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ちゃっかりしている大人ども。
常に何かをやらかしている、まるっきりダメなお嬢さまからの連想で。
肉食系三姉妹とか幼馴染み(多分?)とか。
色ボケ姫とかまだらの娘とかついつい連想してしまうが。
キレーさっぱり忘れてしまえ。
思考をさくだけムダな話だ。
酒の実の依頼は、依頼主が酒の実を天日干しして加工するのに掛かる日数は引いて、それでも余裕を持って納品期間を決めているらしいので、今日中に出発しなきゃあ間に合わない…なんてことは無いので。明日の朝──だいたい朝メシ時──に、出発することになった。
今日はその準備にあてる、という建て前の元、自由、と決定した。
じゃあ、とばかりに資料室に突入していったスズとリッカさん。ドランクモンキー…酔っぱらい猿の類いをよーく調べとくわ、と言っていた。
ミヤさんは、ギルド員との話し合い。
本当に、まダお嬢が絡んできたらどこまでやっていいのか、を話している。
…心バッキリと折る気だな…。
そーいやミヤさんも“秘色”読んでたっけ…。
知識は持ってる。いろんなイミでヤバい知識。
俺は~…どーすっかな…。
どっかの厨房でも借りて、メシの量産でもしとくかね。
んじゃ、まずは買い出しかな。
翌朝。
出発前に1回顔出せ、と言われていたらしい──昨日、ミヤさんが帰りがけに支部長に言われたそーな──ので、朝早くからギルドに来た。
さすがにこんな時間には、まダお嬢は居ない、らしい。
…一般的なギルド員は依頼を受けに来てる時間帯なんだが…。
まあどーでもいいか。
さて。
支部長さんのお話なあに?
代表でミヤさんが話聞きに行っているが…なんだか釈然としない顔で戻ってきた。手に袋を何枚か持って。
…何すか、それ?
「僕らが取りに行くのは何だっけ?」
酒の実ですね。
…まさか?
俺ら4人、全員ジト目で支部長達の方を見た。
す、と視線を逸らしたり、ムダに良い笑顔でサムズアップしたり、申し訳なさそうにしていたり…。
「…ついでに自分達の分もよろしく、だってさ。もちろん、依頼料は貰うけどね」
…いい大人が…。
ホント、ちゃっかりしてるよ…。
なんだか雰囲気的にグダグダになった気がする…ので、ついでにちょっと遊んでみよう。
「付与魔法のおさらいな~。身体強化と体力強化、あと速度強化の魔法使った上で、ここから森の入り口までダッシュ。一番最初に到着した人には、今日のおやつの配分が増えます」
ちなみに、今日のおやつはポテトチップス。
サックサクだぞ~。そんでもって、パリッパリだぞ~。スライサー無しで薄切りにするの、地味にめんどくさかった…。
おやつ増量、と聞いたとたんに3人ともギルドの入り口に待機した。
…ちょっと待て。
なんか人数多くないか?
関係ない人は、どいて下さい。
「「「えー」」」
えー、じゃない。
ヒマ人認定するぞ。
ちなみに今日のおやつは、甘いモノではありません。
そう言ったら、女子(老若問わず)がいなくなった。
…野郎の作るモノにタカるくらいなら、自分で好きなだけ作ればいいのに。
ボソッと言ったら女子の半分以上が顔を背けた。
そんな状況で、スズに両肩を掴まれて正面から説教された。
が、その内容が…。
「いいか、コウ。お前は料理の基本押さえてるし、場数こなしてるから幾らでも応用がきく。だがな、世の中には言われたことだけやりなさい。と、言われても余計なことをして、すべてを台無しにする…って人種がいるんだよ。しかも、本人的にはまったく悪気は無い。基礎も出来てないクセに、アレンジなんて余計なことやっといて、何でこうなったのか分からない…じゃ、ねーんだよこのく○姉貴ども!」
…途中から、実の姉達への魂の叫びになってるぞ。
そして、顔を逸らした女子の内、半分以上が心にキズを負ったよーだ。
「まあ、お前もあの姉ちゃんたちに味見と言う名の後始末として、ムリヤリ激マズ料理食わされ続けてたもんな~。もう何もするんじゃない!って、なるよな~…」
「アイツら絶対嫁になんか行けねー!」
長年姉貴共に虐げられ続けた弟の心の叫びは、一定以上の女子の心を深く、深くエグったよーだ。
そして、気のせいであって欲しいんだが、俺は何人かにロックオンされた気がする…。
背筋がゾクッとした。
これ以上、この場にいたら、なんかヤバい気がする。
ので。
「んじゃ~、よーい、スタート!」
強引に、ゲーム開始。
俺も走るぞ~。
…逃げろーっ!
…って気がしなくもない…。
肉食系三姉妹とか幼馴染み(多分?)とか。
色ボケ姫とかまだらの娘とかついつい連想してしまうが。
キレーさっぱり忘れてしまえ。
思考をさくだけムダな話だ。
酒の実の依頼は、依頼主が酒の実を天日干しして加工するのに掛かる日数は引いて、それでも余裕を持って納品期間を決めているらしいので、今日中に出発しなきゃあ間に合わない…なんてことは無いので。明日の朝──だいたい朝メシ時──に、出発することになった。
今日はその準備にあてる、という建て前の元、自由、と決定した。
じゃあ、とばかりに資料室に突入していったスズとリッカさん。ドランクモンキー…酔っぱらい猿の類いをよーく調べとくわ、と言っていた。
ミヤさんは、ギルド員との話し合い。
本当に、まダお嬢が絡んできたらどこまでやっていいのか、を話している。
…心バッキリと折る気だな…。
そーいやミヤさんも“秘色”読んでたっけ…。
知識は持ってる。いろんなイミでヤバい知識。
俺は~…どーすっかな…。
どっかの厨房でも借りて、メシの量産でもしとくかね。
んじゃ、まずは買い出しかな。
翌朝。
出発前に1回顔出せ、と言われていたらしい──昨日、ミヤさんが帰りがけに支部長に言われたそーな──ので、朝早くからギルドに来た。
さすがにこんな時間には、まダお嬢は居ない、らしい。
…一般的なギルド員は依頼を受けに来てる時間帯なんだが…。
まあどーでもいいか。
さて。
支部長さんのお話なあに?
代表でミヤさんが話聞きに行っているが…なんだか釈然としない顔で戻ってきた。手に袋を何枚か持って。
…何すか、それ?
「僕らが取りに行くのは何だっけ?」
酒の実ですね。
…まさか?
俺ら4人、全員ジト目で支部長達の方を見た。
す、と視線を逸らしたり、ムダに良い笑顔でサムズアップしたり、申し訳なさそうにしていたり…。
「…ついでに自分達の分もよろしく、だってさ。もちろん、依頼料は貰うけどね」
…いい大人が…。
ホント、ちゃっかりしてるよ…。
なんだか雰囲気的にグダグダになった気がする…ので、ついでにちょっと遊んでみよう。
「付与魔法のおさらいな~。身体強化と体力強化、あと速度強化の魔法使った上で、ここから森の入り口までダッシュ。一番最初に到着した人には、今日のおやつの配分が増えます」
ちなみに、今日のおやつはポテトチップス。
サックサクだぞ~。そんでもって、パリッパリだぞ~。スライサー無しで薄切りにするの、地味にめんどくさかった…。
おやつ増量、と聞いたとたんに3人ともギルドの入り口に待機した。
…ちょっと待て。
なんか人数多くないか?
関係ない人は、どいて下さい。
「「「えー」」」
えー、じゃない。
ヒマ人認定するぞ。
ちなみに今日のおやつは、甘いモノではありません。
そう言ったら、女子(老若問わず)がいなくなった。
…野郎の作るモノにタカるくらいなら、自分で好きなだけ作ればいいのに。
ボソッと言ったら女子の半分以上が顔を背けた。
そんな状況で、スズに両肩を掴まれて正面から説教された。
が、その内容が…。
「いいか、コウ。お前は料理の基本押さえてるし、場数こなしてるから幾らでも応用がきく。だがな、世の中には言われたことだけやりなさい。と、言われても余計なことをして、すべてを台無しにする…って人種がいるんだよ。しかも、本人的にはまったく悪気は無い。基礎も出来てないクセに、アレンジなんて余計なことやっといて、何でこうなったのか分からない…じゃ、ねーんだよこのく○姉貴ども!」
…途中から、実の姉達への魂の叫びになってるぞ。
そして、顔を逸らした女子の内、半分以上が心にキズを負ったよーだ。
「まあ、お前もあの姉ちゃんたちに味見と言う名の後始末として、ムリヤリ激マズ料理食わされ続けてたもんな~。もう何もするんじゃない!って、なるよな~…」
「アイツら絶対嫁になんか行けねー!」
長年姉貴共に虐げられ続けた弟の心の叫びは、一定以上の女子の心を深く、深くエグったよーだ。
そして、気のせいであって欲しいんだが、俺は何人かにロックオンされた気がする…。
背筋がゾクッとした。
これ以上、この場にいたら、なんかヤバい気がする。
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「んじゃ~、よーい、スタート!」
強引に、ゲーム開始。
俺も走るぞ~。
…逃げろーっ!
…って気がしなくもない…。
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