ん坊は攻撃してこないから、点数が低いけど、こういった細かいところでトータルポイントに差が出てくるんだ。
怒った母親エイリアンが、キイキイと鳴き声をあげ、すばやい動きで襲ってきて、かなりライフを削られてしまった。でも、なんとか倒せた。父親エイリアンは、なぜか動かず立ち尽くしていて、いい的になってくれた。
「アンドリュー、いい加減にしなさいよ!」
ママはだいぶ怒っているようだ。
「わかってるよ! 今終わるから!」
エイリアンの町を半分ほど攻略したところで、ライフがゼロになった。急いでキッチンへ行く。
「まったく。ゲームするのはいいけれど、時間を決めてやりなさい!」
ママはやっぱり怒っている。
「それに私、あのゲーム嫌いだわ。子供がやるには残酷すぎると思うの」
しかめっつらするママに、パパが微笑みかける。
「いいじゃないか。ゲームくらい」
さすがはパパだ。理解がある。
「上位の者には賞金が出るんだろ? 努力に対する報酬がもらえるのはいいことだよ」
「でも……」
「それに、国のためになっているんだ。愛国心を養うのはいいことだ」
ボクの××国は、銀河のすみっこにある星を発見した。そのままでは無理だけど、少し空気と土地を改良すれば人間が住める星だった。けれど、そこにはもうエイリアンが住んでいたんだ。
そのエイリアンは、頭が悪くて、交渉なんかできそうにない。それに、重力の関係で地球人より力が弱いから、働き手として奴隷にするのも無理だ。
だから、××国の偉い人は、遠隔操作できるロボットをたくさん宇宙船に詰め込んでその星に送り込んだ。四輪駆動のその機械には銃もついていて、コントローラーで動かす事ができる。
そのコントローラーは、希望者に配られる。そしてたくさんエイリアンを殺した者には賞金が出るってわけ。もちろん、ゲームオーバーになったところで、遠い星でロボットが一つ壊れるだけだ。プレイヤーが痛い思いをすることはない。
そういえば、本当のエイリアンはもっとずっと人間に近い姿をしていて、血も赤いのだという噂があるけど本当かな? 映像が家に送られて来る時に、体全体昔のポリゴンみたいに作りモノっぽくされて、血も緑色にされるんだって。ボクみたいな子どもがやってもショックを受けないように。
まあなんにしても、これでエイリアンがいなくなったら、土地を改良することができる。ボクが大人になるころには、パパとママとあの星で暮らしているかもしれない。そう考えるとドキドキする。
「はい、どうぞ」
ママがボクの前にステーキの乗ったお皿を置いてくれた。ボクの大好物!
「いただきます!」
ボクは元気よくあいさつをして、ステーキにフォークを突き刺した。
「アンドリュー、ご飯よ!」
ママが声をかけてくる。もう! 今いいところなのに!
物かげにかくれていた子供のエイリアンをやっつける。床に寝ている赤ん坊エイリアンは、銃弾の威力で体が粉々に飛び散った。赤ん坊は攻撃してこないから、点数が低いけど、こういった細かいところでトータルポイントに差が出てくるんだ。
怒った母親エイリアンが、キイキイと鳴き声をあげ、すばやい動きで襲ってきて、かなりライフを削られてしまった。でも、なんとか倒せた。父親エイリアンは、なぜか動かず立ち尽くしていて、いい的になってくれた。
「アンドリュー、いい加減にしなさいよ!」
ママはだいぶ怒っているようだ。
「わかってるよ! 今終わるから!」
エイリアンの町を半分ほど攻略したところで、ライフがゼロになった。急いでキッチンへ行く。
「まったく。ゲームするのはいいけれど、時間を決めてやりなさい!」
ママはやっぱり怒っている。
「それに私、あのゲーム嫌いだわ。子供がやるには残酷すぎると思うの」
しかめっつらするママに、パパが微笑みかける。
「いいじゃないか。ゲームくらい」
さすがはパパだ。理解がある。
「上位の者には賞金が出るんだろ? 努力に対する報酬がもらえるのはいいことだよ」
「でも……」
「それに、国のためになっているんだ。愛国心を養うのはいいことだ」
ボクの××国は、銀河のすみっこにある星を発見した。そのままでは無理だけど、少し空気と土地を改良すれば人間が住める星だった。けれど、そこにはもうエイリアンが住んでいたんだ。
そのエイリアンは、頭が悪くて、交渉なんかできそうにない。それに、重力の関係で地球人より力が弱いから、働き手として奴隷にするのも無理だ。
だから、××国の偉い人は、遠隔操作できるロボットをたくさん宇宙船に詰め込んでその星に送り込んだ。四輪駆動のその機械には銃もついていて、コントローラーで動かす事ができる。
そのコントローラーは、希望者に配られる。そしてたくさんエイリアンを殺した者には賞金が出るってわけ。もちろん、ゲームオーバーになったところで、遠い星でロボットが一つ壊れるだけだ。プレイヤーが痛い思いをすることはない。
そういえば、本当のエイリアンはもっとずっと人間に近い姿をしていて、血も赤いのだという噂があるけど本当かな? 映像が家に送られて来る時に、体全体昔のポリゴンみたいに作りモノっぽくされて、血も緑色にされるんだって。ボクみたいな子どもがやってもショックを受けないように。
まあなんにしても、これでエイリアンがいなくなったら、土地を改良することができる。ボクが大人になるころには、パパとママとあの星で暮らしているかもしれない。そう考えるとドキドキする。
「はい、どうぞ」
ママがボクの前にステーキの乗ったお皿を置いてくれた。ボクの大好物!
「いただきます!」
ボクは元気よくあいさつをして、ステーキにフォークを突き刺した。
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