留学してたら、愚昧がやらかした件。

庭にハニワ

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パトリス・ジャーレイルの戯言。

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あぁ、相変わらず美しいヴェロニカ王女殿下。
何故あんな粗野な公爵令息なんかと婚約したのか。
私は以前から貴女に恋焦がれるておりました。
貴女が苦しい立場にあったとはまったく知らず。
いつか婚約を申し込むつもりであったのに、気付いた時にはこのように遠方の国に縁付くとか、おかしいでしょう?
我が国の方が、黒龍苑国に近いのに。
国力も、釣り合いの取れたものであったに。
しかも、第二王子との縁組だったはずが、公爵令息との婚約に変更、などフザけた話ではないですか?
アッサリと成立したとか、貴女を愚弄しているのではないですか?

精霊の居る国の姫。
黒龍苑国は、水の上位精霊を始祖とする国。
国民は皆精霊の恩恵を受けている、奇跡の国。
精霊の姫にはあのような雑な男は相応しくない。
私が正式に申し込む前に、サルディア国の第二王子と婚約されてしまった精霊姫。
なんという……。
サルディア国の第二王子には、懇意にしている令嬢が居るようだから、婚約は不成立となるだろう。
そして、黒龍苑国に帰って来られたら、改めて婚約を申し込む事にしよう。
なに、王女ともあろう方が婚約不成立などと言う不名誉な事になったのだから、新たに婚約を申し込めば喜んで受諾するだろう。
……っと思って色々下準備していたというのに!
自国に戻る事なく、サルディア国の公爵令息との婚約が成立した、などと……!
何を考えておいでか!?
婚約が不成立なら一度は自国に戻るものでは?
ま、まぁ、改めて調べたところ、ヴェロニカ王女は妹のビアンカ姫に命を狙われており、国に戻ったら命の危険がある、と言う事らしく。
自国には帰れない状況だったようだが。
黒龍苑国に要られたなら、お助けする事は不可能だったと思う。
国を出られたなら、私がお助けしたかった。
サルディア国の公爵令息に良いところを全て持って行かれた気がする。
……落ち着かれたなら、改めて私が婚約を申し込んでもいいだろうか?
かの雑な公爵令息よりも、私の方がいいだろう?
なにせ一国の王子だ。
それにヴェロニカ王女と婚約出来れば、王位に一歩近づける。
さて。
サルディア国に乗り込んで、物語のように華麗に婚約を申し込むとしようか。
公爵令息との婚約なぞ、破棄してしまえば良い。
私がヴェロニカ王女を手に入れてみせる。


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