何処の何方か知りませんが……。

中央

キミ達はナニを真剣な顔で

まず。
初対面の人間の家にアポイント無しで突撃してくるってのは、中央じゃ当然の事なんだろうか。
そして……まぁ客として客間に案内するわな？
そしたら、行儀もヘッタクレもなく出された茶菓子に貪り付くってぇのは……。
(多分)お嬢様と(多分)お付きのメイド……に、しては立ち居振舞いが少々物騒だが。

「なあ」
「はい？」
「中央じゃあ、初対面の人間の家に押しかけてきて、茶菓子を取り合いながら貪り食らうってぇのは、正しい行動なのか？」

俺の素朴な疑問に答えてくれ。
目で訴えながら家宰を見つめる。
スッ……と視線をずらす家宰。
その間も菓子を貪り食らう女達。



アッとゆー間に食い尽くされた菓子。
辺境の素朴な焼き菓子だったんだが。
菓子皿を空にした女達は。

「「……」」

無言でじっ……と空になった皿を見つめたりしてる。
そして、無言でおかわりを要求。

あんた達、ナニをしに来たんだ？

「ウチはあんた達の為の茶店じゃ無いんだが。ってゆーか、誰だ、あんた達？」

素直に疑問をぶつけてみた。