33 / 67
中央
行方不明のエムス伯爵の妹
しおりを挟む
兄さん、ここにきてやっと自己紹介した。
「エムス伯爵家の執事見習いのダニエル・キャメロンです……」
遅くね?
ではキャメロン、吐け。
ファランギル辺境伯家の兄弟揃ってい圧をかけた。
部屋の反対側できゃんきゃん吠えてた小娘どもが静かになった。
エムス伯爵の次男は固まった妹を気にしながらウチの料理長謹製の茶菓子に夢中だ。
コイツ何しに来たんだろうな。
子爵家の執事?が血相変えて部屋に乱入して来た。
が、本ファランギルの兄弟を見て大人しくなった。
「あ……」
キャーメーローンー?
「あ…伯爵の妹様は、かなり以前に行方不明になりまして……」
「何で?」
「あの、旦那様に横恋慕した候爵令嬢が、奥様と間違えて誘拐させて人買いに……」
伯爵、妹探さなかったのか?
「は、主犯が候爵家ですから、とかげの尻尾切りで……」
追及しなかったのか……。
で、その後放置か。
「妹様も美しい方でしたので、早々に売り飛ばされたと……
美しい瞳をお持ちでしたから珍しいと……他国に……」
で、あっさり諦めた、と。
伯爵家、なんなんだ。
「エムス伯爵家の執事見習いのダニエル・キャメロンです……」
遅くね?
ではキャメロン、吐け。
ファランギル辺境伯家の兄弟揃ってい圧をかけた。
部屋の反対側できゃんきゃん吠えてた小娘どもが静かになった。
エムス伯爵の次男は固まった妹を気にしながらウチの料理長謹製の茶菓子に夢中だ。
コイツ何しに来たんだろうな。
子爵家の執事?が血相変えて部屋に乱入して来た。
が、本ファランギルの兄弟を見て大人しくなった。
「あ……」
キャーメーローンー?
「あ…伯爵の妹様は、かなり以前に行方不明になりまして……」
「何で?」
「あの、旦那様に横恋慕した候爵令嬢が、奥様と間違えて誘拐させて人買いに……」
伯爵、妹探さなかったのか?
「は、主犯が候爵家ですから、とかげの尻尾切りで……」
追及しなかったのか……。
で、その後放置か。
「妹様も美しい方でしたので、早々に売り飛ばされたと……
美しい瞳をお持ちでしたから珍しいと……他国に……」
で、あっさり諦めた、と。
伯爵家、なんなんだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
45
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる