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30.可哀想は可愛い
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あの後、偉い人たちの間でどんな話し合いがあったのかは私たちにはわからない。
ただ、一つわかっていることは、ゼヴォスさんとダリオスさんの二人がなぜか術式開発課でテストケース作成をしているということ。
そして、そこへ覚えたての聖属性魔法を引っ提げて、カエデまでやってきた。
これであと闇属性の人がいたら、この部屋に全属性の魔導士が揃うことになる。
「ダリオスさん、この闇属性魔法のテストもお願いします!」
「了解!」
全部揃ってたわ。
そうだよね。魔族に闇属性の人がいてもおかしくないよね。
「ミア、余は契約社員に昇格したぞ」
「おめでとうございます……?」
「俺は臨時として働かせてもらっている。
ああ、エリオットさん、ゼヴォス様と俺の尿提出しておきましたんで」
魔王様とその側近に何させてんだ、あの髭メガネ!?
「なんか凄いことになってるな……」
「そうですね……」
昨日までのあの緊迫ムードはどこに行ってしまったんだろう。
エリオット課長に詠唱の逆算のことを聞こうと思ってたけど、また今度にして出直してこようかしら……。
「とりあえず事務所に戻るか」
「はい」
よくよく考えたら、私たち研究所の魔導士は戦争に参加することはできないし、それにゼヴォスさんたちだって、何の対策も立てずにすぐに戦いに出るなんてことはできないか。
ということは、しばらくは平和になるんたね。
事務所に戻り、報告書の写しを取っていると内線が鳴り響いた。
私が取ると、討伐戦術課から治癒士の同伴を出してほしいとのことだった。
人員は二名。討伐対象は雷鳥らしい。
雷鳥って、昨日も同じ依頼が入ってたんじゃなかったっけ?
「フィオルさん、討伐戦術課からです。雷鳥の討伐で二名ほど治癒士がほしいそうです」
「昨日と同じ内容だな。まさか、討伐失敗したのか?」
「そこはわかんないですけど、誰に行ってもらいます?」
「トーマスとルイスは有休か、エーミールはいるな」
いつも討伐戦術課に同伴してる人たち、そんな名前だったんだ。
ここで働いて一年以上になるけど、初めて知ったわ。
「エーミール、出られそうか?」
「私は行きたくないですね。またあの若造でしょ?」
「誰が来るかはわからんな……」
「ミアさん、内線の声男でした?」
「そうですね」
あの課って、リシテアさんも含めて全員男性じゃなかったっけ?
「それなら私はやめときます」
「そんなこと言ってると査定に響くぞ」
「それでもいいです。ストレスを溜めるよりはよっぽど」
エーミールさんは頑なに断り続けた。
これはテコでも動きそうもないね。
強要することもできないし、フィオルさんどうするんだろう。
「……仕方ない、俺が行こう。ミアも出られそうか?」
「大した仕事は残ってませんし大丈夫ですよ」
「俺も行きます!」
「人員は二名までだ。ケイドはまた今度な。
それか、ミアと変わるか?」
「やめときます!」
結局、同伴にはフィオルさんと私が出ることになった。
フィオルさんと二人で依頼に参加するのって、何気に久しぶりな気がする。
事務所で待っていると、新人さんと一緒にリシテアさんがやって来た。
「リシテアさん、お久しぶりです。
今日はリシテアさんも同伴するんですね」
「あらミア、久しぶり。フィオル課長も一緒なんですの?」
「エーミールが体調悪いみたいでな」
行きたくないと駄々を捏ねているのは黙っておいてあげるんですね。
「あなた方が今日の治癒士なんですか?」
いかにも貴族って感じの人だ。
この人が新人さんね……フンッと鼻を鳴らしちゃって、何だか昔のリシテアさんみたい。
「僕はヴィンス、火属性のエリートの家系に生まれた魔導士だ」
「こら! そんな態度取ってないで、ちゃんと目上を敬いなさい! ……って、ミアは目上じゃないけど一応あなたの先輩です!」
「ミア? ああ、そこの貧相な女性ですか。
どうやって、この研究所に入ったかは知りませんが、魔法は遊びじゃないんですよ?
