レイブン領の面倒姫

庭にハニワ

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傭兵ギルドにて。
アルケニーの群れの一つの長、連れていくよ~って言ってたから警戒MAXだったギルドですが。やって来たのが白い美人で、にっこりと微笑みかけられて違った意味でパニックでした。
…詳しいコトは知らない傭兵達は、ただただ美人が来た!って浮かれているんだろうケド。
…ギルド長…。
ハゲ散らかしたオヤジが赤くなってモジモジしても、可愛くないからね。
…いや、世の中広いから『それも良し!』っていうヤツ(男女問わず)も、いるカモ知らん…。
カオス。

まあ何はともあれ、詳細は大人達に任せるとして。
一応言い出しっぺとして。

“白の長の群れのアルケニー達には手出ししない。ギルドのメダルを持たせます。”
“ギルドのメダル持ちの傭兵は襲わない。
…それ以外の、メダル持っていないヤツらのコトは、むしろ積極的に襲ってくれて良いのよ?的な”
“スパイダーシルクと菓子類の物々交換は続ける。そのためにギルドの傭兵が白の長の村に行く許可証として、割り符を持つ。その割り符は印章魔術を用いて私が作る。”
“割り符の管理はギルドと領主と白の長が責任を持つ。”

こんなカンジかな?
その位は口出ししましたとも。

…面倒くさ…おっと。
ちゃんと働きますよ?言い出しっぺだからね。
…あー、面倒…ゲフンゴフン。

詳細をぐつぐつと煮詰めるのは大人達に丸投げして、私は白の長に渡す本日の遠出のお土産作りに入ります。
後はよろしく。

…分かったよ。多目に作るから、そんな捨てられた子犬みたいな目で、こっちを見るのはヤメい。このおっさん共め。




今現在。
白の長が提供してくれた、白の長自らが紡いだ七色の光沢を持つ最高級のスパイダーシルクを使用して作られた、花嫁衣装を着たコーネリア・リンクス嬢…あ、もう義姉さんだね。
義姉は本日の主役として、光り輝いております。
…兄よ、今日は花嫁の日だ。
花婿が単なる添え物になるのは世界レベルで決定事項だ。いろいろと諦めろ。

そういや兄が、式が終わったらお前に会わせたいヤツがいるって言ってたケドなんだ?
私がギルドに白の長連れて来た時以上の驚きがあるだろうか、いや、ない(反語)。
まあ、いいか。
いずれ嫌でも分かるだろうし。
今は王都から来た欲深連中が、ウチの領地内に蔓延している“ありえない”についての質問、という名の提出要請を蹴散らす方が大事だ。
特に本日の主役の、白いクセに七色に光るシルクには、食いつきがハンパないです。
…お前ら、何しに来たんだよ。
いつも言っているんだケド、楽して他人の成果を横取りして自分の手柄にしようとするんじゃないよ。図々しい。
…白の長、ごはんが増えるよ。
多分きっとおそらく、ね。







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