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子供先生と自称勇者。
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総合ギルド狩猟部長の部屋で。
俺ら4人と狩猟部長、受付のおば─おねーさんが、流れで茶を飲んでいる。
何故。
なんとなくメンドくさそーな子供先生と自称勇者って…ぶっちゃけ俺らに関係無くね?
なんで俺らここに連れて来られた?
狩猟部長が話始めた。
「まず、あのまダお嬢が子供先生の言うことを素直に聞くとは思えん。あれはお前らのリーダーに固執してるからな」
ミヤさんが、露骨に迷惑、という顔をした。
「子供先生も目ぇ付けるだろーな。これだけの男前だ。そんで色々ごちゃごちゃするんだろうよ」
お…ねーさんも頷いている。
確かに見た目は良いよな。
脳筋気味だけどさ。
「自称勇者の方は──お嬢ちゃん、アンタに目ぇ付けそーだ。ありゃあ、女はみんな自分に惚れる、と本気で思ってるからな」
「え、バカなの?」
リッカさん…。
そう思っても言わないで下さい。
当人以外は周知の事実っぽいから。
…確かに、なんのヤマイ患ってんだ?って思ったけどさ。
それはこっちに置いといて。
狩猟部長に聞いた。
「勇者って、何に対しての勇者なんですか?勇者が必要な問題って、何かありましたっけ?」
この世界、マオマオしい魔王って居なかったハズだし。
魔王って、単に魔族の王サマってだけの話だったハズだし。
「すっげー盗賊団とかの対処とかは、兵隊さんと傭兵部の仕事だし。魔物や獣の討伐だったら、兵隊さんとギルドの総力挙げての対応になるじゃないですか。勇者いらなくね?」
「…むしろジャマになると思うんだけど…。そこらへんはどうなんでしょうかね?」
ミヤさんの言葉に、ギルドの2人は頷いている。
やっぱジャマになるんだ…。
「自称勇者って言ったでしょ?本人が勝手にそう名乗っているだけよ」
えー。
…ちょっとぶっ込んでみるか?
「どっかの国では結婚相手を異世界から呼び出して、勇者サマとか聖女サマとか言ってるみたいだけど。その自称勇者もどっかから呼び出されたクチなんですか?単に頭の沸いた地元民なんですか?そこらへん気になるんですけど」
被害者がここにいますよ~。4人ばかり。
「マクリール国の勇者召喚な~…」
おや、意外と有名?
「アイツらは自国の周りで遊んでるだけだから、どーでもいいわな」
「自分達の結婚相手には、怪我させたり死なせたりしないように上手く操っているよ~だし。他国に迷惑かけたりしてないし…。正直興味ないのよね」
ギルド側…と言うか、他国のマクリールの勇者召喚に対する感想は、すっげーどーでもいいわ、ってなモンだった。
んじゃ、自称勇者は召喚された他世界人ってわけじゃないんだ?
おねーさんは、なんとなくイヤそうに言った。
「あれは、ウチの国の貴族サマ…男爵あたりの三男坊よ。どーでもいいから詳しくは知らないけど、ある日突然『自分は勇者になる!』って叫んで家を飛び出したらしいわ。穀潰しの三男坊だし、何か一つでも取り柄があるならともかく、特に何もなかったようだし。勝手にしろ、と放置状態よ」
知らないって言ってる割には、詳しいね、おねーさん。
ギルド職員としては、そのくらいは常識なのかね?
「ものすごくくだらない小競り合いに顔を突っ込んじゃ、自分は勇者だと喚き散らして──それで何とかなってきちゃったんだからね~。何故か勝手に惚れ込んで、付いて行く女の子も居るようで、ね~…」
「なんと言うかな~…。教会の尼さんに惚れて、誘拐して何かしようとしたバカを〆たのは良いコトなんだがな~…」
あ、たまには役に立つんだ。
「その尼さんが、自称勇者に惚れちまってな~。『アナタに全てを捧げます。わたくしは聖女として、アナタを支えます』ってな~…」
聖女も自称かよ。
しかも雰囲気的に、聖女じゃなくて性女じゃね?
「…実質コイツらは内縁の夫婦だな。聖女と偽った尼さんは、教会から破門されてる。教義を思いっきり破っているからな。神の花嫁は清らかでなくちゃいけないのに、身も心も特定の人物に捧げちまっちゃな~。本人悪いコトだと思ってねーし」
バカなんだ。
「そんなことが何度もあってね。今は…6人だったかしらね、自称勇者の愛人たち」
………。
「あの様子じゃ子供先生も愛人に片足突っ込んでんじゃねーかな?拾ってきたなんて言ってたけど、なんとなく雰囲気的にな~…。気に入っただけじゃね?」
「どーせアレよ。いつものように『わらわのお願い聞いてたも?』ってやったのよ。子供の見た目で小首かしげて『お主に助けて欲しいのじゃ』ってさ」
のじゃロリババアか。
そしてあざとい。
しかしなかなかの塩対応。
ギルド的には、そののじゃロリババアも迷惑なのかな?
