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38.テストケース作成の秘密
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王宮に、護衛団と大使が無事に合流し、エルデリアに向かっていると伝令があった。
伝令の誤差的には、あと10日くらいでこっちに戻って来れるみたい。
良かった、みんな無事なんだ。
約半月かけてようやく合流って、かなり大変な旅だったんだね。
戻ってきたら、フィオルさんを労ってあげたいな。
それに、大使をバルシア帝国に送る時もまた護衛に付くんだよね。
次はもう、泣いて困らせるようなことがないようにしなきゃ……。
***
今日はカエデと一緒に術式開発課に来ている。
以前エリオット課長にお願していた、テストケース作成からの詠唱の逆算を試してもらうためだ。
フィオルさんは旅立つ前にエリオット課長にあらかじめ話を通しておいてくれた。
オーウェンさんに許可をもらって、術式開発課の人に内線で連絡し、お互いの都合が付いたのでようやく実現したと言ったところ。
カエデの聖属性の魔法は、今のところ詠唱がわかっているものが一つもない。
子供向けの童話から聖書まで、伝承に残っていた聖魔法を無詠唱で一通り試して、効果が発現した三つだけを聖魔法として使っている状態だ。
どれも初等魔法みたいだけど、詠唱があった方が効果が増すはずだし、いざという時に両方使い分けできてた方がいいような気がする。
それに、詠唱がわかっていた方が術式開発課による他の聖魔法の再現や開発にも役に立つはず。
「今日はよろしくお願いします」
「僕は主任をやってるクレオンだ。
ミアさん、カエデさん、よろしく」
テストケース作成はクレオンさんを含む四人体制で行っているそうで、彼らの席には山のように魔導書が積んであった。
「あっ! 見たことない聖書がある!」
「何かの役に立つかと思って一応用意しておいたんだよ」
「あの、聖魔法も詠唱がわかるようになれば新魔法の開発や魔法名のわからないものの再現って可能なんですか?」
「そうだね……ただ、再現はともかく、聖魔法の開発は実例がないから、うまくいくかはわからないけど」
クレオンさんは、カエデから聖魔法の魔法名と効果等を聞いて必要な詠唱を過去の資料から調べていった。
「ハルモニアの効果は、ヒーリングと同程度の回復と肩こりの解消……なぜ肩こりなんだ……?」
私は聖女らしい健康的な魔法だと思うんだけど。
「この詠唱が使えそうだ」
クレオンさんが開いたのは過去の資料にある治癒魔法の詠唱がずらりと並んだページ。
治癒の詠唱だけでも数ページ、こんなにもパターンがあるんだ。
「聖属性はここの一文を変えて……初等魔法だから二節の詠唱かな?」
スクロールに詠唱が書かれていく。
二節目の詠唱が光属性のルミナスに似てるね。
そして、そのスクロールを秘晶の間にあったような水晶の前に置いた。
「これは、秘晶の間にある水晶と同じような効果を持つ魔道具。
詠唱がきちんと作用するなら、それぞれの属性の光が出て判定してくれる」
「そんな魔道具が……だから私の光属性でも魔法の開発が出来たんですね」
「そういうこと」
水晶は、カエデが手をかざした時のように、白い光を放った。
「珍しい……一発で成功だ。
ハルモニアの詠唱は、これで間違いない」
「唱えてみてもいいですか? せっかくだから、クレオンさんに」
「聖女から直接治癒魔法を受けられるなんてこの上ない。
是非お願いするよ」
「聖なる調和よ、安らぎの祝福をもたらせ──【ハルモニア】」
眩しい聖属性の光がカエデの手から放たれる。
無詠唱の時とは比べものにならない……たぶん、効果もその分上がっている?
「おお……これが、聖女の治癒魔法……」
光に包まれながら、驚きと喜びの声を上げるクレオンさん。
「怪我をしてるわけじゃないから確実なことは言えないが……おそらく、治癒力はヒーリングを超えている」
初等魔法で水属性の中級魔法を超えるなんて……さすが、聖女の聖属性魔法。
「肩こりどころか……疲れ目やあらゆる不調が治っていくぞ」
「えっ……凄! 自分でやっといて言うのもなんだけど……」
「……少し、確認してきたいことがある」
そう言って、クレオンさんは席を立った。
事務所を出て行って……どこ行くの?