せいぜい僕の足を引っ張らないようにしてください」
「……リシテアさん、こいつ殴っていい?」
「ミアが怒ってる!?」
いかんいかん、怒りのあまり素が出てしまった……。
たぶん、リシテアさんと見比べての発言なんだろうけど、その人の胸は詰め物ですから。
とりあえず、この人が怪我してもヒールしかしてやらんと今私の中で決まったわ。
「薬学治療課の人たちって野蛮な方が多いんですね。
まぁいいか。どうせ、今回もあなたたちの出番は無いんですから」
「私じゃフォローしきれない……申し訳ございません、フィオル課長。ミアも嫌な気分にさせてごめんなさいね」
「ああ、全然。なぁヴィンス君、俺はその野蛮な薬学治療課の課長をやってるフィオルってもんだ。夜露死苦な」
フィオルさん、笑顔で挨拶してるけど目が笑ってない。
「あわわわ……」
リシテアさんは気づいたみたいで、フィオルさんを見て怯えている。
可哀想だけど、フィオルさんに怯えてるリシテアさんが可愛い。可哀想は可愛い。
「どうしたんです? いつも冷静で可憐なリシテアさんらしくない」
リシテアさんのことを女性だと勘違いしている犠牲者がここにも一人。
まぁ、私から見てもリシテアさんは綺麗な人ですからね。
絶対生まれてくる性別を間違えたとしか思えないわ。
「とりあえず、行きましょう……あぁ、もうなんだか疲れたわ……」
出発する前からクタクタになってるリシテアさん。
これはエーミールさんが拒否するわけだ。私もなんか、もう嫌だもん。
***
向かった先はストルム村というところ。
来る途中でリシテアさんに聞いたんだけど、討伐に失敗したわけじゃなくて別個体の可能性があるらしい。
ただ、同じ村で同じ魔物が続けて出たため、今回はリシテアさんも同伴することになったんだとか。
幸い、まだ村人には被害は出てないみたいだけど……。
「雷鳥は何体いるんだ?」
「一体だけだと聞いています」
「昨日と合わせると二体か……番だったんじゃないのか?」
「そうかもしれませんわね……」
そういえば、雷鳥って雷を放ってくるんだっけ?
雷って結構危ないよね……当たったら死ぬ人だっているし。
「心配いりませんよ。雷鳥程度、昨日みたいに僕の魔法で一撃だ」
「あまり魔物を舐めるなよ。もし雷鳥が番で卵を守っていた場合、そして今日の雷鳥が雌だった場合は相当怒り狂ってるはずだ」
「所詮は雷鳥でしょう? 僕がすぐに片付けてやるので問題ありません。治癒士のお二人の出番はありませんから、ご安心ください」
ユリウスさん、この人所詮とか言ってますよ。魔物のこと舐めてますよ。
今すぐ飛んできて叱ってやってください。
「フィオルさん、私あの人嫌いです」
「ミアがそこまで人を嫌うのも珍しいな」
「いい加減にしなさい! 討伐戦術課は薬学治療課との連携が大事なのよ!」
リシテアさん、完全に弟を叱るお姉さんだ。
お姉さんだけどお兄さん……頭がおかしくなってくる。
「雷鳥ごときに大袈裟だなぁ。いいですよ、僕一人で行ってくるので、皆さんは村で休んでいてください」
ヴィンスさんは一人で山道を登って行ってしまった。
さすがに一人では行かせられないので、リシテアさんも追いかけて行ったけど……。
「一度痛い目を見ればいいんじゃないか?」
「でもフィオルさん、雷なんて当たったら死んじゃわないですか?」
「雷鳥の雷は自然災害の雷よりはるかに弱い。せいぜい軽い火傷を負うくらいだろう」
そのくらいなら、ヒーリングで十分か。
「だが、雷鳥の突進と噛みつきは雷より厄介だ。
人間の骨なんて簡単に砕かれてしまう」
そうなってくると、リザレクションクラスの回復魔法が必要かな。
自信満々だったし、大丈夫だとは思うけどどうなるかは実際戦わないとわかんないからね。
「あいつの言う通り、一人で雷鳥を倒せるならそれでもいい。
その場合は今後の同伴にケイドを付けてやるだけだ」
「フィオルさん、怒ってますね」
「当たり前だ。あいつ、ミアのことを貧相とか言いやがったからな」
私のために怒っていてくれてたんですね。
……でも、私は覚えてますよ。前にケイドさんと一緒になって私の胸を馬鹿にしていたことを。
「とりあえず、俺たちは遠くから見守っておくか」
「……そうですね」
「痛い!? どうした、ミア!?」
フィオルさんのスネを一回蹴ってから、私たちも山道を進むことにした。
雷鳥がどれほどの魔物か知らないけど、心の中で密かに雷鳥頑張れと応援しているのは内緒にしておこう。
ただ、一つわかっていることは、ゼヴォスさんとダリオスさんの二人がなぜか術式開発課でテストケース作成をしているということ。
そして、そこへ覚えたての聖属性魔法を引っ提げて、カエデまでやってきた。
これであと闇属性の人がいたら、この部屋に全属性の魔導士が揃うことになる。
「ダリオスさん、この闇属性魔法のテストもお願いします!」
「了解!」
全部揃ってたわ。
そうだよね。魔族に闇属性の人がいてもおかしくないよね。
「ミア、余は契約社員に昇格したぞ」
「おめでとうございます……?」
「俺は臨時として働かせてもらっている。
ああ、エリオットさん、ゼヴォス様と俺の尿提出しておきましたんで」
魔王様とその側近に何させてんだ、あの髭メガネ!?
