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はじめに

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2020年3月2日

忘れもしない日。
空は雲一つない青空の春日和だった。
バスで10分。それから10分歩いて動物病院へ。
7年間何度も何度も通った道。。。
雨の日も雪の日も台風の日もべーちゃんと一緒に通った道。
帰りは同じように10分歩いてバスで10分。一緒に帰った道。
でも今日は違った。
9時に病院へあずけ私は一人で帰った。
べーちゃんの手術は12時から始まる予定。

12時まで手術前の点滴投与・血液検査があり手術中飼い主は付き添えない。
おそらく2・3時間位の手術になると思う。と言われていた。
「何かあったら連絡します。」と看護婦さんに言われ一人で帰ってきた。

ここ2・3日一睡できずべーちゃんの看病をした。1週間仕事も休みをもらってべーちゃんに付き添った。
家に帰ると部屋は荒れ果ててた。
床には転んでも痛くないようにクッション性の敷パットを敷き詰め、お漏らししても大丈夫な様にペットシートをいたる所に広げていた。

だいたい手術が終わるのは15時位かな。。長いな。。っとボーーっと待つことも出来ず何かしてないと落ち着かない。

そうだ。
べーちゃんが退院してきた時に快適に過ごせるよう。大掃除でもしよう。と
犬用ベットやマット、カーペットをコインランドリーへ持っていこうと準備をしていた時。。。。

携帯が鳴った。。

嫌な予感しかしなかった。。。やっぱり動物病院からの着信だった

まだ11時。。手術も始まってない。。

ドクンドクン。。。。胸が苦しい。。。

私「はい。もわこです。」

「お世話になります。p動物病院の田中です」

私「どうしました?手術は12時からですよね?」

「はい。予定通り12時からの予定ですが、先生の判断でべーちゃんの状態をみて
手術中に急変する可能性があるので今回の手術はもわこサンにも付き添ってほしいとの事です。12時に病院まで来れますか?」

私「大丈夫です。伺います。べーちゃんは今どんな状況ですか?」

「今は麻酔で眠っています。二日間寝てないですもんね。麻酔をかけたらイビキをかいてスヤスヤ眠ってくれています」

私「。。。。。。ありがとうございます。12時に伺います」


べーちゃん。やっと眠れたんだ。良かった。良かったね。べーちゃん。。
その時
嫌な予感はしたがべーちゃんが眠ってくれてるって事に安心し涙が止まらなかった。

連絡を受け、歩いて病院にへ行く事にした。12時からなので歩くと丁度いい時間だし家に一人で居たくないし
とにかく外に出たかった。

その間に父や弟へ状況の報告をした。

家族や友達は「一緒に付き添いたい」と言ってくれたが
私は一人がでべーちゃんの傍に居たかったし
誰かが傍にいると逆に気を使って明るく振る舞ってしまう性格でそれも辛いので気持ちはありがたかったが
遠くで見守っていてほしい。と伝えた。

べーちゃんもそれを望んでると思った。

いつもふたりだった。

いつも二人でご飯食べた。

いつもふたりで寝た。

いつもふたりでバスに乗った。

いつもふたりで病院に通った。

いつもふたりで

いつもふたりで。。。。。。。。

歩きながら色んな事考えた。こんなに天気がいいもん

べーちゃんがいなくなるわけないよね。

お母さんもいなくなって。。

べーちゃんまでいかないよね。。。

べーちゃん私本当にひとりぼっちになってしまうよ?


べーちゃん

私を一人にしないで。。。。

今日もふたりでバスに乗って帰ろうね。。。いつもどおりふたりでかえろうね。。。






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