少ししたら、クレオンさんが事務所に戻ってきた。
「治ってる!」
治ってるって……何が?
「座っても痛くないんだ……我々の仕事を悩ませるあの病気が……」
ああ、あれか。痔か。リカルドさんが悩んでたやつだ。
私たち相手にそのことを言うのが悪いと思ったのか、クレオンさんは、丁寧に遠回しに頑張って伝えてくれた。
「痔ですね」
せっかく濁しながら言ってくれてたのに、カエデの一言で台無しだよ。
「ミアにもしてあげようか?」
カエデがニヤニヤしながらそんなことを言ってくる。
「私は大丈夫」
「若いうちは平気かもしれないが、歳を取るとみんななるんだぞ」
クレオンさんがさらっと恐ろしいことを言う。
あの病気は座り仕事が多い人ほどなるんだとか。
なってからカエデにお願いするのもなんか恥ずかしいので、あまり座りすぎないように気をつけるようにしよう。
「じゃあ、元気になったところで次の魔法に行ってみよう」
その後、カエデの魔法は次々と詠唱が判明していった。
同時にテストケース作成の大変さがよくわかって、魔法の仕組みも何となく理解できた。
ただ、あれほどの資料の中から正しい詠唱を見つけるというのは、一種の才能なんだろうなって思う。
事務所を出る前に、カエデは他の痔主の職員たちにハルモニアをかけていた。
その中にはエリオット課長の姿もあった。
***
「聖属性の魔法って凄いんだね……初等魔法でも他属性の中級魔法クラスの力を発揮しているなんて」
「まさに、異世界チートってやつだね!」
異世界チートって何?
「フォースの魔法を試してみたいわ! 早く訓練場に行きましょ!」
そういえば、ずっと思ってたんだけど、異世界から来たはずのカエデの言葉が、何で私たちにもわかるんだろう? その逆で、私たちの言葉がカエデにちゃんと伝わってるというのも不思議。
これも聖女の力なのか、それとも、カエデが言う異世界チートというものなのか──
訓練場に着いて、カエデは謎の動きを始めた。
「これ? 柔軟体操ってやつ。
学校の体育の授業でやってたのを思い出したの」
「私もやってみる」
カエデの動きを真似して、その柔軟体操というのをやってみた。
なるほど、体をほぐす体操なんだね。これは事務仕事で固まった体にはいい体操かも。
オーウェンさんにも教えて、毎朝始業時にみんなでやってみるのもいいかもしれない。
「ミアは体が柔らかいね。私、手が地面まで付かない」
「上から押そうか?」
「そこまでしなくていいの、ただの体操だから」
柔軟体操が終わって、いよいよカエデが聖属性魔法フォースを試す。
無詠唱だと魔力をぶつけるだけの物理攻撃的なものらしいんだけど、詠唱が付くことでそれがどう変わるんだろう?
「聖なる意志よ、我が手に集いて力を放て──【フォース】!」
カエデの手のひらから放たれた光が、岩に向けてかなりの速さで飛んでいく。
光が岩に着弾し、内部から白い光が溢れ出した。
「あれっ、こんなんだったっけ!?」
唱えた本人が一番驚いてる?
そして光が膨張し──岩が、粉々に吹き飛んだ!?
「ミア……大丈夫だった?」
「う、うん……」
「何これ怖い……」
どの魔法もそうなんだけど……これ、絶対に人に当てちゃ駄目なやつだ。
聖属性の魔法は初等魔法でも全部他属性の中級以上の力を持っているみたい……。
「とりあえず、成功ね……!」
「そうだね……」
これも異世界チートってこと……?