「なんか凄いことになってるな……」
「そうですね……」
昨日までのあの緊迫ムードはどこに行ってしまったんだろう。
エリオット課長に詠唱の逆算のことを聞こうと思ってたけど、また今度にして出直してこようかしら……。
「とりあえず事務所に戻るか」
「はい」
よくよく考えたら、私たち研究所の魔導士は戦争に参加することはできないし、それにゼヴォスさんたちだって、何の対策も立てずにすぐに戦いに出るなんてことはできないか。
ということは、しばらくは平和になるんたね。
事務所に戻り、報告書の写しを取っていると内線が鳴り響いた。
私が取ると、討伐戦術課から治癒士の同伴を出してほしいとのことだった。
人員は二名。討伐対象は雷鳥らしい。
雷鳥って、昨日も同じ依頼が入ってたんじゃなかったっけ?
「フィオルさん、討伐戦術課からです。雷鳥の討伐で二名ほど治癒士がほしいそうです」
「昨日と同じ内容だな。まさか、討伐失敗したのか?」
「そこはわかんないですけど、誰に行ってもらいます?」
「トーマスとルイスは有休か、エーミールはいるな」
いつも討伐戦術課に同伴してる人たち、そんな名前だったんだ。
ここで働いて一年以上になるけど、初めて知ったわ。
「エーミール、出られそうか?」
「私は行きたくないですね。またあの若造でしょ?」
「誰が来るかはわからんな……」
「ミアさん、内線の声男でした?」
「そうですね」
あの課って、リシテアさんも含めて全員男性じゃなかったっけ?
「それなら私はやめときます」
「そんなこと言ってると査定に響くぞ」
「それでもいいです。ストレスを溜めるよりはよっぽど」
エーミールさんは頑なに断り続けた。
これはテコでも動きそうもないね。
強要することもできないし、フィオルさんどうするんだろう。
「……仕方ない、俺が行こう。ミアも出られそうか?」
「大した仕事は残ってませんし大丈夫ですよ」
「俺も行きます!」
「人員は二名までだ。ケイドはまた今度な。
それか、ミアと変わるか?」
「やめときます!」
結局、同伴にはフィオルさんと私が出ることになった。
フィオルさんと二人で依頼に参加するのって、何気に久しぶりな気がする。
事務所で待っていると、新人さんと一緒にリシテアさんがやって来た。
「リシテアさん、お久しぶりです。
今日はリシテアさんも同伴するんですね」
「あらミア、久しぶり。フィオル課長も一緒なんですの?」
「エーミールが体調悪いみたいでな」
行きたくないと駄々を捏ねているのは黙っておいてあげるんですね。
「あなた方が今日の治癒士なんですか?」
いかにも貴族って感じの人だ。
この人が新人さんね……フンッと鼻を鳴らしちゃって、何だか昔のリシテアさんみたい。
「僕はヴィンス、火属性のエリートの家系に生まれた魔導士だ」
「こら! そんな態度取ってないで、ちゃんと目上を敬いなさい! ……って、ミアは目上じゃないけど一応あなたの先輩です!」
「ミア? ああ、そこの貧相な女性ですか。
どうやって、この研究所に入ったかは知りませんが、魔法は遊びじゃないんですよ?
