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井の中の蛙
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「暑い」
まだ5月だと言うのに街の中に設置された温度計は38℃を指していた。外は雲が一つもない。という訳でもなく、この時期には珍しく積乱雲が僕達の愛すべき秘密基地へともくもくと近づいてきていた。セミの鳴き声でも聞こえてきそうだ。
が、実際に僕の耳に聞こえてきたのは、僕を呼ぶ仲間達の声だった。
遅れたが自己紹介をしたいと思う。
これを読んでいる人がいるのはありがたいことだから。僕はこの話を誰かに伝えるのが義務だと思っている。最初に注意していただきたいのは、この話は僕が海賊王になる話でもなければ、忍びの里の長になる話でもない。
他でもない僕と彼女の話だ。
僕の名前は「小栗竜太郎」。友達からは手っ取り早く「りゅう」と呼ばれている。この頃の僕はほんとに楽しいことなんて一つも知らない、女も知らない、まさに井の中のなんとやらであった。
次に紹介しなくてはならないのは目の前のこいつであろう。こいつは「名渡山健三郎」。随分と古めかしい名前だが、同い年の12歳である。まぁ、こいつは僕の大切な友人の1人である。そして彼女との仲人であることは健三郎が調子に乗るのでここでは言わないことにする。
まぁ、他の3人については話を進めながらおいおい話すことにする。
ちなみに健三郎たちに会うのは半年ぶりである。何故、また僕らが会うことになったのか、これからお話しようと思う。
まだ5月だと言うのに街の中に設置された温度計は38℃を指していた。外は雲が一つもない。という訳でもなく、この時期には珍しく積乱雲が僕達の愛すべき秘密基地へともくもくと近づいてきていた。セミの鳴き声でも聞こえてきそうだ。
が、実際に僕の耳に聞こえてきたのは、僕を呼ぶ仲間達の声だった。
遅れたが自己紹介をしたいと思う。
これを読んでいる人がいるのはありがたいことだから。僕はこの話を誰かに伝えるのが義務だと思っている。最初に注意していただきたいのは、この話は僕が海賊王になる話でもなければ、忍びの里の長になる話でもない。
他でもない僕と彼女の話だ。
僕の名前は「小栗竜太郎」。友達からは手っ取り早く「りゅう」と呼ばれている。この頃の僕はほんとに楽しいことなんて一つも知らない、女も知らない、まさに井の中のなんとやらであった。
次に紹介しなくてはならないのは目の前のこいつであろう。こいつは「名渡山健三郎」。随分と古めかしい名前だが、同い年の12歳である。まぁ、こいつは僕の大切な友人の1人である。そして彼女との仲人であることは健三郎が調子に乗るのでここでは言わないことにする。
まぁ、他の3人については話を進めながらおいおい話すことにする。
ちなみに健三郎たちに会うのは半年ぶりである。何故、また僕らが会うことになったのか、これからお話しようと思う。
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