ゼルナートの勇者も、カエデと同等かそれ以上の魔法を持っていると考えると、こんなの普通の魔法じゃ太刀打ちできない。
一刻も早くミリューガ級の魔法を習得しておかないと……。
その後、粉々になった石の破片を二人で片付けた。
ユリウスさんみたいに溶かしたわけじゃないんだけど、これもある意味伝説になると思う。
伝令の誤差的には、あと10日くらいでこっちに戻って来れるみたい。
良かった、みんな無事なんだ。
約半月かけてようやく合流って、かなり大変な旅だったんだね。
戻ってきたら、フィオルさんを労ってあげたいな。
それに、大使をバルシア帝国に送る時もまた護衛に付くんだよね。
次はもう、泣いて困らせるようなことがないようにしなきゃ……。
***
今日はカエデと一緒に術式開発課に来ている。
以前エリオット課長にお願していた、テストケース作成からの詠唱の逆算を試してもらうためだ。
フィオルさんは旅立つ前にエリオット課長にあらかじめ話を通しておいてくれた。
オーウェンさんに許可をもらって、術式開発課の人に内線で連絡し、お互いの都合が付いたのでようやく実現したと言ったところ。
カエデの聖属性の魔法は、今のところ詠唱がわかっているものが一つもない。
子供向けの童話から聖書まで、伝承に残っていた聖魔法を無詠唱で一通り試して、効果が発現した三つだけを聖魔法として使っている状態だ。
どれも初等魔法みたいだけど、詠唱があった方が効果が増すはずだし、いざという時に両方使い分けできてた方がいいような気がする。
それに、詠唱がわかっていた方が術式開発課による他の聖魔法の再現や開発にも役に立つはず。
「今日はよろしくお願いします」
「僕は主任をやってるクレオンだ。
ミアさん、カエデさん、よろしく」
テストケース作成はクレオンさんを含む四人体制で行っているそうで、彼らの席には山のように魔導書が積んであった。
「あっ! 見たことない聖書がある!」
「何かの役に立つかと思って一応用意しておいたんだよ」
「あの、聖魔法も詠唱がわかるようになれば新魔法の開発や魔法名のわからないものの再現って可能なんですか?」
「そうだね……ただ、再現はともかく、聖魔法の開発は実例がないから、うまくいくかはわからないけど」
クレオンさんは、カエデから聖魔法の魔法名と効果等を聞いて必要な詠唱を過去の資料から調べていった。
「ハルモニアの効果は、ヒーリングと同程度の回復と肩こりの解消……なぜ肩こりなんだ……?」
私は聖女らしい健康的な魔法だと思うんだけど。
「この詠唱が使えそうだ」
クレオンさんが開いたのは過去の資料にある治癒魔法の詠唱がずらりと並んだページ。
治癒の詠唱だけでも数ページ、こんなにもパターンがあるんだ。
「聖属性はここの一文を変えて……初等魔法だから二節の詠唱かな?」
スクロールに詠唱が書かれていく。
二節目の詠唱が光属性のルミナスに似てるね。
そして、そのスクロールを秘晶の間にあったような水晶の前に置いた。
「これは、秘晶の間にある水晶と同じような効果を持つ魔道具。
詠唱がきちんと作用するなら、それぞれの属性の光が出て判定してくれる」
「そんな魔道具が……だから私の光属性でも魔法の開発が出来たんですね」
「そういうこと」
水晶は、カエデが手をかざした時のように、白い光を放った。
「珍しい……一発で成功だ。
ハルモニアの詠唱は、これで間違いない」
「唱えてみてもいいですか? せっかくだから、クレオンさんに」
「聖女から直接治癒魔法を受けられるなんてこの上ない。
是非お願いするよ」
「聖なる調和よ、安らぎの祝福をもたらせ──【ハルモニア】」
眩しい聖属性の光がカエデの手から放たれる。
無詠唱の時とは比べものにならない……たぶん、効果もその分上がっている?
「おお……これが、聖女の治癒魔法……」
光に包まれながら、驚きと喜びの声を上げるクレオンさん。
「怪我をしてるわけじゃないから確実なことは言えないが……おそらく、治癒力はヒーリングを超えている」
初等魔法で水属性の中級魔法を超えるなんて……さすが、聖女の聖属性魔法。
「肩こりどころか……疲れ目やあらゆる不調が治っていくぞ」
「えっ……凄! 自分でやっといて言うのもなんだけど……」
「……少し、確認してきたいことがある」
そう言って、クレオンさんは席を立った。
事務所を出て行って……どこ行くの?