せいぜい僕の足を引っ張らないようにしてください」
「……リシテアさん、こいつ殴っていい?」
「ミアが怒ってる!?」
いかんいかん、怒りのあまり素が出てしまった……。
たぶん、リシテアさんと見比べての発言なんだろうけど、その人の胸は詰め物ですから。
とりあえず、この人が怪我してもヒールしかしてやらんと今私の中で決まったわ。
「薬学治療課の人たちって野蛮な方が多いんですね。
まぁいいか。どうせ、今回もあなたたちの出番は無いんですから」
「私じゃフォローしきれない……申し訳ございません、フィオル課長。ミアも嫌な気分にさせてごめんなさいね」
「ああ、全然。なぁヴィンス君、俺はその野蛮な薬学治療課の課長をやってるフィオルってもんだ。夜露死苦な」
フィオルさん、笑顔で挨拶してるけど目が笑ってない。
「あわわわ……」
リシテアさんは気づいたみたいで、フィオルさんを見て怯えている。
可哀想だけど、フィオルさんに怯えてるリシテアさんが可愛い。可哀想は可愛い。
「どうしたんです? いつも冷静で可憐なリシテアさんらしくない」
リシテアさんのことを女性だと勘違いしている犠牲者がここにも一人。
まぁ、私から見てもリシテアさんは綺麗な人ですからね。
絶対生まれてくる性別を間違えたとしか思えないわ。
「とりあえず、行きましょう……あぁ、もうなんだか疲れたわ……」
出発する前からクタクタになってるリシテアさん。
これはエーミールさんが拒否するわけだ。私もなんか、もう嫌だもん。
***
向かった先はストルム村というところ。
来る途中でリシテアさんに聞いたんだけど、討伐に失敗したわけじゃなくて別個体の可能性があるらしい。
ただ、同じ村で同じ魔物が続けて出たため、今回はリシテアさんも同伴することになったんだとか。
幸い、まだ村人には被害は出てないみたいだけど……。
「雷鳥は何体いるんだ?」
「一体だけだと聞いています」
「昨日と合わせると二体か……番だったんじゃないのか?」
「そうかもしれませんわね……」
そういえば、雷鳥って雷を放ってくるんだっけ?
雷って結構危ないよね……当たったら死ぬ人だっているし。
「心配いりませんよ。雷鳥程度、昨日みたいに僕の魔法で一撃だ」
「あまり魔物を舐めるなよ。もし雷鳥が番で卵を守っていた場合、そして今日の雷鳥が雌だった場合は相当怒り狂ってるはずだ」
「所詮は雷鳥でしょう? 僕がすぐに片付けてやるので問題ありません。治癒士のお二人の出番はありませんから、ご安心ください」
ユリウスさん、この人所詮とか言ってますよ。魔物のこと舐めてますよ。
今すぐ飛んできて叱ってやってください。
「フィオルさん、私あの人嫌いです」
「ミアがそこまで人を嫌うのも珍しいな」
「いい加減にしなさい! 討伐戦術課は薬学治療課との連携が大事なのよ!」
リシテアさん、完全に弟を叱るお姉さんだ。
お姉さんだけどお兄さん……頭がおかしくなってくる。
「雷鳥ごときに大袈裟だなぁ。いいですよ、僕一人で行ってくるので、皆さんは村で休んでいてください」
ヴィンスさんは一人で山道を登って行ってしまった。
さすがに一人では行かせられないので、リシテアさんも追いかけて行ったけど……。
「一度痛い目を見ればいいんじゃないか?」
「でもフィオルさん、雷なんて当たったら死んじゃわないですか?」
「雷鳥の雷は自然災害の雷よりはるかに弱い。せいぜい軽い火傷を負うくらいだろう」
そのくらいなら、ヒーリングで十分か。
「だが、雷鳥の突進と噛みつきは雷より厄介だ。
人間の骨なんて簡単に砕かれてしまう」
そうなってくると、リザレクションクラスの回復魔法が必要かな。
自信満々だったし、大丈夫だとは思うけどどうなるかは実際戦わないとわかんないからね。
「あいつの言う通り、一人で雷鳥を倒せるならそれでもいい。
その場合は今後の同伴にケイドを付けてやるだけだ」
「フィオルさん、怒ってますね」
「当たり前だ。あいつ、ミアのことを貧相とか言いやがったからな」
私のために怒っていてくれてたんですね。
……でも、私は覚えてますよ。前にケイドさんと一緒になって私の胸を馬鹿にしていたことを。
「とりあえず、俺たちは遠くから見守っておくか」
「……そうですね」
「痛い!? どうした、ミア!?」
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私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
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