俺ら4人と狩猟部長、受付のおば─おねーさんが、流れで茶を飲んでいる。
何故。
なんとなくメンドくさそーな子供先生と自称勇者って…ぶっちゃけ俺らに関係無くね?
なんで俺らここに連れて来られた?
狩猟部長が話始めた。
「まず、あのまダお嬢が子供先生の言うことを素直に聞くとは思えん。あれはお前らのリーダーに固執してるからな」
ミヤさんが、露骨に迷惑、という顔をした。
「子供先生も目ぇ付けるだろーな。これだけの男前だ。そんで色々ごちゃごちゃするんだろうよ」
お…ねーさんも頷いている。
確かに見た目は良いよな。
脳筋気味だけどさ。
「自称勇者の方は──お嬢ちゃん、アンタに目ぇ付けそーだ。ありゃあ、女はみんな自分に惚れる、と本気で思ってるからな」
「え、バカなの?」
リッカさん…。
そう思っても言わないで下さい。
当人以外は周知の事実っぽいから。
…確かに、なんのヤマイ患ってんだ?って思ったけどさ。
それはこっちに置いといて。
狩猟部長に聞いた。
「勇者って、何に対しての勇者なんですか?勇者が必要な問題って、何かありましたっけ?」
この世界、マオマオしい魔王って居なかったハズだし。
魔王って、単に魔族の王サマってだけの話だったハズだし。
「すっげー盗賊団とかの対処とかは、兵隊さんと傭兵部の仕事だし。魔物や獣の討伐だったら、兵隊さんとギルドの総力挙げての対応になるじゃないですか。勇者いらなくね?」
「…むしろジャマになると思うんだけど…。そこらへんはどうなんでしょうかね?」
ミヤさんの言葉に、ギルドの2人は頷いている。
やっぱジャマになるんだ…。
「自称勇者って言ったでしょ?本人が勝手にそう名乗っているだけよ」
えー。
…ちょっとぶっ込んでみるか?
「どっかの国では結婚相手を異世界から呼び出して、勇者サマとか聖女サマとか言ってるみたいだけど。その自称勇者もどっかから呼び出されたクチなんですか?単に頭の沸いた地元民なんですか?そこらへん気になるんですけど」
被害者がここにいますよ~。4人ばかり。
「マクリール国の勇者召喚な~…」
おや、意外と有名?
「アイツらは自国の周りで遊んでるだけだから、どーでもいいわな」
「自分達の結婚相手には、怪我させたり死なせたりしないように上手く操っているよ~だし。他国に迷惑かけたりしてないし…。正直興味ないのよね」
ギルド側…と言うか、他国のマクリールの勇者召喚に対する感想は、すっげーどーでもいいわ、ってなモンだった。
んじゃ、自称勇者は召喚された他世界人ってわけじゃないんだ?
おねーさんは、なんとなくイヤそうに言った。
「あれは、ウチの国の貴族サマ…男爵あたりの三男坊よ。どーでもいいから詳しくは知らないけど、ある日突然『自分は勇者になる!』って叫んで家を飛び出したらしいわ。穀潰しの三男坊だし、何か一つでも取り柄があるならともかく、特に何もなかったようだし。勝手にしろ、と放置状態よ」
知らないって言ってる割には、詳しいね、おねーさん。
ギルド職員としては、そのくらいは常識なのかね?
「ものすごくくだらない小競り合いに顔を突っ込んじゃ、自分は勇者だと喚き散らして──それで何とかなってきちゃったんだからね~。何故か勝手に惚れ込んで、付いて行く女の子も居るようで、ね~…」
「なんと言うかな~…。教会の尼さんに惚れて、誘拐して何かしようとしたバカを〆たのは良いコトなんだがな~…」
あ、たまには役に立つんだ。
「その尼さんが、自称勇者に惚れちまってな~。『アナタに全てを捧げます。わたくしは聖女として、アナタを支えます』ってな~…」
聖女も自称かよ。
しかも雰囲気的に、聖女じゃなくて性女じゃね?
「…実質コイツらは内縁の夫婦だな。聖女と偽った尼さんは、教会から破門されてる。教義を思いっきり破っているからな。神の花嫁は清らかでなくちゃいけないのに、身も心も特定の人物に捧げちまっちゃな~。本人悪いコトだと思ってねーし」
バカなんだ。
「そんなことが何度もあってね。今は…6人だったかしらね、自称勇者の愛人たち」
………。
「あの様子じゃ子供先生も愛人に片足突っ込んでんじゃねーかな?拾ってきたなんて言ってたけど、なんとなく雰囲気的にな~…。気に入っただけじゃね?」
「どーせアレよ。いつものように『わらわのお願い聞いてたも?』ってやったのよ。子供の見た目で小首かしげて『お主に助けて欲しいのじゃ』ってさ」
のじゃロリババアか。
そしてあざとい。
しかしなかなかの塩対応。
ギルド的には、そののじゃロリババアも迷惑なのかな?
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