少ししたら、クレオンさんが事務所に戻ってきた。
「治ってる!」
治ってるって……何が?
「座っても痛くないんだ……我々の仕事を悩ませるあの病気が……」
ああ、あれか。痔か。リカルドさんが悩んでたやつだ。
私たち相手にそのことを言うのが悪いと思ったのか、クレオンさんは、丁寧に遠回しに頑張って伝えてくれた。
「痔ですね」
せっかく濁しながら言ってくれてたのに、カエデの一言で台無しだよ。
「ミアにもしてあげようか?」
カエデがニヤニヤしながらそんなことを言ってくる。
「私は大丈夫」
「若いうちは平気かもしれないが、歳を取るとみんななるんだぞ」
クレオンさんがさらっと恐ろしいことを言う。
あの病気は座り仕事が多い人ほどなるんだとか。
なってからカエデにお願いするのもなんか恥ずかしいので、あまり座りすぎないように気をつけるようにしよう。
「じゃあ、元気になったところで次の魔法に行ってみよう」
その後、カエデの魔法は次々と詠唱が判明していった。
同時にテストケース作成の大変さがよくわかって、魔法の仕組みも何となく理解できた。
ただ、あれほどの資料の中から正しい詠唱を見つけるというのは、一種の才能なんだろうなって思う。
事務所を出る前に、カエデは他の痔主の職員たちにハルモニアをかけていた。
その中にはエリオット課長の姿もあった。
***
「聖属性の魔法って凄いんだね……初等魔法でも他属性の中級魔法クラスの力を発揮しているなんて」
「まさに、異世界チートってやつだね!」
異世界チートって何?
「フォースの魔法を試してみたいわ! 早く訓練場に行きましょ!」
そういえば、ずっと思ってたんだけど、異世界から来たはずのカエデの言葉が、何で私たちにもわかるんだろう? その逆で、私たちの言葉がカエデにちゃんと伝わってるというのも不思議。
これも聖女の力なのか、それとも、カエデが言う異世界チートというものなのか──
訓練場に着いて、カエデは謎の動きを始めた。
「これ? 柔軟体操ってやつ。
学校の体育の授業でやってたのを思い出したの」
「私もやってみる」
カエデの動きを真似して、その柔軟体操というのをやってみた。
なるほど、体をほぐす体操なんだね。これは事務仕事で固まった体にはいい体操かも。
オーウェンさんにも教えて、毎朝始業時にみんなでやってみるのもいいかもしれない。
「ミアは体が柔らかいね。私、手が地面まで付かない」
「上から押そうか?」
「そこまでしなくていいの、ただの体操だから」
柔軟体操が終わって、いよいよカエデが聖属性魔法フォースを試す。
無詠唱だと魔力をぶつけるだけの物理攻撃的なものらしいんだけど、詠唱が付くことでそれがどう変わるんだろう?
「聖なる意志よ、我が手に集いて力を放て──【フォース】!」
カエデの手のひらから放たれた光が、岩に向けてかなりの速さで飛んでいく。
光が岩に着弾し、内部から白い光が溢れ出した。
「あれっ、こんなんだったっけ!?」
唱えた本人が一番驚いてる?
そして光が膨張し──岩が、粉々に吹き飛んだ!?
「ミア……大丈夫だった?」
「う、うん……」
「何これ怖い……」
どの魔法もそうなんだけど……これ、絶対に人に当てちゃ駄目なやつだ。
聖属性の魔法は初等魔法でも全部他属性の中級以上の力を持っているみたい……。
「とりあえず、成功ね……!」
「そうだね……」
これも異世界チートってこと……?
ゼルナートの勇者も、カエデと同等かそれ以上の魔法を持っていると考えると、こんなの普通の魔法じゃ太刀打ちできない。
一刻も早くミリューガ級の魔法を習得しておかないと……。
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