レイブン領の面倒姫

庭にハニワ

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「アリス・ランカスター!お前との婚約を破棄する!」
「…は?」

改めまして、こんにちは。
アリステラ・レイブンと申します。
レイブン辺境伯爵領という辺境…という名の田舎の伯爵家の長女をやってます。
家族構成的には、一応伯爵の父、母、兄、私の4人家族となってます。
祖父母も元気にしておりますが、とりあえず置いておきます。

さて。
今の状況はと言いますと。


兄の学院卒業の式典を見学に、という大義名分のもと王都見物と新しい本を読みに来た→式典も無事に終わり、兄を待っていた→会ったこともない初対面のヤツらが訳のわからないコトを叫んできた→今ココ。

私はまだ誰とも婚約していないハズなんだが。

…なんか面倒クサいな。

知らない集団が何やら叫んでいるが、相手にせずに兄を待つ。

お、丁度良いトコロに兄が来た。

「兄よ」
「何だ妹よ、待たせたか」
「私はいつ婚約したんだ?」
「初耳だな」
「てかさ」
「ん?」
「この人達は、どこのどなただ?」

目の前には、ムダに育ちの良さそうな男子生徒とその腕に絡みついている女子生徒。
その2人を取り巻いている男子生徒がーー5人か。
男女とも見た目は良いね。
見た目はーーね。

兄と話していたらば、女子生徒が何やら小型犬みたいにキャンキャンわめきだした。

「ウィル様!そんな女と話してはいけません!その女はこのワタシにさんざん嫌がらせをしてきたんですよ!」

…この女はいったい何を言っている?

兄と顔を見合わせて、首を傾げてしまった。
私は生まれてから昨日まで、領地から出たことが無かったのだが。
ついでに言うなら学院で教えるコト、教えてはいけないコト。人として知ってなきゃいけないコト、知らなくていいコト、むしろ知るんじゃない!なコト、などなど。ほぼ全部知っているがね。
書痴ナメんなよ。
本を読みたい、という欲望のみでありとあらゆる言語習得、他人様の家の本を読みたいがためのイロイロないけない魔法開発、等々常識を踏み外して15年、こんな状況にも心辺りあります。

さて。




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