レイブン領の面倒姫

庭にハニワ

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一人だけ微妙に集団から離れてはいるな、とは思っていたケド。

「あれは魔術師団長の息子で、とりあえずは学院でトップクラスの魔術師。てことになっている。師団に参加して実戦経験済み、な」

ふ~ん。

「じゃあオカシくなった学院上位のハズの生徒達の様子見?お目付役?として、あの集団にくっついているように、国から命令されたか」

正気っポいし。

って、ものすごい勢いで頷いているよ。
あの人、なんか必死だ。

あ。
今思い出した。
あの集団…逆ハーレムだ。
個人的にスッキリした。

私がスッキリしてる間に、その逆ハーレムは地味に仲間割れしていた。
魔術師団長の息子?を信じられないって顔で見ている。
まったく気付いてなかったんだね。
どこまでもオメデタイんだね、君達。

「…マトモだったら一緒にされたくないよね…」
「この一年半、ずーっとガンバってあの逆ハーレム?に付き合ってたのか…。ものすごい忍耐の日々だったんだろうな…」
「分かってくれるのか!!」

涙目になって叫んでいる。

よっぽど辛かったんだね…。

「ザンダー様?あなた、ワタシを愛しているわよね?」

逆ハーレム女…長いな…逆ハー女が魔術師団長の息子…魔術君でいいか。
魔術君の腕に、すがりつこうとして逃げられている。

ぷっ。

「邪香水ざかざか付けて、男と見ればすり寄っていくような色ボケ女、どこを愛せというのか!」

魔術君、心の叫び。

…邪香水ね…。
どおりで妙にクサいワケだわ。
あの逆ハー女が興奮すればするほど、体温でもって香りが強くなっていくものねぇ…。

兄と目を合わせ、頷き合う。

「あの様子じゃ、そろそろかな?」
「そうだな、そろそろヤバいだろうな」

またわめき出す逆ハー女を、取り巻き達が猫なで声でなだめている。
逆ハー女、ちょっと狂気じみてきている。
そんなに取り巻きの頭数が減るのが嫌なのか。

「あれは自分の思い通りにならないのが、許せないだけですよ」
「おや魔術君」
「魔術君って…」

いつのまにか魔術君、こっちに来ていた。

「うわ」
「…逆ハー女の顔が、すごいコトになっているぞ。今なら視線で人を殺せそうだな」
「…え~とですね…あ、ザンダー・フリードと申します。で、ちょっと質問が」
「お、どうした?フリード」
「逆ハーって、なんですか?」

そこか。
そこなのか。










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